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【東野圭吾】
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レイクサイドの評価:
7.57/10点 レビュー 7件。 B ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点7.57pt
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
中だるみなく読める
長編だがそれほど分量は多くない。登場人物たちのグループが抱える秘密は何なのか?ここがこの小説の重要なミソ。この辺りは、非常に考えさせている工夫があり、面白い。飽きさせない。そして中盤を過ぎ、3分の2くらいに達したときに、その秘密が明らかになる、、、 ▼以下、ネタバレ感想
子供への愛は親の単なるエゴなのか
年々加熱する子供のお受験を上手く殺人事件に絡めた作品。人を殺そうが子供の受験の方が大事、そのためならば死体の処分なぞ何のその、と子供の将来を思う気持ちが強いばかりに生まれる歪んだエゴが渦巻く物語となった。そのエゴを引き立てるのは、それぞれの夫妻が何がしかの陰湿な感情を持っている点だ。他人の妻に色目を使う夫やみんなで私立中学への合格を目指そうといいながら、塾講師の言葉に過敏に反応し、人の息子より自分の息子の合格を願う本音、中学受験を疑問視する親を危険視し、詭弁を弄して説得を重ねる者など東野特有の人間の嫌らしさが物語には横溢する。同じ年の子供を持つ親といっても年齢は30代から40代後半までと幅広く、その中には妻への愛情は薄れ、人妻に明らさまな興味の目を向ける者がいるなど、どこか淫靡な香りが漂う。その淫靡さは実は物語の謎の中心だったことが最後には判明する。本書は今までの東野作品の中でも最もドロドロとした人間関係や社会の裏側を描いているように感じた。そんな中で起きたのが主人公並木俊介の愛人、高階英里子の死。当初は妻美菜子の、衝動的殺人とされており、居合わせた夫婦皆が死体隠匿に協力的と云う一種異様な雰囲気で展開する。しかしこんな激化する子供たちの受験戦争とそれによって生み出される競争意識と副産物的に生まれた子供たちの世界でのヒエラルキー的思想を懸念し、ゆとり教育が導入されたがそれはまた子供たちの学力低下と甘えを助長する結果となった。教育とは本当に難しい。いやそれらシステムを利用して過剰な方向にベクトルを向ける教育を生業とする者たちがこのような歪んだシステムを生み出すのか。親は子供に一体何をしてやれるのか。いやどこまですべきなのか?真犯人を知った後では全く物語に対する感じ方が変わってしまった。またもや東野マジックにやられてしまったようだ。 ▼以下、ネタバレ感想
ありそうで、なさそうなお話
中学受験を控えた子供たちの夏合宿のために湖畔の別荘に集まった、並木俊介・美奈子夫妻を含む4組の家族と塾講師のもとに、若い女性が訪ねてきた。ところが、彼女は並木俊介の部下で愛人だった。その晩、彼女と会うための時間を無理矢理捻出した俊介だったが、結局会うことが出来ず別荘に戻ってみると、自分たち夫婦の部屋には殴殺された愛人の姿があった。驚愕する俊介に、美奈子は「あたしが殺したのよ」と呟いた。警察に連絡しようとした俊介だったが、子供や家庭への悪影響を心配する他の2組の夫婦に説得される形で犯行を隠蔽することになる。果たして、彼らは殺人事件を無かったことにすることが出きるのだろうか?子供が受験生仲間というだけの4組の夫婦が、子供のためとは言え、殺人事件を隠蔽するという設定が、まずはあり得ない。と思うのだが、さすがは東野圭吾、読み進める内に「そういうこともあるかも」と渋々納得させられてしまう。前半は隠蔽工作のあれこれのサスペンスが中心だが、後半では事件の真相に疑問を持った俊介が真犯人を探すというミステリーが中心となり、読者の意表を突く犯人と動機が明らかになる。非常に緻密な構成で、全体を通してフーダニット、ワイダニットのミステリーにふさわしい緊張感がありながらとても読みやすく、幅広くオススメできる作品だ。
レイクサイドの感想
主人公である俊介視線で物語は進行していくが、この男不倫中かつ言動にもどこか冷めたところがあり好人物ではない。東野氏お得意の、感情移入できない面々の物語であるが、この作品に限って言えば、その方が効果的と言える。寧ろ、物語の性質上、主人公をもっといけ好かないキャラ設定にしても良かったと思う。 ▼以下、ネタバレ感想
長編だがそれほど分量は多くない。
登場人物たちのグループが抱える秘密は何なのか?
ここがこの小説の重要なミソ。
この辺りは、非常に考えさせている工夫があり、面白い。
飽きさせない。
そして中盤を過ぎ、3分の2くらいに達したときに、その秘密が明らかになる、、、
▼以下、ネタバレ感想