ドグラ・マグラ
評判
ドグラ・マグラの評価:
3.96/5点 レビュー 504件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全536件 21〜40 2/27ページ
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ドグラ・マグラの評価:
3.96/5点 レビュー 504件。 B ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
舞台となっている精神病院における主人公が「精神病院に入院している患者」という設定になっているのですが、この小説が書かれた1935年と21世紀の現在と「精神病院における入院患者の感じている病院及び医者に対する感情(印象)」と「自己の中の混乱」に殆ど違いがないと感じました。
実際に「精神病院」において患者から「意思・感情・希望・願望・要望」などを聞き出し、そしてそれに応える(叶える)のは「困難な事(極端に言えば”無意味”な事)」と捉えられています(現実です)が、この「夢野久作」によって「公平かつ論理的」に書かれた内容は是非参考にしていただきたいです。
また、21世紀の現在でも現実として「精神病院」を「キチガイ病院」と認識(呼称・揶揄)されている方が多数存在することがとても悲しいことなのですが、そのように認識(呼称・揶揄)されている方にも是非読んでいただきたいと思います。
以下、最初にレビューした文章(あえて修正・変更せず)に続きます。
推理小説の元祖といえば誰しもが「江戸川乱歩」の名を挙げるでしょうが「夢野久作」もソレと並ぶという方も多いのではないでしょうか。
そして、この小説において紡ぎ出されている手法は、後年の多くのSF作家により採用・応用されていることが伺われます。
私は「推理小説」はあまり好まず「SF小説」はかなり好きで読み込んできたのですが「昭和のSF小説四天王」といえば「小松左京」「井上ひさし(SF作家と呼ぶと怒られるかもですが)」「筒井康隆」「星新一」的な感じ(あくまでも私感)であり、番外として「安部公房」の存在も捨てがたいと感じます。
そしてそのすべての作家における主要なSF作品の「手法」の中には、この「夢野久作」による「読者を幻惑に陥れる手法」が巧みに使われていると思います。
ここでチョット具体的な内容(ネタバレなし)に移りますが、大いに気なったのがこの小説の舞台である「精神病院」の「状況」と「患者の扱われ方」などが21世紀の現在になっても殆ど変わっていないという事実です。一応「待遇」は改善の方向へ向かってはいますし「薬」もそれなりには開発されていますが、どれをとっても「根本的に改善」されているとはいい難いのが現状でしょう。それほどまでに「精神疾患」という病気が「謎に包まれたままの状態」になっていることを多くの「健常者」の方々にも知っていただきたいと思います。そこを「舞台」として繰り広げられている事にこの小説の「キモ」があるのだと感じました。
なのでこの小説は単なる「推理小説」や「難解小説」などではなく「問題提起小説」の一つとして、21世紀の現代にもまた読み返される必要がある(特に精神科関連の医療従事者の方々には)と思います。
途中で「難解」とか「退屈」とか「差別的」とか感じる部分も多々ありますが、この小説の書かれた時代を鑑みて我慢しながらお読みになる事をおすすめします。
『絶対に納得できる結末が用意されています』