おさかな棺
- 予備校 (11)
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
おさかな棺の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
バカミスの帝王、霞流一の連作短編集。今回のお題は「魚」。作品も「顔面神経痛のタイ」、「穴があればウナギ」、「夕陽で焼くサンマ」、「吊るされアンコウ」と魚、サカナ、魚。これらは春夏秋冬に対応している。立ち向かうは迷探偵、紅門福助。 いつも通りのバカ話で事件は幕を明けるのだが、今回の紅門はヤケに論理的だ。そして、事件の度に現れる宇大という謎の男。その言動は紅門より興味を惹く。 魚を題材にした連作集ということから予想されるように、各事件はある仕掛けのもと有機的に関連していたのだ。紅門は"シャーマン"として踊らされていたに過ぎなかった。結末に至って、にわかにオカルティックな雰囲気になり、あわや紅門の命が...。 1つ1つの作品がユーモアと意外な程の論理性に満ちており、その上全体として楽しい仕掛けが施されている、お勧めの一作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ちょっと油断していたら、探偵紅門シリーズの最新作(と言っても去年のだけど)は文庫本でリリースされていた。しかも予想外の短編集であった。タイトルからも想像できるように、海老・亀に続く今回の見立て殺人は魚である。4つの短編はそれぞれ春夏秋冬にあてがわれており、そこにちなんだ魚が謎解きのキーの役目を担っている。4部作に分かれているとはいえ、それぞれの事件はある奇妙な登場人物によって細々とつながっており、最後にはホラーか?と一瞬おののいてしまうようなちょっとしたカラクリが施されているオマケ付きだ。しかし残念なのは探偵紅門の毒舌ギャグが結構急速に冷え切ってきていることだ。著者がミステリー重視にしてきたのか、あるいは単に読み手が慣れてしまっただけなのか、いずれにしても紅門のブラックな笑いに期待している人にはちょっと物足りなさが残ってしまうだろう。それでも、「分かれた夫が朝っぱらからセーラー服姿で車に轢かれた・・・」などという依頼人の話が出てきてしまうと、どうにもこうにも強引にワクワクしてしまうのがこのシリーズの魅力である。次回は是非とも毒舌復活でお願いしたいところだ。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 2件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|