のぼうの城
評判
のぼうの城の評価:
3.94/5点 レビュー 113件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全82件 41〜60 3/5ページ
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のぼうの城の評価:
3.94/5点 レビュー 113件。 B ランク
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オノ・ナツメさんのファンの子が表紙で買ったら面白かったといって渡してきてくれたのですが……
しばらく、本から遠ざかっていてフィクションものを読む体勢になっていなかったにもかかわらず、下巻まで一気に読み通してしまいました。
司馬遼太郎や池波正太郎を読んで育った私にも、この物語の筆致は活き活きとしていて、スッ、と入り込めました。
感覚としては、「真田太平記」を読んだ学生時代に戻れたというか。
(もちろん、文体も手法も違いますけど)
今までの作家さんとは違うスタイルで、とにかくシーンの活きがよく、のめりこめる人にとっては、痛快な読み物となっています。
史実を下敷きにしていますが、歴史というしっかりした地面の上に、資料に恐らく名前と生没年しか残っていない程度の人物(しかも一般的に認知されていない)を空白のキャンパスとして利用し、大法螺をふきながら大活劇をやってのけた瑞々しく若々しいエネルギーと勢いが、私にはとても合いました。
司馬遼太郎、北方謙三、池波正太郎といったビッグネームと似ていない('どの人も大好きです)、新しいスタイルの時代物? 戦国物? を読めて、新しい作家に出会えたことに感謝しています。
一騎打ち、光成主体の水攻め、田楽踊り、どれもこれも、この本を手に取る読者にはある程度見込める知識のうえで法螺の活劇を描ききってくれた筆者に、いままで出会った作家さんと同じように、「この人の本が、文章が読みたい」と思わせてくれました。
考証を間違っての嘘ではなく、資料にないところをうまく空きスペースとして利用していく手法は、今後も歴史をモチーフにするかぎり、期待を持たせ続けてくれることと思います。
合わない人には合わないかもしれませんが、それは上巻の1/3も読めばわかるので、立ち読みでもかまいません、そこで引き返してもさして時間をくうものでもなし、戦国が好きという方は、試食してみる価値のある作品だと思います。
なんだか、「梟の城」の頃の司馬遼太郎のような面白さが感じられました。
合わなければ30分でNo thank you 熱中すれば一晩で読破できるという、とても効率の良い名品です。
本当に、久しぶりに我を忘れて読書することが出来ました!