十角館の殺人

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評判

十角館の殺人の評価:

3.75/5点 レビュー 763件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.75pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,460件 1,301〜1,320 66/73ページ
No.160
(4pt)

「そして誰もいなくなった」に挑戦した作品ではNo.1

本書は、孤島に集まったミステリ同好会グループが次々と殺されていくという、いわゆる「孤島もの」で、私の知る限りクリスティーの「そして誰もいなくなった」に挑戦した作品の中ではもっとも面白い。
作者のデビュー作でもあり、以後「館」シリーズを手がけていくが、本書は「そして誰もいなくなった」への挑戦、比較的シンプルな点、またカーとかヴァンとかアガサとか、殺されていくミステリ同好会の面々が推理作家の名前で呼ばれ記号化されているあたり、パズル小説として徹底されている点で、もっとも好きな作品だ。
なお、この作品ではあまり感じなかったが、以後の作品では徐々に作者のホラー作家の面が強くなっていく。したがって、本書以後の作品ではその点で好き嫌いが大きく分かれることだろう。
十角館の殺人 (YA!ENTERTAINMENT) Amazon書評・レビュー: 十角館の殺人 (YA!ENTERTAINMENT)より
406269400X
No.159
(4pt)

「そして誰もいなくなった」に挑戦した作品ではNo.1

本書は、孤島に集まったミステリ同好会グループが次々と殺されていくという、いわゆる「孤島もの」で、私の知る限りクリスティーの「そして誰もいなくなった」に挑戦した作品の中ではもっとも面白い。
作者のデビュー作でもあり、以後「館」シリーズを手がけていくが、本書は「そして誰もいなくなった」への挑戦、比較的シンプルな点、またカーとかヴァンとかアガサとか、殺されていくミステリ同好会の面々が推理作家の名前で呼ばれ記号化されているあたり、パズル小説として徹底されている点で、もっとも好きな作品だ。
なお、この作品ではあまり感じなかったが、以後の作品では徐々に作者のホラー作家の面が強くなっていく。したがって、本書以後の作品ではその点で好き嫌いが大きく分かれることだろう。
十角館の殺人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 十角館の殺人 (講談社文庫)より
4061849794
No.158
(5pt)

間違いなく日本ミステリー史に残る大傑作!

新本格ムーヴメントを巻き起こすきっかけとなったのがこの「十角館の殺人」。
帯にはこう書かれている。
「たった一行で世界が変わる!」
たった一行で・・・?そんなことがありえるのだろうか?
そう思われた方は、是非一度読んでみてください。
本当に「世界が変わり」ます。
その1行を読んだ時の衝撃は決して忘れることが出来ません。
あまりにも痛快などんでん返し。見事です。
ミステリー好きなら必読です!
十角館の殺人 (YA!ENTERTAINMENT) Amazon書評・レビュー: 十角館の殺人 (YA!ENTERTAINMENT)より
406269400X
No.157
(5pt)

間違いなく日本ミステリー史に残る大傑作!

新本格ムーヴメントを巻き起こすきっかけとなったのがこの「十角館の殺人」。
帯にはこう書かれている。
「たった一行で世界が変わる!」
たった一行で・・・?そんなことがありえるのだろうか?
そう思われた方は、是非一度読んでみてください。
本当に「世界が変わり」ます。
その1行を読んだ時の衝撃は決して忘れることが出来ません。
あまりにも痛快などんでん返し。見事です。
ミステリー好きなら必読です!
十角館の殺人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 十角館の殺人 (講談社文庫)より
4062758571
No.156
(4pt)

読みやすい本格

ミステリーは、好きなんだけど、いわゆる本格という奴は、小難しそうであまり手を出してきませんでした。
でも、この本は・・。
風邪で起きられない日に、3時間程度で読めちゃったほど、読みやすかったです。
素直に騙され、非常に面白かったです。
本格敬遠してる人にこそ、お勧めできますね。
欲をいうと、あれだけの大量殺人をするには、動機がちょっと弱かったかなと。
そこだけ星ひとつ減らしました。
十角館の殺人 (YA!ENTERTAINMENT) Amazon書評・レビュー: 十角館の殺人 (YA!ENTERTAINMENT)より
406269400X
No.155
(4pt)

読みやすい本格

ミステリーは、好きなんだけど、いわゆる本格という奴は、小難しそうであまり手を出してきませんでした。
でも、この本は・・。
風邪で起きられない日に、3時間程度で読めちゃったほど、読みやすかったです。
素直に騙され、非常に面白かったです。
本格敬遠してる人にこそ、お勧めできますね。
欲をいうと、あれだけの大量殺人をするには、動機がちょっと弱かったかなと。
そこだけ星ひとつ減らしました。
十角館の殺人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 十角館の殺人 (講談社文庫)より
4061849794
No.154
(5pt)

本格ミステリの教科書

孤島の館に集められた大学生が謎の犯人に次々と殺されて行く話。アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」と状況がとても似ているため、両方読み比べてみるのも面白いと思う。
日本の本格ミステリでは、ミステリファンなら読んだことがない人がいない位のとても有名な作品で、犯人もかなり意外な人物でとても楽しめると思う。
この作品を読んで、つまらないと思うのであれば、本格ミステリは今後読まないほうが良いという程、本格ミステリ小説としては教科書的な作品です。
十角館の殺人 (YA!ENTERTAINMENT) Amazon書評・レビュー: 十角館の殺人 (YA!ENTERTAINMENT)より
406269400X
No.153
(5pt)

本格ミステリの教科書

孤島の館に集められた大学生が謎の犯人に次々と殺されて行く話。アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」と状況がとても似ているため、両方読み比べてみるのも面白いと思う。
日本の本格ミステリでは、ミステリファンなら読んだことがない人がいない位のとても有名な作品で、犯人もかなり意外な人物でとても楽しめると思う。
この作品を読んで、つまらないと思うのであれば、本格ミステリは今後読まないほうが良いという程、本格ミステリ小説としては教科書的な作品です。
十角館の殺人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 十角館の殺人 (講談社文庫)より
4061849794
No.152
(5pt)

一世一代の大仕掛け

恐らく日本のミステリー史において、変形ながら叙述トリックの古典のひとつとして未来永劫語られていく作品ではないでしょうか。それぐらい読後のやられた感は大きいです。著者の一世一代の大仕掛けといっていいかもしれません(現にこれを超える著者の作品はありません)。言葉は悪いですが、こういう「一発ネタ」のサプライズが忘れられずにミステリーにはまってしまう人が多いのでしょうね。そういう意味でもミステリー初心者に是非読んでほしい作品です。
十角館の殺人 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 十角館の殺人 (講談社ノベルス)より
406181320X
No.151
(5pt)

一世一代の大仕掛け

恐らく日本のミステリー史において、変形ながら叙述トリックの古典のひとつとして未来永劫語られていく作品ではないでしょうか。それぐらい読後のやられた感は大きいです。著者の一世一代の大仕掛けといっていいかもしれません(現にこれを超える著者の作品はありません)。言葉は悪いですが、こういう「一発ネタ」のサプライズが忘れられずにミステリーにはまってしまう人が多いのでしょうね。そういう意味でもミステリー初心者に是非読んでほしい作品です。
十角館の殺人 (YA!ENTERTAINMENT) Amazon書評・レビュー: 十角館の殺人 (YA!ENTERTAINMENT)より
406269400X
No.150
(5pt)

一世一代の大仕掛け

恐らく日本のミステリー史において、変形ながら叙述トリックの古典のひとつとして未来永劫語られていく作品ではないでしょうか。それぐらい読後のやられた感は大きいです。著者の一世一代の大仕掛けといっていいかもしれません(現にこれを超える著者の作品はありません)。言葉は悪いですが、こういう「一発ネタ」のサプライズが忘れられずにミステリーにはまってしまう人が多いのでしょうね。そういう意味でもミステリー初心者に是非読んでほしい作品です。
十角館の殺人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 十角館の殺人 (講談社文庫)より
4061849794
No.149
(5pt)

トリックの切れ味

綾辻さんの本を読むのは、これが初めて。作者がこの小説の原型を書いたのが22歳、大学4年のときというのは驚く。
おどろおどろしさが足りない、動機がいまひとつ納得できない、人物模写にやや不満がある…といった批判はあるだろうが、一行で、すべてを明かす、トリックの切れ味が、それらを上回り、このミステリーを傑作として歴史に残していると思う。
クリスティーの「そして誰もいなくなった」を意識しているのは確かだが、孤島での殺人事件の合間に、陸上での探偵劇をいれて、謎の奥行きを深くし、最後のトリックの切れ味を磨いている。新本格派というと、論理重視のパズル的な作品群というイメージがあったが、それが間違いだったことがわかった。
文庫版あとがきで、奥さんであり京都大学の推理小説研の仲間の作家・小野不由美さんに、お礼を述べているのが印象的。
十角館の殺人 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 十角館の殺人 (講談社ノベルス)より
406181320X
No.148
(5pt)

トリックの切れ味

綾辻さんの本を読むのは、これが初めて。作者がこの小説の原型を書いたのが22歳、大学4年のときというのは驚く。
おどろおどろしさが足りない、動機がいまひとつ納得できない、人物模写にやや不満がある…といった批判はあるだろうが、一行で、すべてを明かす、トリックの切れ味が、それらを上回り、このミステリーを傑作として歴史に残していると思う。
クリスティーの「そして誰もいなくなった」を意識しているのは確かだが、孤島での殺人事件の合間に、陸上での探偵劇をいれて、謎の奥行きを深くし、最後のトリックの切れ味を磨いている。新本格派というと、論理重視のパズル的な作品群というイメージがあったが、それが間違いだったことがわかった。
文庫版あとがきで、奥さんであり京都大学の推理小説研の仲間の作家・小野不由美さんに、お礼を述べているのが印象的。
十角館の殺人 (YA!ENTERTAINMENT) Amazon書評・レビュー: 十角館の殺人 (YA!ENTERTAINMENT)より
406269400X
No.147
(5pt)

トリックの切れ味

綾辻さんの本を読むのは、これが初めて。作者がこの小説の原型を書いたのが22歳、大学4年のときというのは驚く。
おどろおどろしさが足りない、動機がいまひとつ納得できない、人物模写にやや不満がある…といった批判はあるだろうが、一行で、すべてを明かす、トリックの切れ味が、それらを上回り、このミステリーを傑作として歴史に残していると思う。
クリスティーの「そして誰もいなくなった」を意識しているのは確かだが、孤島での殺人事件の合間に、陸上での探偵劇をいれて、謎の奥行きを深くし、最後のトリックの切れ味を磨いている。新本格派というと、論理重視のパズル的な作品群というイメージがあったが、それが間違いだったことがわかった。
文庫版あとがきで、奥さんであり京都大学の推理小説研の仲間の作家・小野不由美さんに、お礼を述べているのが印象的。
十角館の殺人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 十角館の殺人 (講談社文庫)より
4061849794
No.146
(5pt)

メイントリックの発案者は……

《孤島》ものの嚆矢である、クリスティ『そして誰もいなくなった』の本歌取りが
目指された本作では、当然オリジナルにはない新しい試みが盛り込まれています。
そのひとつは、孤島での連続殺人が描かれる「島」のパートと交互に、
事件の背景や真相を捜査・解明していく「本土」のパートを展開している点です。
これは、探偵役を事件の外部に配置することで解決を担保し、その上で
「島」におけるサスペンスを最後まで途切れさせない工夫といえます。
また、作中において、ある人物が事件を推理する際に口にする
〈バールストン・ギャンビット〉という言葉もじつに暗示的。
〈バールストン・ギャンビット〉とは、容疑者の枠から犯人を「死者」に偽装することで事前に
締め出しておく手法のことなのですが、そこでの推理は直接、真相には繋がりません。
しかし、読み終えてみると、この言葉がメイントリックの
重大な伏線であったことに気づかされるのです。
▼付記
  本作のプロトタイプである『追悼の島』は、著者の妻で作家の
  小野不由美氏との共同作業によって完成させられたもの。
  しかも、本作のキモともいえるメイントリックの発案者も、じつは
  小野氏であったことが新装改訂版あとがきで明かされています。
十角館の殺人 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 十角館の殺人 (講談社ノベルス)より
406181320X
No.145
(5pt)

「新本格」の劈頭を飾る記念碑的作品

《孤島》ものの嚆矢である、クリスティ『そして誰もいなくなった』の本歌取りが
目指された本作では、当然オリジナルにはない新しい試みが盛り込まれています。
そのひとつは、孤島での連続殺人が描かれる「島」のパートと交互に、
事件の背景や真相を捜査・解明していく「本土」のパートを展開している点です。
これは、探偵役を事件の外部に配置することで解決を担保し、その上で
「島」におけるサスペンスを最後まで途切れさせない工夫といえます。
また、作中において、ある人物が事件を推理する際に口にする
〈バールストン・ギャンビット〉という言葉もじつに暗示的。
〈バールストン・ギャンビット〉とは、容疑者の枠から犯人を「死者」に偽装することで事前に
締め出しておく手法のことなのですが、そこでの推理は直接、真相には繋がりません。
しかし、読み終えてみると、この言葉がメイントリックの
重大な伏線であったことに気づかされるのです。
▼付記
  本作のプロトタイプである『追悼の島』は、著者の妻で作家の
  小野不由美氏との共同作業によって完成させられたもの。
  しかも、本作のキモともいえるメイントリックの発案者も、じつは
  小野氏であったことが新装改訂版あとがきで明かされています。
十角館の殺人 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 十角館の殺人 (講談社ノベルス)より
406181320X
No.144
(5pt)

メイントリックの発案者は……

《孤島》ものの嚆矢である、クリスティ『そして誰もいなくなった』の本歌取りが
目指された本作では、当然オリジナルにはない新しい試みが盛り込まれています。
そのひとつは、孤島での連続殺人が描かれる「島」のパートと交互に、
事件の背景や真相を捜査・解明していく「本土」のパートを展開している点です。
これは、探偵役を事件の外部に配置することで解決を担保し、その上で
「島」におけるサスペンスを最後まで途切れさせない工夫といえます。
また、作中において、ある人物が事件を推理する際に口にする
〈バールストン・ギャンビット〉という言葉もじつに暗示的。
〈バールストン・ギャンビット〉とは、容疑者の枠から犯人を「死者」に偽装することで事前に
締め出しておく手法のことなのですが、そこでの推理は直接、真相には繋がりません。
しかし、読み終えてみると、この言葉がメイントリックの
重大な伏線であったことに気づかされるのです。
▼付記
  本作のプロトタイプである『追悼の島』は、著者の妻で作家の
  小野不由美氏との共同作業によって完成させられたもの。
  しかも、本作のキモともいえるメイントリックの発案者も、じつは
  小野氏であったことが新装改訂版あとがきで明かされています。
十角館の殺人 (YA!ENTERTAINMENT) Amazon書評・レビュー: 十角館の殺人 (YA!ENTERTAINMENT)より
406269400X
No.143
(5pt)

「新本格」の劈頭を飾る記念碑的作品

《孤島》ものの嚆矢である、クリスティ『そして誰もいなくなった』の本歌取りが
目指された本作では、当然オリジナルにはない新しい試みが盛り込まれています。
そのひとつは、孤島での連続殺人が描かれる「島」のパートと交互に、
事件の背景や真相を捜査・解明していく「本土」のパートを展開している点です。
これは、探偵役を事件の外部に配置することで解決を担保し、その上で
「島」におけるサスペンスを最後まで途切れさせない工夫といえます。
また、作中において、ある人物が事件を推理する際に口にする
〈バールストン・ギャンビット〉という言葉もじつに暗示的。
〈バールストン・ギャンビット〉とは、容疑者の枠から犯人を「死者」に偽装することで事前に
締め出しておく手法のことなのですが、そこでの推理は直接、真相には繋がりません。
しかし、読み終えてみると、この言葉がメイントリックの
重大な伏線であったことに気づかされるのです。
▼付記
  本作のプロトタイプである『追悼の島』は、著者の妻で作家の
  小野不由美氏との共同作業によって完成させられたもの。
  しかも、本作のキモともいえるメイントリックの発案者も、じつは
  小野氏であったことが新装改訂版あとがきで明かされています。
十角館の殺人 (YA!ENTERTAINMENT) Amazon書評・レビュー: 十角館の殺人 (YA!ENTERTAINMENT)より
406269400X
No.142
(5pt)

〈館〉シリーズの記念すべき第一作

《孤島》ものの嚆矢である、クリスティ『そして誰もいなくなった』の本歌取りが
目指された本作では、当然オリジナルにはない新しい試みが盛り込まれています。
そのひとつは、孤島での連続殺人が描かれる「島」のパートと交互に、
事件の背景や真相を捜査・解明していく「本土」のパートを展開している点です。
これは、探偵役を事件の外部に配置することで解決を担保し、その上で
「島」におけるサスペンスを最後まで途切れさせない工夫といえます。
また、作中において、ある人物が事件を推理する際に口にする
〈バールストン・ギャンビット〉という言葉もじつに暗示的。
〈バールストン・ギャンビット〉とは、容疑者の枠から犯人を「死者」に偽装することで事前に
締め出しておく手法のことなのですが、そこでの推理は直接、真相には繋がりません。
しかし、読み終えてみると、この言葉がメイントリックの
重大な伏線であったことに気づかされるのです。
▼付記
  本作のプロトタイプである『追悼の島』は、著者の妻で作家の
  小野不由美氏との共同作業によって完成させられたもの。
  しかも、本作のキモともいえるメイントリックの発案者も、じつは
  小野氏であったことが新装改訂版あとがきで明かされています。
十角館の殺人 (YA!ENTERTAINMENT) Amazon書評・レビュー: 十角館の殺人 (YA!ENTERTAINMENT)より
406269400X
No.141
(5pt)

〈館〉シリーズの記念すべき第一作

《孤島》ものの嚆矢である、クリスティ『そして誰もいなくなった』の本歌取りが
目指された本作では、当然オリジナルにはない新しい試みが盛り込まれています。
そのひとつは、孤島での連続殺人が描かれる「島」のパートと交互に、
事件の背景や真相を捜査・解明していく「本土」のパートを展開している点です。
これは、探偵役を事件の外部に配置することで解決を担保し、その上で
「島」におけるサスペンスを最後まで途切れさせない工夫といえます。
また、作中において、ある人物が事件を推理する際に口にする
〈バールストン・ギャンビット〉という言葉もじつに暗示的。
〈バールストン・ギャンビット〉とは、容疑者の枠から犯人を「死者」に偽装することで事前に
締め出しておく手法のことなのですが、そこでの推理は直接、真相には繋がりません。
しかし、読み終えてみると、この言葉がメイントリックの
重大な伏線であったことに気づかされるのです。
▼付記
  本作のプロトタイプである『追悼の島』は、著者の妻で作家の
  小野不由美氏との共同作業によって完成させられたもの。
  しかも、本作のキモともいえるメイントリックの発案者も、じつは
  小野氏であったことが新装改訂版あとがきで明かされています。
十角館の殺人 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 十角館の殺人 (講談社ノベルス)より
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