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ウイニングボール
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ウイニングボールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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ネタバレはしたくないのですがスポコン物かと思いきや山岳物。ずーっと吉村氏の作品を読んでます。通勤電車の中で読んでますが思わず乗り過ごしそうになります。続きは、下巻で。 | ||||
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上巻部でも書きましたが、山岳物で人物、背景など非常に細やかに書かれていると思います。思わず『うるっと』きそうになります。 | ||||
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先が読めました。 ウイニングボールってなまえから想像するともう少し野球の内容が多いのかと勝手に思ってました。 | ||||
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吉村達也という作家は、実に多彩であり、多才である。 山岳小説を書くのは、決して簡単なことではない。見てきたような嘘がつきにくい世界だからだ。吉村達也氏はそれを承知で、この題材を選んだのだろう。彼は自らのWEBサイトで、執筆の理由を書いている。勝手ながら、要約して掲載。 「山岳救助というと、県警の救助隊にスポットが当てられがちだが、地上からの捜索で山の遭難者を助けるのは、遭難者と同じ民間人である」 「いざ遭難者が出ると、シェフとしての顔よりも救助隊員であることを優先し、調理を中断して飛び出していく。小説にならないわけがないのだ」 その通りだった。物語は、恋愛小説家の元恋人が冬の北アルプスで、いわくつきのウィニングボールを持って凍死したところから、急展開を迎える。ここは「下」のほうになるが、なぜ彼女がウィニングボールを持っていたのか、その謎の究明はミステリーの醍醐味を味わえるところだ。 少年野球大会で優勝したときのウィニングボールをめぐり、様々な人間の思惑が絡み合っていく。エースだった恋愛小説家は家庭崩壊の責任を一身に背負い、元恋人が凍死した雪の穂高へ向かうが、猛吹雪で遭難。悪天候の中、ヘリと地上からの困難な救出に乗り出したのは、かつての野球仲間とチームのコーチ、そして遭難者とは一度しか会ったことがない有名登山家だった……。 救助隊員の恋愛が同時進行していくことと、山岳救助の臨場感もあり、どんどん物語の中に入り込まされてしまった。上下巻だけに、読み応え十分だ。 吉村達也氏は200冊目の『蛍坂』でも感じたのだが、ミステリーだけでなく、ホラーも書くし、山岳小説という特異な分野もこなすし、こうした不思議な世界も描くことができる、類いまれなる才を持った作家だと思う。 新装なった「魔界百物語」シリーズの氷室想介が旧作と少し違った印象を持つのは、やはり作家自身が変わったからだろう。そのことを強く感じさせてくれる作品だった。これからの吉村作品に目が離せないと思うのは、僕だけではないはずだ。 | ||||
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