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消えない夏に僕らはいる



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【この小説が収録されている参考書籍】
消えない夏に僕らはいる (新潮文庫nex(ネックス))

消えない夏に僕らはいるの評価: 3.13/5点 レビュー 8件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.12pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(1pt)

五人が立ち向かうものは

小学生の時にとある事件を経験した五人が偶然同じ高校入学を機に再会します。
序盤に描かれる事件はなかなかスリリングで、懐かしい雰囲気も出ていて悪くありません。
しかし、驚くべきは物語のプロローグ的な位置づけである小学生時の体験こそが、本書のピークであるという事。

これから読もうという方には特に押さえておいていただきたい点があります。
本書はミステリでもサスペンスでもホラーでもなく、学園青春ラノベです。
あらすじだけを読むと三浦しをんの『光』のように、過去の事件やそこに隠された秘密に成長した主人公たちが翻弄される壮大な物語を期待してしまうかもしれませんが、全く違います。

彼らが立ち向かうのは、スクールカーストやモンスター教師が繰り広げるドロドロした人間関係でしかありません。
冒頭の小学生エピソードは、あくまで「絆で結ばれた五人」を演出するためのエッセンスでしかないのです。

そして「絆で結ばれた五人」は、お互いのどこに惹かれ、何を評価しているのか。何ら内面的な関係性を描かれることなく、ただただ盲目的にお互いを思いやり、失敗すら無条件で受け入れます。
そういう設定だから、です。
彼らは設定通りに役柄を演じる名札を付けられた役者でしかありません。

五人の関係性に限らず、全て作者の脳内設定が前提の作品なのです。

「こいつには逆らってはいけない」という設定をされたキャラクターには、どんなに理不尽で論理が破綻していても、誰も逆らいません。なぜそうなのか、という理由は描かれません。登場人物たちは一度も反攻を試みる事すらなく、外部に救いを求める事もなく、最初から「逆らえるはずはないもんな」と口を揃えて諦めます。
そういう設定だから、です。

劇的な事件を共有し、数年ぶりに再会したはずの五人は、謎の強キャラには最初から最後まで屈し続けます。
理不尽につけられる傷を肩を寄せ合ってなめ合うだけの五人の姿。
これが作者の描きたかった物語なのでしょうか。

尚、一人だけチートな登場人物がいますが、彼の存在がなおさら本書をチープにしているとだけ付け加えておきましょう。
子どもに刃物や筆の握り方を教える時以外で、僕は未だかつて相手の利き手を意識して物を手渡した覚えはありません。よっぽど親しい人間に剥き出しのお菓子を渡す時のように、明確に「手に握らせる」という意図があれば別でしょうが。
手を差し出されればその手に渡しますし、そうでなければ相手の正面に向けて無造作に差し出します。相手が両手を出したとしても、きっと正面に差し出す事でしょう。利き手どっちかな?なんて考えもしません。

最初から最後まで、首を捻りっぱなしですよ。
消えない夏に僕らはいる (新潮文庫nex(ネックス))Amazon書評・レビュー:消えない夏に僕らはいる (新潮文庫nex(ネックス))より
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No.7:
(4pt)

青春ミステリーとして楽しめました

青春ミステリーを読みたくなったので購入。
登場人物の掘り下げもしっかりされていて、とても読みやすい小説だったような気がします。
ミステリーも、まあ楽しめたかなと・・・
続きも出ているようなので、また時間を作って読みたいです。
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No.6:
(3pt)

まずまず

5人の少年、少女による過去と現在の物語。
小学生の時に5人が経験した事件。
高校で再会しそれぞれに影を落としていきます。
視点を一人ずつ切り替えていく形で話は進んでいきます。
なかなか面白かったのですが、なにか物足りない気がしました。
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No.5:
(1pt)

オススメしない

すっきりしない、はっきり言って胸糞 ミステリーとしてもイマイチ
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No.4:
(4pt)

水生版戦隊シリーズ?!

あとがきを読むと登場人物を戦隊モノになぞらえて書いている。
それがとても興味深く、面白かった。

もちろん本文も面白い。
さらに今後の展開が気になるところ。
あのキャラクターは、はたして何者になるのか、ならぬのか。

サクサク読めるので、興味のある方は是非どうぞ。
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No.3:
(3pt)

よくも悪くも

書店で見つけ手に取った本です.
最近よく見かける謎めいたタイトルの本です.
表紙の印象から,ホラー系かとも期待していたのですが冒険物という印象です.
良くも悪くも,意表をつく展開などもなくサラリと読める本だと感じました.

 登場自分物に関しては,それぞれ個性的であるため.
冒頭のイラスト付き「登場人物の紹介」は少々蛇足のようにも感じた.
読めば,表紙の絵をみて誰が誰なのかはわかると思う.
この辺り,は色々な思惑もあるのだろう.
感じたままを書いただけなので,あくまでも私見と思っていただければ幸いです.
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No.2:
(5pt)

キャラ立ち凄い

この作家さんの作品は、いつもキャラクターが明確に描き分けられていてとても読みやすいのですが、
この作品はメインキャラ5人以外のサブキャラまで、
それぞれの思惑や更には生い立ちまで想像をかき立てられるようなキャラ立ちっぷりで、凄かったです。
高校時代パートからは一気読みでした。
続編も期待です。
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No.1:
(4pt)

成長と冒険

新刊コーナーに置いてあったので表紙買いしました。
見た感じライトノベルチックですが、中身のほうもライト(いい意味で)で
非常に読みやすいです。
登場人物が五人いるのですが、現在誰の視点で物語が進行しているのか
明確に分かるように表示されていたのも個人的に整理しやすくて良かったです。
またこの手法によって登場人物それぞれの心情が非常に良く理解できました。

ストーリーは青春冒険譚、と銘打っている通り、小学五年生のある冒険をもとに、
成長した五人の話が展開し、そしてまた成長するというもの。

この作品、嫌な人物の書き方がうまいです。読んでいて「あーこいつ嫌だな、ほんと」
って思わせてくれます(笑)

五年前と比べて頼もしくなった人もいればそうでない者もいます。
終盤のある人物がかつての自分を取り戻し、かつ大きく一歩を踏み出すシーンは非常に秀逸かと
思います。

最初にも述べましたが非常に読みやすい本です。
ぜひご一読を。
消えない夏に僕らはいる (新潮文庫nex(ネックス))Amazon書評・レビュー:消えない夏に僕らはいる (新潮文庫nex(ネックス))より
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