ミステリークラブ



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初公開日(参考)1998年05月
分類

長編小説

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ミステリークラブ (カドカワ・エンタテインメント)

1998年05月01日 ミステリークラブ (カドカワ・エンタテインメント)

犯人は、謎の蟹(スミテリークラブ)?!中野・淡輪町の骨ガラ通りには、懐かしのグッズを売るアンティークショップが軒を連ねていた。そこに群がるコレクターたちは、懐かしの品をめぐる、一般人にとってはどうでもいい闘いを、日夜繰り広げていた。だが、そんな平和な町の日常が破られる。バラバラ殺人が発生、しかも現場は密室!背後には不審な蟹の影が…。善福寺川で目撃された体長3メートルの“巨蟹”、改造人間もどきの“人蟹”などの出没はいったい何を意味するのか。やがて連続殺人も奇妙さを増してゆき、さすがの酔狂探偵・紅門福助も今度ばかりは分が悪い?奇天烈に輪をかけたようなこの事件の真相やいかに!ミステリー界のお笑いを一手に引き受けるバカミス・キング霞流一、堂々の最新作。 (「BOOK」データベースより)




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No.1:
(1pt)

忘れたままで良い作品

霞流一作品としては比較的初期、1998年の刊行だが、その後文庫化もされず、忘れ去られている作品である。
古書として安かったので買ったのだが、全体の3分の2くらいまでは、読み続けるのが苦痛になるほど、つまらなかった。
連続殺人事件の関係者は、いずれも昭和レトログッズ蒐集のマニアという設定なのだが、作者本人はヲタク文化には造詣がないらしく、付け焼刃の知識で登場人物を造形しているので、読んでいて白ける。
たとえば、そのマニアの1人は、こんな間違った事を平気で言う。
「『涙は心の汗さ』・・・ドラマ『ゆうひが丘の総理大臣』ですよ」
もちろん、正しくは
「『涙は心の汗だ』・・・ドラマ『われら青春!』ですよ」
である。また別のマニアは、仮面ライダーシリーズに登場するカニをモチーフにした改造人間を列挙する際に、何と次のように言う。
「最初はカニバブラーでしょ、それから、ええっと、ザリガーナ、カニ獣人(以下略)」
おいおい。シオマネキングもガニコウモルも飛ばして、カニレーザーとザリガーナを間違えるのか?
マニアが?
その後の、都市伝説に関する考察や連続殺人鬼に関する考察も、すべて参考文献から丸写しにしたようなレベルの低さ。
今なら、参考文献など一冊も読まなくても、Wikipediaを見れば書けるような内容である。
都市伝説の伝播の一例として「口裂け女」が取り上げられているのだが、一方で1970年日本万国博のマニアなどを登場させているのだから、「口裂け女」では、時代が合わない。
本当に都市伝説を考察している人物の口から語らせる言葉なら、「口裂け女」よりも「カシマさん」の方がより古く、たとえば1972年に刊行された村松定孝著『わたしは幽霊を見た』にも、すでに「おばけ『カシマ』」として紹介されていることくらいは、作者が調べて書く必要があっただろう。
このように、登場する「マニア」たちの語る内容が、素人目にもレベルが低いため、これらの人物たちはマニアでも何でもなく、実はマニアのふりをしているだけだった、発言はすべて伏線だった、という展開を信じて、我慢して読み続けたが・・・。
そうは、ならなかった。
登場人物の奇矯な言動の中に伏線が埋もれていて、それを探偵が解き明かすタイプの小説だったのである。
謎解き部分はそれなりに面白いのだが、その推理を成立させるための、マニアの造形や都市伝説の考察が全くなっていないため、正直、「つまんないディティールを省けば、半分の分量で書けるよなぁ」と思わざるをえない。
トリックを活かすためには全面的な改訂が必要だからこそ、文庫版も出ていないんだろうなぁ、と思わせる出来だ。
よほどバカミスに興味のある方でない限り、この作品のことは忘れていて構わないだろう。
ミステリークラブ (カドカワ・エンタテインメント)Amazon書評・レビュー:ミステリークラブ (カドカワ・エンタテインメント)より
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