陽だまりの彼女

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評判

陽だまりの彼女の評価:

3.47/5点 レビュー 326件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.47pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全370件 221〜240 12/19ページ
No.150
(4pt)

オチが最悪

最初から中盤辺りまですごく爽やかで面白かったです。無駄な設定いらなかったなあという感想。普通の恋愛小説だった方が感動しました。男女二人のキャラがとても良かったです。子供の頃の切ない話とかも良かった。とにかく恋愛の部分はかなり面白かったです。
陽だまりの彼女 Amazon書評・レビュー: 陽だまりの彼女より
4104723029
No.149
(4pt)

オチが最悪

最初から中盤辺りまですごく爽やかで面白かったです。無駄な設定いらなかったなあという感想。普通の恋愛小説だった方が感動しました。男女二人のキャラがとても良かったです。子供の頃の切ない話とかも良かった。とにかく恋愛の部分はかなり面白かったです。
陽だまりの彼女 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 陽だまりの彼女 (新潮文庫)より
4101353611
No.148
(5pt)

読みやすい!

昔のほろ苦い想い出が蘇るような作品です。とても、読みやすかったです。
陽だまりの彼女 Amazon書評・レビュー: 陽だまりの彼女より
4104723029
No.147
(5pt)

読みやすい!

昔のほろ苦い想い出が蘇るような作品です。とても、読みやすかったです。
陽だまりの彼女 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 陽だまりの彼女 (新潮文庫)より
4101353611
No.146
(5pt)

映画化

映画化されるとのことで読んでみようと購入。
ぜひ映画も観たい。
陽だまりの彼女 Amazon書評・レビュー: 陽だまりの彼女より
4104723029
No.145
(5pt)

映画化

映画化されるとのことで読んでみようと購入。
ぜひ映画も観たい。
陽だまりの彼女 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 陽だまりの彼女 (新潮文庫)より
4101353611
No.144
(5pt)

久々に泣いた!

近くに置いている本屋がなく、やっと見つけて一日で読んでしまいました。
本は滅多に読まないのですが…

皆さんのレビューを読ませてもらって自分なりの評価をしたかったという
のが正直なところです。

文学小説ではないので過剰な情景描写もなく、読み易かったと思います。

主人公の浩介、ヒロインの真緒の純愛、あっと驚くエンディング。
エンディングはネタバレになるのでやめておきます。

真緒の純粋でまっすぐな愛には感動します。
浩介も真緒をとても愛しています。
ザビーチボーイズの「素敵じゃないか」がとてもイイ絡みをしていました。
最後に涙を抑えきれなくなります。

それにしてもこれってハッピーエンドなんだろうかと思ってしまいます。
陽だまりの彼女 Amazon書評・レビュー: 陽だまりの彼女より
4104723029
No.143
(5pt)

久々に泣いた!

近くに置いている本屋がなく、やっと見つけて一日で読んでしまいました。
本は滅多に読まないのですが…

皆さんのレビューを読ませてもらって自分なりの評価をしたかったという
のが正直なところです。

文学小説ではないので過剰な情景描写もなく、読み易かったと思います。

主人公の浩介、ヒロインの真緒の純愛、あっと驚くエンディング。
エンディングはネタバレになるのでやめておきます。

真緒の純粋でまっすぐな愛には感動します。
浩介も真緒をとても愛しています。
ザビーチボーイズの「素敵じゃないか」がとてもイイ絡みをしていました。
最後に涙を抑えきれなくなります。

それにしてもこれってハッピーエンドなんだろうかと思ってしまいます。
陽だまりの彼女 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 陽だまりの彼女 (新潮文庫)より
4101353611
No.142
(4pt)

陽だまりの彼女

中学生の娘にお願いされて…購入しました。
読んで見て面白く。一気に読み上げました。映画になると発表にヒロインがピッタリと
思いました。公開には見に行きたいです
陽だまりの彼女 Amazon書評・レビュー: 陽だまりの彼女より
4104723029
No.141
(4pt)

陽だまりの彼女

中学生の娘にお願いされて…購入しました。
読んで見て面白く。一気に読み上げました。映画になると発表にヒロインがピッタリと
思いました。公開には見に行きたいです
陽だまりの彼女 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 陽だまりの彼女 (新潮文庫)より
4101353611
No.140
(4pt)

衝撃

「陽だまりの彼女」…とても「衝撃」でした。
 段々と、読んでいく内に、沢山の伏線があり、「真緒は一体、何者なんだろう…」と不安になっていきましたが、ラストで納得出来ます。
 ただ、やはり、結末はファンタジーの面が強いかな、という印象です。
 普通の「ハッピーエンド」ではなく、少し特殊な「ハッピーエンド」ではないかな、と思います。
 映画化もするということで、どのように描かれるのかが楽しみです。
陽だまりの彼女 Amazon書評・レビュー: 陽だまりの彼女より
4104723029
No.139
(5pt)

号泣しました…

今回松本潤さんと上野樹里さんで映画化されると聞き読んでみました。とっても暖かくて優しい2人の関係…お互いを思いやれる理想の2人だなと思いました。本当に羨ましい!
でも最後に真緒が帰ってこなかった時の浩介があまりにも可哀想で涙が止まりませんでした…最後の最後に浩介はきっと笑顔になってくれたと信じていますが
それでもやっぱり2人の想いを思うとつらい…こんなに素敵な2人がもう会えないなんて(ToT)
いやいや…真緒は姿は違えど浩介のそばにいますが…この先浩介がどうなってしまうのか
まともに生きていけるのか不安になります…
小説のお話ですからね…
わかっていても切ないです。
また2回目読みたいと思います。
陽だまりの彼女 Amazon書評・レビュー: 陽だまりの彼女より
4104723029
No.138
(4pt)

衝撃

「陽だまりの彼女」…とても「衝撃」でした。
 段々と、読んでいく内に、沢山の伏線があり、「真緒は一体、何者なんだろう…」と不安になっていきましたが、ラストで納得出来ます。
 ただ、やはり、結末はファンタジーの面が強いかな、という印象です。
 普通の「ハッピーエンド」ではなく、少し特殊な「ハッピーエンド」ではないかな、と思います。
 映画化もするということで、どのように描かれるのかが楽しみです。
陽だまりの彼女 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 陽だまりの彼女 (新潮文庫)より
4101353611
No.137
(5pt)

号泣しました…

今回松本潤さんと上野樹里さんで映画化されると聞き読んでみました。とっても暖かくて優しい2人の関係…お互いを思いやれる理想の2人だなと思いました。本当に羨ましい!
でも最後に真緒が帰ってこなかった時の浩介があまりにも可哀想で涙が止まりませんでした…最後の最後に浩介はきっと笑顔になってくれたと信じていますが
それでもやっぱり2人の想いを思うとつらい…こんなに素敵な2人がもう会えないなんて(ToT)
いやいや…真緒は姿は違えど浩介のそばにいますが…この先浩介がどうなってしまうのか
まともに生きていけるのか不安になります…
小説のお話ですからね…
わかっていても切ないです。
また2回目読みたいと思います。
陽だまりの彼女 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 陽だまりの彼女 (新潮文庫)より
4101353611
No.136
(5pt)

恋愛小説の名を借りた『日常の謎』

大型書店に行くたび、ポップによる書店員の強力なリコメンドに惹かれつつ、
それにそのまま乗っかるのも癪だと思ってしまうへそ曲がりな性格ゆえ手を出さずにいたが、
『金曜のバカ(角川文庫)』を読んだそのままの勢いで読んでみることに。

中学の頃、女の子に近付きたいという気持ちと、あまりベタベタしてしまうと
少し恥ずかしいという相反する気持ちが共存していたことを思い出す。
今の自分からは想像もつかないが、中学時代、同じクラスの女の子と割とフランクに
接していたことから、男子生徒からの攻撃対象になることも多かったが、
それは単なる羨みに過ぎなかったのである。

中学の同級生と再会し結ばれる『A地点からB地点に向かう』という、
ベタになりがちな話が、さりげなく張られた数多の伏線や物語のひねり、
なぜ彼女の名前が『真緒』なのか、そして本作のタイトルが『陽だまりの彼女』
なのかといった要素を含めることにより、飽きが来ない話となるだけでなく、
『日常の謎』の話としても成立しています。
また、翌朝に洗濯機を廻すという描写で、真緒にとって一生に一度の大切な夜だったことを
暗喩するくだりに思わず唸ってしまいました。こんな表現は、なかなかできるものではありません。

映画版の制作ががアナウンスされ、真緒役が上野樹里と聞き思わず納得。
報道によれば舞台が原作の上井草・大泉学園ではなく湘南になるらしいですが、それは少々残念。
陽だまりの彼女 Amazon書評・レビュー: 陽だまりの彼女より
4104723029
No.135
(5pt)

恋愛小説の名を借りた『日常の謎』

大型書店に行くたび、ポップによる書店員の強力なリコメンドに惹かれつつ、
それにそのまま乗っかるのも癪だと思ってしまうへそ曲がりな性格ゆえ手を出さずにいたが、
『金曜のバカ(角川文庫)』を読んだそのままの勢いで読んでみることに。

中学の頃、女の子に近付きたいという気持ちと、あまりベタベタしてしまうと
少し恥ずかしいという相反する気持ちが共存していたことを思い出す。
今の自分からは想像もつかないが、中学時代、同じクラスの女の子と割とフランクに
接していたことから、男子生徒からの攻撃対象になることも多かったが、
それは単なる羨みに過ぎなかったのである。

中学の同級生と再会し結ばれる『A地点からB地点に向かう』という、
ベタになりがちな話が、さりげなく張られた数多の伏線や物語のひねり、
なぜ彼女の名前が『真緒』なのか、そして本作のタイトルが『陽だまりの彼女』
なのかといった要素を含めることにより、飽きが来ない話となるだけでなく、
『日常の謎』の話としても成立しています。
また、翌朝に洗濯機を廻すという描写で、真緒にとって一生に一度の大切な夜だったことを
暗喩するくだりに思わず唸ってしまいました。こんな表現は、なかなかできるものではありません。

映画版の制作ががアナウンスされ、真緒役が上野樹里と聞き思わず納得。
報道によれば舞台が原作の上井草・大泉学園ではなく湘南になるらしいですが、それは少々残念。
陽だまりの彼女 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 陽だまりの彼女 (新潮文庫)より
4101353611
No.134
(5pt)

ペットサウンズ

出てくる彼女。
はっきり言って、イイ!なんて人多そうだなぁ。
男の夢ってところかな。
そういう女性が出てくる物語ですから
いつまでも平積みになってるのも
納得いきますね。
深みのある本ではないけど、
たまには、ブライアンウィルソンの歌声のように爽快な
本もよいとおもいます。
ビーチボーイズが聴きたくなりました。
陽だまりの彼女 Amazon書評・レビュー: 陽だまりの彼女より
4104723029
No.133
(5pt)

ペットサウンズ

出てくる彼女。
はっきり言って、イイ!なんて人多そうだなぁ。
男の夢ってところかな。
そういう女性が出てくる物語ですから
いつまでも平積みになってるのも
納得いきますね。
深みのある本ではないけど、
たまには、ブライアンウィルソンの歌声のように爽快な
本もよいとおもいます。
ビーチボーイズが聴きたくなりました。
陽だまりの彼女 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 陽だまりの彼女 (新潮文庫)より
4101353611
No.132
(5pt)

私家版「陽だまりの彼女」論

既に100件を超えるレビューが書かれており、種明かしを避けながら本作品を語るのは難しいだろう。しかし、多くの方々による各人各様のこれらレビューを通読してみると、作品についての意見がほぼ出揃ったと捉えることは、少し性急過ぎる感が否めなかった。そこで、私なりに、購入を検討されている方も、既に何度も通読されている方も、「役立つレビュー」を目指してみたい。

[A]ビーチ・ボーイズ「素敵じゃないか」(Wouldn't It Be Nice)
英語の原題には"would"があるように、反実仮想であり、「だったらいいなぁ」であって、(実現された)現実を歌っているわけではない。
作者であるブライアン・ウイルソンは、1996年のインタビューでこの曲について、「思春期のフラストレーション、つまり手に入れられないもの、本当に欲しくても待たなきゃいけないものについて表現している(私訳)」と語った。The Pet Sounds Sessions
現実のブラアインは骨身を削って「ペット・サウンズ」と「グッド・バイブレーション」を発表するも、次作「スマイル」制作中に再起が危ぶまれるほど身を崩し、決して十分な評価を受けたとは言い難いが、最終的には表舞台にカムバックできた。つまり、60年代〜70年代の先験的なミュージシャンは身を危険に晒してまで精神世界に「真実」や「愛」といった欲しいものを求め、その答えを表現しようとしたが、夢半ばで自分を見失い、命を落とした者や現実世界に生きられなくなった者も少なくない。過渡な執着や耽溺が必ずしもハッピーエンドに結びつかないことの一例だ。

[B]信じられない語り手
文学批評用語であるが、本作品のように読後の読者の印象が分かれる場合、まずは語り手(≒地の文)の立ち位置を疑ってみる必要がある。もし語り手をカメラレンズに例えるならば、本作品ではレンズは浩介に向けられている。だが、もし語り手のレンズが真緒に向けられたら、作品の印象がガラッと変わるはずだ。私は一読後、本文中の「真緒が……」を「浩介が……」に単純に置き換えながら読んだだけで、色々な発見があった。
例えば、中学生のとき浩介と真緒が初めて出会うシーン。
ベランダでの幼児救出劇。

[C]伝承・通過儀礼
国や地域、時代によって、人間の社会的節目はコロコロ変わる。
例えば、西暦2012年の社会でも「成人」の定義は一様ではない。日本では旧暦時代13歳で干支が一周することから元服を大人への入口と考えたし、今となっては廃れてしまったその行事に付随する通過儀礼も沢山あったはずだ。
浩介と真緒が見に行ったオペラはモーツアルトの「フィガロの結婚」だが、封建社会を描いた劇中で語られる「初夜権」などは、伝承としては伝わっていながら史実がはっきりしない儀礼のひとつだ。つまり、現代ほど男女の自然な愛の結びつきが許された時代は過去には見つけ憎く、現代ならいわゆる「駆け落ち」をしても当事者の勝手で誤魔化せるものが、時代が違えば社会から完全に見放されたかもしれない。
その点、本作品に情景と共に語られるイチョウの木は、「生きた化石」の異名をとるほど環境の変化に強く、幾多の大戦や災害を生き延びた個体も少なくない。もしイチョウの木々が意識を持っているとわかったとしたら、銀杏を落とさずとも歴史を知りたがる人に囲まれるのだろう。

[D]輪廻
一見作品の禁じ手に触れているようで、実は言葉だけでは何の核心にも触れられない。仏教や日本の伝統的な意識に深く関わっていながら、「輪廻」ほど一般に軽んじられてきた言葉もないのではないか。
佐藤優氏が本書「陽だまりの彼女」を推薦される理由として「輪廻」というキーワードを提示されたが、私がもし「輪廻って生まれ変わり、要するに今は人間やってるけど今度生まれ変わったら他の動物にも生まれ変わり得ることだ」と定義したら、一蹴されるだろう。
ここで信仰や神学について触れることは無謀すぎるので避けるが、百科事典レベルでも「〜輪廻は苦であり、輪廻から“解脱”することが目的〜」といった記載に行きあたる。そしてその輪廻の中で「私(我)」や「永遠普遍の魂」が主体(主人)としての居場所を勝ち取れるかが、問題にされていることがわかる。いわば「心の居場所」だ。
真緒のお父さんが「迷惑はかけられない」と言うとき、単に「不利益・不都合」と一般的な意味で解釈してもピンとこず、調べていくと「“迷”は本当の道に迷うことを意味し、“惑”は途方にくれて戸惑うこと」という仏教用語の解説に遭遇する。「尺取虫の喩」というらしいが、尺取虫が一生懸命に植木鉢の周り続け、ついには年老い力尽きて命終わっていくように、人間が自我を主張して自我を超えた真理から遠のいたときも、未来永劫同じことの繰り返しに流されて行くのだろう。
そういえば、真緒の「緒」という漢字には、「永く続くもの」という意味があるようだ。あのお父さん、何を何処まで知ってたのだろう?

ここまで長文を読んでくださった方でもし未読の方がいたら、少なくとも読んで後悔はないと私は思う。
どんな形であれ、愛が無けれは今こうして我々は存在できないのだし、他人の愛は時に惨めでバカバカしく、でも魅力的なもの。同じようで皆それぞれズレがあるからこそ面白い。

「ポニョ」や「モテ期」等の映像作品にハマった10代から、倦怠期を通過する中高年まで、広くお薦めしたい。作者とほぼ同郷・同世代ということもあり、物語に引きずり込まれ、滅多に泣いかない私がきっと真緒が見ても引くくらい両眼を腫らした。
陽だまりの彼女 Amazon書評・レビュー: 陽だまりの彼女より
4104723029
No.131
(5pt)

私家版「陽だまりの彼女」論

既に100件を超えるレビューが書かれており、種明かしを避けながら本作品を語るのは難しいだろう。しかし、多くの方々による各人各様のこれらレビューを通読してみると、作品についての意見がほぼ出揃ったと捉えることは、少し性急過ぎる感が否めなかった。そこで、私なりに、購入を検討されている方も、既に何度も通読されている方も、「役立つレビュー」を目指してみたい。

[A]ビーチ・ボーイズ「素敵じゃないか」(Wouldn't It Be Nice)
英語の原題には"would"があるように、反実仮想であり、「だったらいいなぁ」であって、(実現された)現実を歌っているわけではない。
作者であるブライアン・ウイルソンは、1996年のインタビューでこの曲について、「思春期のフラストレーション、つまり手に入れられないもの、本当に欲しくても待たなきゃいけないものについて表現している(私訳)」と語った。The Pet Sounds Sessions
現実のブラアインは骨身を削って「ペット・サウンズ」と「グッド・バイブレーション」を発表するも、次作「スマイル」制作中に再起が危ぶまれるほど身を崩し、決して十分な評価を受けたとは言い難いが、最終的には表舞台にカムバックできた。つまり、60年代〜70年代の先験的なミュージシャンは身を危険に晒してまで精神世界に「真実」や「愛」といった欲しいものを求め、その答えを表現しようとしたが、夢半ばで自分を見失い、命を落とした者や現実世界に生きられなくなった者も少なくない。過渡な執着や耽溺が必ずしもハッピーエンドに結びつかないことの一例だ。

[B]信じられない語り手
文学批評用語であるが、本作品のように読後の読者の印象が分かれる場合、まずは語り手(≒地の文)の立ち位置を疑ってみる必要がある。もし語り手をカメラレンズに例えるならば、本作品ではレンズは浩介に向けられている。だが、もし語り手のレンズが真緒に向けられたら、作品の印象がガラッと変わるはずだ。私は一読後、本文中の「真緒が……」を「浩介が……」に単純に置き換えながら読んだだけで、色々な発見があった。
例えば、中学生のとき浩介と真緒が初めて出会うシーン。
ベランダでの幼児救出劇。

[C]伝承・通過儀礼
国や地域、時代によって、人間の社会的節目はコロコロ変わる。
例えば、西暦2012年の社会でも「成人」の定義は一様ではない。日本では旧暦時代13歳で干支が一周することから元服を大人への入口と考えたし、今となっては廃れてしまったその行事に付随する通過儀礼も沢山あったはずだ。
浩介と真緒が見に行ったオペラはモーツアルトの「フィガロの結婚」だが、封建社会を描いた劇中で語られる「初夜権」などは、伝承としては伝わっていながら史実がはっきりしない儀礼のひとつだ。つまり、現代ほど男女の自然な愛の結びつきが許された時代は過去には見つけ憎く、現代ならいわゆる「駆け落ち」をしても当事者の勝手で誤魔化せるものが、時代が違えば社会から完全に見放されたかもしれない。
その点、本作品に情景と共に語られるイチョウの木は、「生きた化石」の異名をとるほど環境の変化に強く、幾多の大戦や災害を生き延びた個体も少なくない。もしイチョウの木々が意識を持っているとわかったとしたら、銀杏を落とさずとも歴史を知りたがる人に囲まれるのだろう。

[D]輪廻
一見作品の禁じ手に触れているようで、実は言葉だけでは何の核心にも触れられない。仏教や日本の伝統的な意識に深く関わっていながら、「輪廻」ほど一般に軽んじられてきた言葉もないのではないか。
佐藤優氏が本書「陽だまりの彼女」を推薦される理由として「輪廻」というキーワードを提示されたが、私がもし「輪廻って生まれ変わり、要するに今は人間やってるけど今度生まれ変わったら他の動物にも生まれ変わり得ることだ」と定義したら、一蹴されるだろう。
ここで信仰や神学について触れることは無謀すぎるので避けるが、百科事典レベルでも「〜輪廻は苦であり、輪廻から“解脱”することが目的〜」といった記載に行きあたる。そしてその輪廻の中で「私(我)」や「永遠普遍の魂」が主体(主人)としての居場所を勝ち取れるかが、問題にされていることがわかる。いわば「心の居場所」だ。
真緒のお父さんが「迷惑はかけられない」と言うとき、単に「不利益・不都合」と一般的な意味で解釈してもピンとこず、調べていくと「“迷”は本当の道に迷うことを意味し、“惑”は途方にくれて戸惑うこと」という仏教用語の解説に遭遇する。「尺取虫の喩」というらしいが、尺取虫が一生懸命に植木鉢の周り続け、ついには年老い力尽きて命終わっていくように、人間が自我を主張して自我を超えた真理から遠のいたときも、未来永劫同じことの繰り返しに流されて行くのだろう。
そういえば、真緒の「緒」という漢字には、「永く続くもの」という意味があるようだ。あのお父さん、何を何処まで知ってたのだろう?

ここまで長文を読んでくださった方でもし未読の方がいたら、少なくとも読んで後悔はないと私は思う。
どんな形であれ、愛が無けれは今こうして我々は存在できないのだし、他人の愛は時に惨めでバカバカしく、でも魅力的なもの。同じようで皆それぞれズレがあるからこそ面白い。

「ポニョ」や「モテ期」等の映像作品にハマった10代から、倦怠期を通過する中高年まで、広くお薦めしたい。作者とほぼ同郷・同世代ということもあり、物語に引きずり込まれ、滅多に泣いかない私がきっと真緒が見ても引くくらい両眼を腫らした。
陽だまりの彼女 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 陽だまりの彼女 (新潮文庫)より
4101353611