天空の橋
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著者のシリーズものをいくつか継続して読んでいますが、ちょっと気分転換で、著者のだいぶ昔の作品に戻ってみました。1996年に「京都新報」に連載されたとのクレジットが出ています。その後のシリーズものではあまり取り上げられなくなった、京都の「焼き物職人」を主人公とした作品でもあります。焼き物職人「八十松」の出身地は京都ではなく、但馬の国の城崎温泉の場所に設定されています。もっとも作品の中では八十松はあくまでもストリー展開の駒として受け身で処理されており、むしろ本書の真の主人公は、八十松を京都に連れてきた焼き物の積荷問屋の主人、「高野屋長左衛門」です。粟田焼と五条焼きの抗争と焼き物業界というギルド組織の中で道を切り開いていく長左衛門こそが本書の中心人物です。ところが残念なことに、長左衛門の抱える「闇」がどうもうまく処理されていません。最後までこの違和感は解消されることなく、本書のタイトルが示唆する結末に急いでつなげられてしまうというわけです。著者のpage turnerとしての力量は相当なものです、でもいつも大きな謎はそのまま投げ出されていることが多いようです。 | ||||
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京都の窯を舞台にした人情物語り。帯にはいじめ、リストラ、人生の不条理と焼き物に生きる男の…云々、とあった。なるほど幼くして親元を離れ、偶然の出合いから窯元の丁稚になった八十松の成長を通して、当時の京都、粟田口や清水坂などの勢力争いやそこで生きる男女の人生を丁寧に描いている。半分は商いにまつわるストーリーだけに、時代物といっても捕物帳や長屋人情物とはまた雰囲気が異なる。しかし陶磁器の蘊蓄やその日本での成り立ち等、知識としては面白かった。自分の過失から損なってしまった古伊万里のかけらから人生をスタートさせる主人公や、それを見守る昔堅気の職人の意気地や美学といったエッセンスが汲み取れれば楽しめる作品だと思う。 | ||||
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