十五光年より遠くない
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政治的事情で翼をもがれた凄腕の空戦パイロットの陸が少女と出会う、その少女の面影は彼のかつての初恋の人に似ていて…… そこから展開が一気にギアを変えます。 未曾有の太陽フレアによる災害パニックもの、そして迫る危機。 様々な描写がリアリティを補完してくれて、引き込まれていきます。 スターリンクの問題や通信網の問題、2025年の太陽光フレアに対する準備不足の警鐘としても面白かったです。 キャラとしても、初恋の女性の妹だった少女の頭脳明晰な若さ特有の物言いが少し刺さりました。自分よりできないが理解できなくて、イライラして、でもそんな自分が好きなわけじゃないんですよね。そして、そんな若さを解きほぐす優しさ。全てに正解なんてないという事実。 陸とじいちゃんのやりとりも軽妙で好き。 政治のやり取りも、色々強引と見做されるところもあるのかもですが熱量と勢いがありますし面白さを損なってないどころか増しているので、良かった。 おすすめです! | ||||
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この作品を楽しめるかもしれないし、作中作が好きな人は腹が立つかもしれません。 色んなSF映画、SF小説ネタが出てきます。知らないと方が楽しいかもしれませんし、知ってるとなるほどなと楽しめることもあるかもしれません。 個人的にオチは半分読んだところで予想でき、お約束通りで安心して読めた反面、あまりにも絵面が似てて、パロったにしてもちょっとダサいです。 それに後半主人公がヒロインに変わってしまい、ヒーローの後日談要素がほぼゼロなので夢破れた感が強く、前半の夢追いかける感の中途半端さが拭えない話になってしまったので⭐︎一つマイナスです。 あと医療面で気になったのは、ヒロインの姉、危ないなら普通は帝王切開するんじゃないかなとか思ってしまったり、物語の中心であったはずの血液製剤を取りに行くという話が途中から衛星落下を止めに行くという話にすり替わり、ヒーローの水星への想いが中途半端なモノに見えてしまって⭐︎またマイナスしました。 よく言えばSFインデックスみたいな作品。 悪く言えば名作のパロディと寄せ集め感が拭えない。オリジナリティはあるようでなく、自分の夢を追いかける主人公たちの葛藤はあってもなんで成長したのかが今ひとつ説得力に欠けてて、それでもう一つ⭐︎マイナスでした。 | ||||
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新作を読む時、それも初めて手に取る作家さんの作品を読む時は「この作家さんはどんな個性を見せてくれるのだろう」と期待するのは本読みとして至極当然の事だと思う。 が、その手に取った作品が露骨なエピゴーネン、もっと明確に言えば「二番煎じ」の域を出ない作品であったとしたら初めて読む作家さんの個性を堪能したいという期待を裏切られたと申し上げても過言では無いのではなかろうか? 作者である新馬場新の作品を手に取るのはこれが初めてなのだが最後まで読み通して正直ゲンナリさせられた。これ「サマー〇ォーズ」のアレンジ作品の域を出ていないじゃん。というか「〇マーウォーズ」に「シ〇・ゴジラ」のお役人様活躍劇を付け合わせみたいに添えて更に盛っただけじゃないか。 物語の方は航空自衛隊で期待されていた優秀なパイロット星板陸が外交上の絡みから自衛隊を辞める事を余儀なくされた状況からスタート。職探しで東京都内をうろついていた陸がかつての想い人である浅野水星と再会。いつか想いを伝えようと思っていた彼女が別の男性と結婚し臨月間近の身であると知らされてどん底に突き落とされることに。 しかも水星の妹である金星には想いから逃げ続けた卑怯者の扱いを受けてますます落ち込む陸だったが、そんなどん底の状況で彼や浅野姉妹、そして水星の夫である田村孔明を襲ったのは突然の大停電。電源どころか通信網すら完全にマヒした東京の空は赤いオーロラで覆われる。 しかも間の悪い事に産気づいてしまった水星を大混乱の中病院まで運びこんだ陸は金星から大停電は想定内の事であり、国民に知らされていないアメリカの巨大な人工衛星が東京に向かって落下している事を知らされる…… 「自分たちの頭の上に落ちてくる人工衛星を何とかする」だけならまだアイデア被りの範疇で収まるだろう、そんな作品は珍しくないだろうし。だが、この作品読み進めていくと主人公である陸の育て親である祖父が「腹が減っては戦が出来ぬ」と空きっ腹を満たす事を勧める場面が。 ここいら辺で「随分と細〇守の映画に寄せるんだな」と思わされたけど、最近の若い作家さんに強い影響を与えている映画監督だし、こういう事もあるのかなと自分を納得させて読み進めた。が、この作品のエピゴーネンっぷりはこんな所じゃ収まらなかったのである。 もうネタバレでも何でもいいけどクライマックスシーンの人工衛星落下阻止作戦の場面、戦闘機に乗って撃墜する陸をバックアップする立場になったヒロインの金星がパソコンにも頼ることなく鼻血を垂れ流しながら自分の頭で計算する場面を読まされるに至っては「これもうエピゴーネンとかそういうレベルじゃないじゃん!」と本を叩き付けたくなった。 小学館やガガガ文庫の編集部にはこれを「オリジナル作品でござい」と読者に売りつける程度しか矜持の持ち合わせがないのかと甚だ情けなくなった次第。ましてこれを自分のオリジナルであると商業出版で発表しようとした作者に至っては…… もうこうなるとダメな所しか目に入らなくなるのだけど途中で始まるお役人様無双と終盤のやたら長い各省庁や自衛隊が顔を突き合わせての鳩首会議なんて完全に「シ〇・ゴジラ」じゃないか……最近この手のお役人様万能ドラマが増えているのは確かだけど手垢が付きまくって新鮮味とかどこで感じろというのかと。 作者さんは洋画がやたらお好きな様だけど序盤の「つかみ」で「アルマゲドン」なんかのネタを振るならともかく終盤のクライマックスシーンにまで洋画ネタを持ち込むのでは興覚めも甚だしい。クライマックスシーンぐらいオリジナルで勝負してほしいと読者が願うのは贅沢なんだろうか? 初めて読む作家さんの個性を期待して手にした本が既存作のコラージュみたいな代物ではこれ以上何も語る事などありはすまい。ただただ、残念な作品であった。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 超非常事態に始まり,元エースパイロットの葛藤も,天才少女の孤独からの脱却も, そんな二人がなかなか打ち解けられない中,行く先々で見舞われる数々のトラブルも, 全てが都合良く解決され,それらに関わる人たちは,まさにモブで使い捨てに映ります. さらに,心を開かない少女も,事情を抱える父子も,どうせ…と先が見えがちで, その通りとなるのはいいののですが,少女の周り以外はその経過が描かれないため, 終盤,うまくいったことは伝わるものの,どうしても雑に畳んだ感は否めないところ. ラストにしても,未来への課題や困難と,それに対する希望を覗かせてとなりますが, 元エースパイロットの方は投げっぱなしに見え,爽やかな幕引きが強引に感じられます. このほか,登場人物の名前が狙いすぎ,もしくは狙いすら見えない突飛なものが多く, 中途半端に挟まれるSF要素や,専門用語なども,物語の焦点を曖昧にしている印象です. また,挿絵もキャラクタに生気がないというか,官公庁で見そうなフリー素材みたいで…. 本の袖には「ポップコーンとコーラが合う作品を書いたつもり」との言葉が綴られ, 確かにそれっぽい『B級エンタメパニックノベル(BSSを添えて)』ではありましたが, 未曾有の事態はともかく,登場人物らが薄っぺらく,何ら響くものはありませんでした. | ||||
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