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断崖



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【この小説が収録されている参考書籍】
断崖 (1958年) (世界探偵小説全集)
断崖 (ハヤカワ・ミステリ 395)

断崖の評価: 4.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

エリンらしいと思わせる長編第1作

エリンは少なくとも日本では異色短編作家としての方が有名だが、長編もかなりあることは忘れてはならない―とは言え、日本語で読めるのはそのうち2/3ぐらいのものだが。本作は1948年に発表された長編第1作。長編作家としてのエリンは謎解き系や犯罪小説など様々なタイプの作品を書き分けていて、プロットについては独自のスタイルを見出しにくい。それにもかかわらず、これまで読んだ4作どれも、エリンだなあと思わせる何かを持っているのだ。
 本作でも、主人公である16歳のジョージが、目的(ある男を殺すことなのだ!)を達成しようと奮闘するものの、妙な邪魔が入ってなかなか思うようにならないところなど、馬鹿馬鹿しいような話なのだが、ユーモア・ミステリという感じにならない重さを持っている。緻密な文章、心理描写(特にラストのジョージの一途なところ)が、この第1作からエリンらしさを漂わせている。
断崖 (1958年) (世界探偵小説全集)Amazon書評・レビュー:断崖 (1958年) (世界探偵小説全集)より
B000JAV97E

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