清談 佛々堂先生
評判
清談 佛々堂先生の評価:
4.50/5点 レビュー 2件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1〜4 1/1ページ
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清談 佛々堂先生の評価:
4.50/5点 レビュー 2件。 B ランク
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登場人物のひとりが、「なんときれいな遊びだろう。とても、普通のおっちゃんの出来ることではない」と感心しているとおり、佛々堂先生の企みごとの洒落ていること、ほうっと息を呑むものがあります。粋な動きをするからくり人形の所作に見とれてしまうみたいな、なんとも雅やかで深みのある魔法のような味わい。趣向を凝らした佛々堂先生の企みが、話のおしまいのほうで見えてくる、その華麗な彩りの絵模様に、毎度、うならされてしまいましたよ。
「八十八椿図屏風」の絵にまつわる謎のからくりがひもとかれてゆく「八百比丘尼」。桃の節句の雛祭り、佛々堂先生の洒落た心遊びを描いた「雛辻占(ひなつじうら)」。秋草の風景と、江戸の印籠の風流とが重なり合い、やがて夢幻の宴が蜃気楼のように立ち現れる「遠あかり」。山の恵みの素晴らしきこと、まさに秋の葛籠(つづら)の如し、とでもいった風情の「寝釈迦(ねじゃか)」。四つの短篇それぞれが、馥郁として香ばしい旨味にあふれた名品でしたねぇ。
文庫表紙カバーに採られた「鳥獣人物戯画」(部分)の装画がまた、本篇の雅味にふさわしく、洒落ているんだなあ。さほど期待しないで出かけた骨董市で、素晴らしい逸品を見つけた気分。