高村家のお抱え運転手・浜田五郎はある日、近所の銭湯の主人から、自分の右肩にある大きな痣が“嘆き鳥”と呼ばれることを教えられる。

アトランティス、暗殺集団、赤い酒場、巨石信仰、狼男、吸血鬼、不死の生命…。

貧しい大学生・純次の前に突然、現われた美女・嵯峨子!彼女は純次にさまざまな幸運をもたらしたが、少女・春子に彼の心が移るとその正体を現した…。

総理大臣が外遊する際、随行医も務める大町が新宿の高層街にクリニックをオープン。

バー「四番地」のマネージャー月岡哲郎は、久しぶりに出会った幼なじみの谷口怜悧男を店に雇い入れる。

企業の幹部らの接待と称しての豪勢な遊興は、下から見れば垂涎の的。

“退屈をまぎらわせてくれるなら何でもやるわ―”大金持ちで絶世の美女、本間好子と出会った梅谷は、遊び仲間の掘野、阿部、兼高を集めた。

知り合いの染色デザイナー久子が“自殺村”出身と知った商社マン室谷は、古事記由来の地名を持つ村の秘密と死に魅力を感じる自らの出自の謎に導かれ、黄泉の国へと足を踏み入れていった…表題作の他、ユニークで破天荒な民話研究「庄ノ内民話考」、多元宇宙SF「二都物語」等

偶然大手製薬会社の会長と知り合った広告マンの佐伯はその場で殺人事件と出くわすが、奇妙にも会長は何事もなかったかのようにふるまった。

“黄金奉行”とは、金山の不正を正すために徳川家康が設けた極秘の職である。

嘘をつかずにはいられない、その上その嘘が天才的にうまい。

人もうらやむ美貌の妻・瑤子と仲むつまじく暮らしていた野川邦彦。

設計事務所に勤める神崎順一郎はある日、伊東のホテルで目が覚めた。

作家水戸宗衛の助手をする井上昭が偶然に出会った謎の美女ユミは、戸隠に祀られた古代の神につらなる家系の娘だった。

編集者津野田のもとにスポンサーの名指しで邪馬台国特集の大きな仕事が舞い込んだ。

現代日本SF第一世代作家6人の傑作選を日下三蔵の編集により刊行するシリーズ。

N大学理論物理研究所助手の野々村は、ある日、研究所の大泉教授とその友人・番匠谷教授から一つの砂時計を見せられる。

本所六間堀で夜鷹蕎麦屋の老爺が斬り殺された。

夢を買っていたはずの宝くじが当選した瞬間から、岩井栄介の人生は奇妙に歪みはじめていった。