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迷宮惑星トイ
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迷宮惑星トイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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<若干のネタバレあり> 今回の惑星トイでは、通貨や紙幣ではなく、株の配当がトイ人の収入である。 今ひとつ経済の仕組みがわからないが、年毎の株の配当がどうとかいう記載はあったので、共産主義的なシステムだろうか。 奴隷制度を加えた階級社会の中での共産主義的分配? 配当された株は、その年の間に使い切らないといけないとか、ちょっと面白い設定もあるが、もちろん深い掘り下げはない。 トイ社会で最も株の保有数の多い人間が、トイマスターとして社会を牛耳る独裁者になれるようで、発表時期からすれば、ソ連風刺にも取れる。 現代では競争がなければ、生産性は落ちることが証明されているが、そこは奴隷制に繋がる恐怖政治で補っているのだろうか。 株を牛耳るトイマスターと聞けば、頭でっかちのへなちょこ野郎のイメージをしてしまうが、いやいや筋肉隆々の大男である。 そして終盤では、やっぱりデュマレストとトイマスターの肉弾戦……。 おまえまでキャプテン・ケネディと同じかよwww 地球を探して銀河を旅するアール・デュマレストの物語だから、彼が主役には間違いないのだが、250頁程度の薄い本で、彼の行動とトイの政争が交互に描かれる。前の巻がどうだったのかはすでに覚えていないが、各惑星の体制・状況を描くのがメインで、デュマレストは触媒というか、狂言回しの感じ。 デュマレストが狂言回しとうなら、彼との一騎打ちとみせかけて、あっさりと殺されるトイマスターは、触媒どころか出汁にすぎなかったw | ||||
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今や伝説の彼方に埋もれた生まれ故郷〈地球〉を求めてさすらう一匹狼、アール・デュマレストの無情な旅を描いたシリーズ第3作目。今度の舞台は、曾て或る執政官が子供のおもちゃとして与えたと云う惑星トイ(おもちゃ)。そこにある巨大コンピューター〈ライブラリー〉に、地球に関する情報を求めてやって来たデュマレストですが、着いた途端に強制的に戦争に投げ込まれた挙げ句に敗れ、生き残る為の逃避行を始める羽目になります。 専制君主として絶対的な権力を揮う最大の株主〈トイマスター〉の暴政。その裏側で進行する、戦々兢々の他の株主達による転覆の陰謀。トイマスターに接近するサイバー。渡り者仲間との先の見えない逃亡生活。冷酷無比な生体工学者レドラ株主の悍ましい実験室。奴隷としての屈辱的な闘士訓練。人食い蜘蛛〈イトツムギ〉との激しい格闘。そして惑星の命運を賭けた〈迷宮〉での息詰まる代理決闘。クライマックスの舞台となる〈迷宮〉の描写がやや印象に薄く、悪役がベラベラとタネ明かしをすると云う一寸安直な描写が玉に瑕ですが、今回も見所が目白押し。身ひとつで苛酷な状況に立ち向かう我等がタフガイ・デュマレストは、無事生き延びることが出来るか。そして地球についての手掛かりを得ること成るか! | ||||
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