真夏の方程式

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評判

真夏の方程式の評価:

3.88/5点 レビュー 230件。 A ランク

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平均点3.88pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全461件 81〜100 5/24ページ
No.381
(3pt)

東野圭吾さん大好きですが。。

続きが気になりますが寝れないほどではなく。『殺意』『動機』がいまいちよくわからない。
ただ、最後の最後に、殺害方法とある人物が関わっていた事に「ええ!」と少しびっくりしましたが。
東野圭吾さん大好きでほぼ本を持っていますが、唯一の「う~ん」とモヤモヤが残りました。
真夏の方程式 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 真夏の方程式 (文春文庫)より
4167110156
No.380
(3pt)

東野圭吾さん大好きですが。。

続きが気になりますが寝れないほどではなく。『殺意』『動機』がいまいちよくわからない。
ただ、最後の最後に、殺害方法とある人物が関わっていた事に「ええ!」と少しびっくりしましたが。
東野圭吾さん大好きでほぼ本を持っていますが、唯一の「う~ん」とモヤモヤが残りました。
真夏の方程式 Amazon書評・レビュー: 真夏の方程式より
416380580X
No.379
(5pt)

湯川先生はえらい。真相は明らかにしないことの方が良いこともある。

湯川先生て、人情家です。少なくとも本編ではそうなります。
 被害者の亡くなった原因は事故死ではなく殺人なのですが、これをほじくり返すと、十数年前の殺人事件の真相が明らかにされ、それで傷つく人間が多々いることから、いつものようにかっこよく犯罪を摘発しない。むしろ見逃す。先生も人情家という一面ですね。犯行に子供が関与しており、重要なキーパースンなのですが、これも敢えて明らかにしない。これ以上書くとネタバレになりますので業務上過失致死と死体遺棄事件で決着したことだけに留めます。
 確かに被害者及びその配偶者の立場から見れば納得できる結末とはいいがたいです。しかし無理に暴き立てると第一の殺人の加害者は実行当時、未成年の多感な時期であり、一種の心神耗弱状態だった。罪を被ったのは実父と判断される男性であった点を総合的に酌みすれば、やはり湯川先生を支持せざるをえません。大体、第一の殺人事件の真犯人を立証するのは当事者が自白でもしない限り不可能です。そして、自白を得られる環境ではありません。
 若干ネタバレしました。すみません。湯川先生でも理より情が優先する当たり、とっても人間的に描かれております。そして、子供は苦手という設定がここではむしろ真逆です。子供に好かれるんです。いや、微笑ましいシーンの連続です。
 本編は傑作と言って良いでしょう。
 さて、いままでテレビのガリレオしか見ていなかったのですが、真相を明かすとき、複雑な方程式を書いてこれを解いて犯人というか犯行の手口が分かることになっているお約束のシーンです。でも、原作にはそんな場面はありませんでした。あと、内海薫の出番もほとんどなくて、原作と映画は別物ということが分かりました。嵐が丘と同じです。
 松本清張同様、東野圭吾も面白いです。はまりそうです。
 でも理科系の人のトリックは面白いですが、難しいですね。本編も然りです。
 ここまで拝読いただきありがとうございました。
真夏の方程式 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 真夏の方程式 (文春文庫)より
4167110156
No.378
(5pt)

敢えて真相は明らかにしない。関係者の胸の内に留める。

湯川先生の人情捕物帖ですな。被害者の亡くなった原因は事故死ではなく殺人なのですが、これをほじくり返すと、十数年前の殺人事件の真相が明らかにされ、それで傷つく人間が多々いることから、殺人を見逃す。先生も人情家という一面ですね。犯行に子供が関与しており、重要なキーパースンなのですが、これも敢えて明らかにしない。これ以上書くとネタバレになりますので業務上過失致死と死体遺棄事件で決着したことだけに留めます。
 確かに被害者及びその配偶者の立場から見れば納得できる結末とはいいがたいです。しかし無理に暴き立てると第一の殺人の加害者は実行当時、未成年の多感な時期であり、一種の心神耗弱状態だった。罪を被ったのは実父と判断される男性であった点を総合的に酌みすれば、やはり湯川先生の結論にならざるを得なかったでしょう。大体、第一の殺人事件の真犯人を立証するのは当事者が自白でもしない限り不可能です。
 若干ネタバレしましたが、御免なさい。そう思うと仕方がないという気持ちがわきませんか。
 さて、いままでテレビのガリレオしか見ていなかったのですが、真相を明かすとき、複雑な方程式を書いてこれを解いて犯人というか犯行の手口が分かることになっているお約束のシーンです。でも、原作にはそんな場面はありませんでした。あと、内海薫の出番もほとんどなくて、原作と映画は別物ということが分かりました。嵐が丘と同じです。
 松本清張同様、東野圭吾も面白いです。はまりそうです。
 ここまで拝読いただきありがとうございました。

 追伸 早速「いいえ」が来ました。「はい」も期待しておりますのでお手柔らかに。
真夏の方程式 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 真夏の方程式 (文春文庫)より
4167110156
No.377
(5pt)

敢えて真相は明らかにしない。関係者の胸の内に留める。

湯川先生の人情捕物帖ですな。被害者の亡くなった原因は事故死ではなく殺人なのですが、これをほじくり返すと、十数年前の殺人事件の真相が明らかにされ、それで傷つく人間が多々いることから、殺人を見逃す。先生も人情家という一面ですね。犯行に子供が関与しており、重要なキーパースンなのですが、これも敢えて明らかにしない。これ以上書くとネタバレになりますので業務上過失致死と死体遺棄事件で決着したことだけに留めます。
 確かに被害者及びその配偶者の立場から見れば納得できる結末とはいいがたいです。しかし無理に暴き立てると第一の殺人の加害者は実行当時、未成年の多感な時期であり、一種の心神耗弱状態だった。罪を被ったのは実父と判断される男性であった点を総合的に酌みすれば、やはり湯川先生の結論にならざるを得なかったでしょう。大体、第一の殺人事件の真犯人を立証するのは当事者が自白でもしない限り不可能です。
 若干ネタバレしましたが、御免なさい。そう思うと仕方がないという気持ちがわきませんか。
 さて、いままでテレビのガリレオしか見ていなかったのですが、真相を明かすとき、複雑な方程式を書いてこれを解いて犯人というか犯行の手口が分かることになっているお約束のシーンです。でも、原作にはそんな場面はありませんでした。あと、内海薫の出番もほとんどなくて、原作と映画は別物ということが分かりました。嵐が丘と同じです。
 松本清張同様、東野圭吾も面白いです。はまりそうです。
 ここまで拝読いただきありがとうございました。

 追伸 早速「いいえ」が来ました。「はい」も期待しておりますのでお手柔らかに。
真夏の方程式 Amazon書評・レビュー: 真夏の方程式より
416380580X
No.376
(4pt)

科学原理主義。

他人を庇うことが必ずしも、相手の為になるとは限らない。 善意、時に仇をなす。

なぜ犯罪が起きたのか、真実が明らかになることが、必ずしも善とは言えない。 人を大切に想い、愛す心が、時に人を惑わす(犯罪に走る)。

心に負った傷は一生消えることはないが、時間と、愛が癒してくれる。 理解してくれる人があることは、生きる糧に。

科学で証明できないもの、人の可能性と、感情。 人間は感情の生き物。 故に、時に非論理的な行動も取りうる。
真夏の方程式 Amazon書評・レビュー: 真夏の方程式より
416380580X
No.375
(4pt)

科学原理主義。

他人を庇うことが必ずしも、相手の為になるとは限らない。 善意、時に仇をなす。

なぜ犯罪が起きたのか、真実が明らかになることが、必ずしも善とは言えない。 人を大切に想い、愛す心が、時に人を惑わす(犯罪に走る)。

心に負った傷は一生消えることはないが、時間と、愛が癒してくれる。 理解してくれる人があることは、生きる糧に。

科学で証明できないもの、人の可能性と、感情。 人間は感情の生き物。 故に、時に非論理的な行動も取りうる。
真夏の方程式 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 真夏の方程式 (文春文庫)より
4167110156
No.374
(5pt)

印象に残る作品です。

東野さんの作品はどれも読みやすく、一気に読めてしまううまさが素晴らしいと思いますが、この作品は特に、主人公のガリレオが被害者、加害者の気持ちに寄り添う姿が共感できました。特に、これから事実を一生背負っていかなければならない少年とガリレオの絆は、今だけでなく、年月とと共に強くなっていくように感じられ、少年が大人になった時の続編も読みたいと思いました。
真夏の方程式 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 真夏の方程式 (文春文庫)より
4167110156
No.373
(5pt)

印象に残る作品です。

東野さんの作品はどれも読みやすく、一気に読めてしまううまさが素晴らしいと思いますが、この作品は特に、主人公のガリレオが被害者、加害者の気持ちに寄り添う姿が共感できました。特に、これから事実を一生背負っていかなければならない少年とガリレオの絆は、今だけでなく、年月とと共に強くなっていくように感じられ、少年が大人になった時の続編も読みたいと思いました。
真夏の方程式 Amazon書評・レビュー: 真夏の方程式より
416380580X
No.372
(5pt)

印象に残る作品です。

東野さんの作品はどれも読みやすく、一気に読めてしまううまさが素晴らしいと思いますが、この作品は特に、主人公のガリレオが被害者、加害者の気持ちに寄り添う姿が共感できました。 特に、これから事実を一生背負っていかなければならない少年とガリレオの絆は、今だけでなく、年月とと共に強くなっていくように感じられ、少年が大人になった時の続編も読みたいと思いました。
真夏の方程式 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 真夏の方程式 (文春文庫)より
4167110156
No.371
(5pt)

印象に残る作品です。

東野さんの作品はどれも読みやすく、一気に読めてしまううまさが素晴らしいと思いますが、この作品は特に、主人公のガリレオが被害者、加害者の気持ちに寄り添う姿が共感できました。 特に、これから事実を一生背負っていかなければならない少年とガリレオの絆は、今だけでなく、年月とと共に強くなっていくように感じられ、少年が大人になった時の続編も読みたいと思いました。
真夏の方程式 Amazon書評・レビュー: 真夏の方程式より
416380580X
No.370
(4pt)

ガリレオ先生のヒューマニズム

「真夏の方程式」というタイトルから、「容疑者Ⅹの献身」や「聖女の救済」のように、湯川が難解なトリックを解く話かと思っていたが、そうではなかった。
300ページを過ぎ、捜査の進展とともに判明した事実から、真相が透けて見えるようになり、ありきたりで平凡な真相、わざわざガリレオ先生を登場させる必要がないのではと感じたが、最後にその印象は逆転した。
湯川の事件解決方法、成美や恭平に最後に語った事柄は、ヒューマニズムにあふれている。湯川という人物は、理系の天才であるだけではなく、人間性を見通す能力があり、深い人間愛を持っていることが伺える。事件の真相には理系人間でないと気づかないような事項があり、また、この解決方法を取るために、湯川を登場させたのだろう(警察官がこの解決方法を取るわけにはいかない)。
子供嫌いの湯川が、恭平に対して積極的に働きかけているのは意外であった。
また、湯川の発言には、事業に対する反対意見のあり方など、考えさせられる内容が随所にあった。
真夏の方程式 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 真夏の方程式 (文春文庫)より
4167110156
No.369
(4pt)

ガリレオ先生のヒューマニズム

「真夏の方程式」というタイトルから、「容疑者Ⅹの献身」や「聖女の救済」のように、湯川が難解なトリックを解く話かと思っていたが、そうではなかった。
300ページを過ぎ、捜査の進展とともに判明した事実から、真相が透けて見えるようになり、ありきたりで平凡な真相、わざわざガリレオ先生を登場させる必要がないのではと感じたが、最後にその印象は逆転した。
湯川の事件解決方法、成美や恭平に最後に語った事柄は、ヒューマニズムにあふれている。湯川という人物は、理系の天才であるだけではなく、人間性を見通す能力があり、深い人間愛を持っていることが伺える。事件の真相には理系人間でないと気づかないような事項があり、また、この解決方法を取るために、湯川を登場させたのだろう(警察官がこの解決方法を取るわけにはいかない)。
子供嫌いの湯川が、恭平に対して積極的に働きかけているのは意外であった。
また、湯川の発言には、事業に対する反対意見のあり方など、考えさせられる内容が随所にあった。
真夏の方程式 Amazon書評・レビュー: 真夏の方程式より
416380580X
No.368
(5pt)

本に関しては、個人の主観が入りますので統一コメントで行います。 問題がなければ、星は5とします。

本に関しては、個人の主観が入りますので統一コメントで行います。
問題がなければ、星は5とします。
真夏の方程式 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 真夏の方程式 (文春文庫)より
4167110156
No.367
(5pt)

本に関しては、個人の主観が入りますので統一コメントで行います。 問題がなければ、星は5とします。

本に関しては、個人の主観が入りますので統一コメントで行います。
問題がなければ、星は5とします。
真夏の方程式 Amazon書評・レビュー: 真夏の方程式より
416380580X
No.366
(5pt)

久し振りの傑作と言ってよいのではないでしょうか?

「秘密」・「白夜行」以来の傑作でしょう。人間関係の濃密なからみと過去と現在の時間軸を描き、そこにいくつかの土地をからめての物語の展開は実に重構造になっています。これこそが作者の本来、最も優れた才能が発揮された長編物語の構成です。主人公であるガリレオこと湯川助教授と草薙・内海の両刑事が物語の引きまわし役となり、登場人物の履歴と過去が織りなす悲劇と人生が読む者を惹きつけます。又、幼い少年をその中心に置いたのが上手い! ガリレオシリーズでは「容疑者Xの献身」以上の作品ではないでしょうか?
 一見して偶然ともいえる諸々の出来事を巧みに組み合わせています。それが決して奇抜ではない。エンターテインメントはこのくらいの奇偶ともいえる出来事と遭遇を描かなければ、それが感動にはつながりません。力の無い作家が書けば、偶然に頼っての安易な読み物になってしまうのに、そうなっていないのが著者の才能と筆力です。確かに罪の責任と、その後の関係者の心理がどう動くのかを明らかにしていない終わり方をしているのは、人によっては物足りなさ、曖昧さを感じるかもしれません。(その意味では映画の方がはっきりさせています。) しかし、ある意味で
因縁という言葉で表わされるテーマを描いた以上、曖昧さも一流作品の証拠であると言えます。作者には濫作をすることなく、こういうずっしりとした長編を書いてほしいものです。
真夏の方程式 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 真夏の方程式 (文春文庫)より
4167110156
No.365
(5pt)

久し振りの傑作と言ってよいのではないでしょうか?

「秘密」・「白夜行」以来の傑作でしょう。人間関係の濃密なからみと過去と現在の時間軸を描き、そこにいくつかの土地をからめての物語の展開は実に重構造になっています。これこそが作者の本来、最も優れた才能が発揮された長編物語の構成です。主人公であるガリレオこと湯川助教授と草薙・内海の両刑事が物語の引きまわし役となり、登場人物の履歴と過去が織りなす悲劇と人生が読む者を惹きつけます。又、幼い少年をその中心に置いたのが上手い! ガリレオシリーズでは「容疑者Xの献身」以上の作品ではないでしょうか?
 一見して偶然ともいえる諸々の出来事を巧みに組み合わせています。それが決して奇抜ではない。エンターテインメントはこのくらいの奇偶ともいえる出来事と遭遇を描かなければ、それが感動にはつながりません。力の無い作家が書けば、偶然に頼っての安易な読み物になってしまうのに、そうなっていないのが著者の才能と筆力です。確かに罪の責任と、その後の関係者の心理がどう動くのかを明らかにしていない終わり方をしているのは、人によっては物足りなさ、曖昧さを感じるかもしれません。(その意味では映画の方がはっきりさせています。) しかし、ある意味で
因縁という言葉で表わされるテーマを描いた以上、曖昧さも一流作品の証拠であると言えます。作者には濫作をすることなく、こういうずっしりとした長編を書いてほしいものです。
真夏の方程式 Amazon書評・レビュー: 真夏の方程式より
416380580X
No.364
(3pt)

♪た~ての糸はあなた~よ~この糸はわたし~♪

氏の本領はやはり長編であり、短編はやや物足りなく感じますが長編作品では
ほぼ例外なくその力量を見せつけてくれます。
 この作品も400頁の長編ですが、ガリレオ=湯川が登場する作品はどちらかというと嫌いでしたが、
(やたら気障で、簡単なことももってまわった言い方をするから。そして頭脳明晰にしてスポーツマンでハンサム、何をやらせても完璧な人間であるところが気に食わないから・笑)この作品は冒頭から素直に
没頭できました。終盤の終盤になってやっとわかる「犯人」。そこに至るプロットもさることながら、
この人の小説でいちばんスゴいと思うのは、超複雑に絡みあった人物関係の妙です。
場所を超え、時間を超え意外な点で繋がりあっている人と人。それらの糸が絶妙に交錯し
一枚の布を紡いていきます。それゆえ丹念な読み方が必要で、暇つぶしのエンタメ小説のように
斜めに読み飛ばしていくことは難しいですが、それだけに読む楽しさ、喜びをいつもたっぷり
味あわせてくれます。相変わらずの多作ぶりですが、どうぞそのせいで作品の質を落とすようなことは
しないでくださいね!!
 氏の才能を高く評価しているので、評価は厳しく三ツ星とします。
真夏の方程式 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 真夏の方程式 (文春文庫)より
4167110156
No.363
(3pt)

♪た~ての糸はあなた~よ~この糸はわたし~♪

氏の本領はやはり長編であり、短編はやや物足りなく感じますが長編作品では
ほぼ例外なくその力量を見せつけてくれます。
 この作品も400頁の長編ですが、ガリレオ=湯川が登場する作品はどちらかというと嫌いでしたが、
(やたら気障で、簡単なことももってまわった言い方をするから。そして頭脳明晰にしてスポーツマンでハンサム、何をやらせても完璧な人間であるところが気に食わないから・笑)この作品は冒頭から素直に
没頭できました。終盤の終盤になってやっとわかる「犯人」。そこに至るプロットもさることながら、
この人の小説でいちばんスゴいと思うのは、超複雑に絡みあった人物関係の妙です。
場所を超え、時間を超え意外な点で繋がりあっている人と人。それらの糸が絶妙に交錯し
一枚の布を紡いていきます。それゆえ丹念な読み方が必要で、暇つぶしのエンタメ小説のように
斜めに読み飛ばしていくことは難しいですが、それだけに読む楽しさ、喜びをいつもたっぷり
味あわせてくれます。相変わらずの多作ぶりですが、どうぞそのせいで作品の質を落とすようなことは
しないでくださいね!!
 氏の才能を高く評価しているので、評価は厳しく三ツ星とします。
真夏の方程式 Amazon書評・レビュー: 真夏の方程式より
416380580X
No.362
(4pt)

一見単純な転落死の裏にある過去の複雑な人間模様が徐々に明らかにされていくのが面白いが、若干の不自然さがあり読後感は微妙

ひっそりとした玻璃の海辺は美しく、そこで旅館業を営む夫婦の娘は、資源開発会社の説明会で物理学者、湯川と出会う。
その夜、同じ旅館に宿泊していた初老の男が海辺で死体で見つかった。最初は酒によって誤って転落したと思われたが、調べてみると死体はもと警視庁の刑事で、死因は別にあった。
所轄の警察、県警、そして警視庁の刑事たちが事件の真相を探るために過去を調査しはじめる...

450ページのかなりの長編で、一見単純な事故死と思われたものが、実は非常に複雑な人間模様を暴くところがこの作品の醍醐味。真犯人については、少し不自然さを思わせるものがあるが許容範囲だと思う。
湯川が抜群の観察力と洞察力でほぼ最初から事件の骨格をつかんでしまっているのも若干出来過ぎの感がある。
真夏の方程式 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 真夏の方程式 (文春文庫)より
4167110156