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オペラ座館新たなる殺人



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オペラ座館新たなる殺人の評価: 6.33/10点 レビュー 3件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.33pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

お世辞にも出来が良いとは言えず、ミステリファンに勧められる作品ではないが……

90年代に絶大な人気を誇り、ティーン層を中心にミステリの普及に大きく貢献した『金田一少年の事件簿シリーズ』のノベライズ版第一弾。
原作漫画の第一話の舞台である、孤島のホテル「オペラ座館」を再び訪れた金田一一たちが、そこで再び連続殺人事件に遭遇するという内容ですが、漫画版第一話の謎解き部分のネタバレがあったり、予備知識が特に必要という内容ではないです。
しかしオーナーの顔の傷や、娘の墓など、漫画では結局明かされなかった謎がこの作品で明らかになるので、原作ファンはその辺りも注目ですね。

ミステリ作品としてはお世辞にもレベルが高いとは言えません。
この本は原作者の天樹征丸氏がまだ小説自体を書き慣れていなかったということもあり、まず文章が拙いですし、犯人の正体もトリックもある程度ミステリを読んでいる人間には、もうほぼ全てが容易に予想がつく内容です。
ミステリファンに今更勧められるという作品でははっきり言ってありません。
仮にこの内容を無名の作家がオリジナルキャラクターで書いてどこかの賞に応募しても、一次選考通るかどうかだと思います。

ただ、ミステリとしては基本の基本を押さえていることもあり、まさに原作の『金田一少年シリーズ』などの推理漫画で、ミステリに興味を持ってくれた小学校高学年~中学生ぐらいの子供の推理小説への橋渡しには十分その役割を果たしてくれる(た)、作品ではないかなと感じました。

本を読み慣れた人ならおそらく2時間とかからず読める文章量なので、手軽に「クローズドサークル連続殺人もの」を読みたいという人にもおすすめできるかもしれません。

ただ良くも悪くもジュブナイルに毛の生えた程度の内容にも関わらず、やたら性的な描写を入れるのは止めてほしかったですね。
生々しい動機については物語の核心に影響するので仕方ないですが、嬉しくもない無駄なお色気シーンや、一がコンドームを持っているシーンとかは、まさに薄っぺらな「子供騙し」感を覚えてしまいました。


▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
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