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エクサバイト



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【この小説が収録されている参考書籍】
エクサバイト
エクサバイト (角川文庫)

エクサバイトの評価: 3.46/5点 レビュー 13件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.46pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全13件 1~13 1/1ページ
No.13:
(4pt)

すでに現代を予見…

話の展開、確かにちょっと尻つぼみですが、小説自体は悪くない出来だと思います。
私も帯の二人に惹かれて初めて著者を知りました。
陰謀の部分、今まさに、スノーデン氏が暴露している内容とも重なりますよね、実際に暗号を解読できる訳で………。
読み返すと、この世界観はさほど遠い未来の話ではないこととは感じるとは思います。
ただ、ハードSFに詳しいと、ちょっと物足りないかも知れません。
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No.12:
(2pt)

読ませる筆力はあるのだが

近未来だけ(20年くらい先)の叙述じゃなく、本当の未来2119年の後日譚を入れてしまったがために、「え?」っと感じる作品になってしまった感じがします。
そこは読者を信じて、読者に任せた方がよかったのではないですか?

全体に冗長さもなく、つかみ難いプロットにもかかわらず説明くさい部分も少なく「人物」の視点から上手に切り取っているのですが。
故に、読み始めると比較的テンポ良くエンディングまで進むのですが。

近未来の人たちも、妙に今っぽい感じがしましたし、100年以上先の人もなんだか、今の視点が強すぎる感じがします。
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No.11:
(4pt)

西暦2119年のどんでん返し

軍事技術が民生用に利用されるのはよくあることで、インターネットもその経過をたどりここまで普及しました。本書ではとある民生化された技術が一般に普及したけれど、そこには恐るべき罠が仕掛けられていたことを検証し、技術の危うさ、過去を美化する欲望、忘却することの素晴らしさなどを散りばめた近未来小説です。特に西暦2119年の大どんでん返しは爽快でした。
ただし、活字が小さいのが、老眼をもつ身にはちと辛い本でした。
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No.10:
(4pt)

広げた風呂敷をしまい損ねた印象

惜しい……着想はものすごく好きなのだが……

人が見た人生を丸ごと身体に埋め込まれた記録メディアに記録することができる近未来。
テラバイト級の個人の記録を集めて、編集しエクサバイト(100万テラバイト)級のデータを人類の歴史データとして後生の人が見られるようにする。
人が歴史に名を残す欲望と、機器に隠された陰謀と、それに巻き込まれる者。三者三様の情報が絡み合っていく。

本当に着想は好きで、影像プロデューサーが事件に巻き込まれていく過程、夢を疑問視する美術専門の評論家。
グイグイと引き込まれていく展開だったのだが、妙に終盤にかけて失速。巧く風呂敷を畳めなかった印象でした。惜しいなぁ。
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No.9:
(5pt)

久しぶりに

面白い作品を読ませてもらった。

人間(人生)の記憶を記録する。近未来SF。
実際はもう近くまで来ているのかもしれない。
最近でメジャーなものではマトリックスがこのような世界観を連想させられた。

果たして世の権力者や実権を握るような人々はその記憶を後世に残したがるのだろうか?
果たして人間はその記憶を全て記録されて生きていけるのだろうか?

今回はエクサバイト商檜がメインでストーリー展開されているが、このような場合
どこにそれを預けるかが重要になってくるのだろう。

表紙カバーも内容も素敵で考えさせられる一作でした。
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No.8:
(4pt)

人生全記録時代

人生をまるごと記録する。近未来を描いた小説だけど、その欲望自体は現代でも、このブログ全盛をみれば明らかであろう。すでに、自分が見聞きしたものをすべて記録するライフログといったコンセプトは聞いたことあるし、実際に試している人もいるようだ。

この小説は、その人生全記録時代における人間の欲望、個人の尊厳、そして社会、国家の情報への欲望の行方を描いていて、とっても興味深い。

薄れることのない記憶は人間にとって、幸福なのだろうか?

真実の歴史とはどのようにつくられていくのか?

といった問いを投げかけている。

結構深い小説だ。
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No.7:
(2pt)

復調!服部真澄

しばしの休養の後に刊行された、著者の『バカラ』(2002)、
『GMO』(2003)、『海国記』(2005 これはリズム感が乏し
く最低でした。)は、いずれもパンチ力に欠け、もの足りなく
感じました。久々に、出来のよいものを読んだ気がします。
 中身は、情報の確保と争奪、そしてそれに係る権力の陰
謀という著者お得意のモチーフでの近未来小説です。203
3、2025、2031、2119年と時系列がめまぐるしく変わる
のに展開に淀みがないのは、著者の本領であるストーリー
テラーとしての卓越したタレントが、十分発揮されたからな
のでしょう。
 難点は、ヴィジブル・ユニット(体内に装着した超小型記
録メディア)という創作上の仕掛けに現実感がないこと、そ
してクニコ(主人公の母親)の長寿の秘密が、ありきたりに
過ぎることでしょうか。本来は減点対象なのでしょうが、今
回はご愛嬌ということにしておきます。
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No.6:
(4pt)

記憶はきえる 記録はいきる?

額に装着した超小型カメラで人々が自らの日常を録画する様になった近未来を舞台に、有名無名の人々が残すそれら大量の生涯映像を基に精緻な世界史を編み上げよう、というプロジェクトに渦巻く陰謀を描いたSF作。人間にとって「記憶」の中の真実と「記録」に残る事実のどちらに意味があるのか、問いかけるテーマは意外に深い。
私達は、文章で残された史書が勝者によって都合良く糊塗されがちであると認識しているが、映像の記録に対しては往々にして脇が甘く、眼前で動く光景を鵜呑みにしがちだ。しかしデジタル加工技術の進化によって、たとえ動画であっても、何が事実で何がフェイクか判別できない時代が早晩訪れようとしている。
「記憶はきえる 記録はいきる」。本書を読み終えた後、眞木準氏が30年以上も昔に文具の広告で書いた有名なコピーをふと思い出した。消えゆく「記憶」にこそ「真」が在り、生かされた「記録」こそ実は「虚」に満ちている。そんな時代がいずれやって来るのだろうか。
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No.5:
(2pt)

あっさりしすぎでもったいない

超小型化された電子機器を体内に埋め込み、自分が見たもの聞いたものすべてを記録する、というのは良くある話ではあるが、アイデアとしては面白い。しかしこの本はそのアイデアを活かしきれておらず、話に厚みがない。いわば経験をデジタル記録するわけだが、そうすると当然「データの改ざん」や「データの捏造」といった問題が生じてくることは容易に想像がつく。それをあたかも大事のように描写されても読み手としては白けるばかり。また、主人公の母親と「会長」の関係についても、本来ならば「驚愕の事実」であるはずなのに、演出不足からそれほどの驚きを感じることはできなかった。そこまで期待するなと言われればそれまでだが、この手の小説はまさにそこが生命線であると思うので、物足りなさが残ってしまった。
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No.4:
(4pt)

情報化社会の怖さを考えさせられる

服部真澄の新刊本。養老孟司と佐藤優という面白い取り合わせで帯に書評を書いていたのでつい買ってしまった。彼女にしては珍しくSFチックな小説だが、近い将来に実現しそうなテーマを描いている。電子記憶装置がどんどん小型化・大容量化し、眉間に付けたアクセサリーのような小さなカメラで人の一生分のデータを楽々と記憶できてしまう装置が開発されたというところからストーリーが始まる。その録り貯めた映像を誰がどのように使うのか、膨大なデータをどのように処理するのか、情報の偽造をどのように判断するのか等々、現在でも起こっている情報に関する課題が未来になると更に大きくなるという筆者の問題意識が裏側に透けるようにスピーディーに展開していく。なかなか深い内容であり、色々と想像を巡らせながら読了した。

なお、表題の「エクサバイト」とはギガバイト、テラバイト、ペタバイトときて、その上の単位である。20年くらい前はバイト単位の世界だったことを考えると、20年後にエクサバイトの世界に突入していても何の不思議もない。
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No.3:
(3pt)

着想は良いが・・・

着想は良いが、舞台設定に負けている。
話の展開も尻すぼみの印象を受ける。
地方の新聞の連載小説だったようなので、限界があるのだとは思うが・・・
正直、ハードSF好きが読むと、ややガッカリするかも知れない。
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No.2:
(4pt)

エクサバイト

一気に読めた、現在から未来への情報量の氾濫と歴史の真実性の問題などなかなか着眼点の良い内容と思います。
情報産業に身を置く者としてはとても興味ある中身でした。こういった内容はなかなか小説にはまとめ辛いですし、突っ込みの甘いところが出るのは仕方ないかもしれないが良くまとめている方だと思います。欲を言えばストーリーにもう少々厚み(情報処理以外の未来についての想像も含めて)が欲しかった。
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No.1:
(3pt)

着眼点は良いのだが・・・

人がすべての記憶を電子媒体に記憶できる時代。その記憶を総合して世界史を編纂しようとする主人公ナカジ。しかし、そこには政府がらみの陰謀が・・・、と言う話だが。筆者の着眼点、そこから導出される問題点についての考察には感心する。本作は最初と最後に山があるが、ちょっと中だるみがあった気が。陰謀も「鷲の驕り」で見せた様な手に汗握るところまではいかず、あっさり目。次回作はもっと濃厚な攻防が見てみたい。
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