はるがいったら

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

はるがいったらの評価:

4.00/5点 レビュー 20件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 21〜26 2/2ページ
No.6
(5pt)

ハルが逝ったら?

タイトルを見たとき、「春が行ったら」だと思っていた。しかし最後まで読んでみて、これは「ハルが逝ったら」という意味なのだなあと感じた。

子供のころ両親の離婚によって別々に暮らしている姉と弟。完璧主義でストイックな姉と、「まあこんなもんだろう」と何事にも熱くなれない弟。そんな姉弟が老犬の介護と死を通じて、少しだけ目覚めていく物語だ。

容姿端麗で誰からもうらやまれるのに、なぜ園(姉)は完璧をめざすのか?そこには自分自身にも嘘をついていた深い愛と、自分に対する自信のなさや、弱さが詰まっている。一方の弟も、物事を簡単に割り切って受け入れることが、人と違うのでは?と思い始める。幼いころから一緒に暮らした犬、ハルを一生懸命介護するふたり。そんなふたりのみずみずしさに心打たれる。そのほかの登場人物も手を抜かずにきっちり描かれている。姉、園が心の区切りをつけて変化していくさまに感動。
はるがいったら Amazon書評・レビュー: はるがいったらより
4087747921
No.5
(5pt)

ハルが逝ったら?

タイトルを見たとき、「春が行ったら」だと思っていた。しかし最後まで読んでみて、これは「ハルが逝ったら」という意味なのだなあと感じた。

子供のころ両親の離婚によって別々に暮らしている姉と弟。完璧主義でストイックな姉と、「まあこんなもんだろう」と何事にも熱くなれない弟。そんな姉弟が老犬の介護と死を通じて、少しだけ目覚めていく物語だ。

容姿端麗で誰からもうらやまれるのに、なぜ園(姉)は完璧をめざすのか?そこには自分自身にも嘘をついていた深い愛と、自分に対する自信のなさや、弱さが詰まっている。一方の弟も、物事を簡単に割り切って受け入れることが、人と違うのでは?と思い始める。幼いころから一緒に暮らした犬、ハルを一生懸命介護するふたり。そんなふたりのみずみずしさに心打たれる。そのほかの登場人物も手を抜かずにきっちり描かれている。姉、園が心の区切りをつけて変化していくさまに感動。
はるがいったら (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: はるがいったら (集英社文庫)より
4087463931
No.4
(5pt)

思わぬ「拾いもの」でした。

書店で見て、なんとなく表紙の犬の絵に惹かれるものを感じて購入。

青春小説系はたくさんあるので、正直あまり期待しないで読み始めたのですが…。はまりました。

愛犬家であれば避けて通ることのできない「愛犬の老後」と「介護」。

老いた愛犬「ハル」の下の世話をしながら淡々と生きる、「何事にも熱くなれない高校生」の「行」。

そんな「行」と、両親の離婚で別れて暮らしていた姉の「園」が、「ハル」の介護を通して、

「あえて見ないようにしていた」「避けて通ってきた」自分の問題に、まっこうからぶつかっていこうと決心します。

言葉にしてしまうと陳腐ですが、そのプロセスが、細やかな文体で爽やかにつづられていてとても共感しました。

「ついつい人のファッションチェック、私もやってるよなー」とか思いながら。

みんなの思いを背負った「ハル」が「還っていく」。

じんわりと胸にしみるラストもナイスです。
はるがいったら Amazon書評・レビュー: はるがいったらより
4087747921
No.3
(5pt)

思わぬ「拾いもの」でした。

書店で見て、なんとなく表紙の犬の絵に惹かれるものを感じて購入。

青春小説系はたくさんあるので、正直あまり期待しないで読み始めたのですが…。はまりました。

愛犬家であれば避けて通ることのできない「愛犬の老後」と「介護」。

老いた愛犬「ハル」の下の世話をしながら淡々と生きる、「何事にも熱くなれない高校生」の「行」。

そんな「行」と、両親の離婚で別れて暮らしていた姉の「園」が、「ハル」の介護を通して、

「あえて見ないようにしていた」「避けて通ってきた」自分の問題に、まっこうからぶつかっていこうと決心します。

言葉にしてしまうと陳腐ですが、そのプロセスが、細やかな文体で爽やかにつづられていてとても共感しました。

「ついつい人のファッションチェック、私もやってるよなー」とか思いながら。

みんなの思いを背負った「ハル」が「還っていく」。

じんわりと胸にしみるラストもナイスです。
はるがいったら (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: はるがいったら (集英社文庫)より
4087463931
No.2
(5pt)

あたたかい気持ちになれる本でした

ラストがいい!

リアリストでストイックな姉・若いのに老成しきった弟という、

「普通」なのにどこか「アンバランス」な妹弟が、ちょっと素直になれるようなラスト。じんわり。

お洒落で、完璧なほど体型を維持する生活をしている姉・園が、幼馴染で婚約者がいる恭二という男の浮気相手になっていて、そこで感じる優越感とか悩みの場面が、よかった。恭二みたいな男が、全然憎らしく見えず、彼もまた「アンバランス」な人間なんだろうと思った。そのほかに出てくるキャラクターがすごくいい。

隠れたいい本です。
はるがいったら Amazon書評・レビュー: はるがいったらより
4087747921
No.1
(5pt)

あたたかい気持ちになれる本でした

ラストがいい!

リアリストでストイックな姉・若いのに老成しきった弟という、

「普通」なのにどこか「アンバランス」な妹弟が、ちょっと素直になれるようなラスト。じんわり。

お洒落で、完璧なほど体型を維持する生活をしている姉・園が、幼馴染で婚約者がいる恭二という男の浮気相手になっていて、そこで感じる優越感とか悩みの場面が、よかった。恭二みたいな男が、全然憎らしく見えず、彼もまた「アンバランス」な人間なんだろうと思った。そのほかに出てくるキャラクターがすごくいい。

隠れたいい本です。
はるがいったら (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: はるがいったら (集英社文庫)より
4087463931