(アンソロジー)
非接触の恋愛事情
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最近のコロナ禍に対する個人的な感想を通して、 自身の心情と特殊な状況について考えさせられました 各作品は、コロナ禍下での恋愛の複雑さや孤独、 そして希望をリアルに描写し、読者に深い共感をもたらします 著者たちは、非接触の状況下での恋愛がもたらす喜びや苦悩を繊細に表現 一方で、「ことの幸か不幸?」というフレーズが作品集全体を貫くテーマを象徴 著者たちの独自の視点からコロナ禍下の恋愛事情を問いかけます 読者は、各作品を通してコロナ禍に対する個々のテーマの在り方と 自身の実体験を対比させる貴重な機会を得るでしょう 現代の恋愛と社会のあり方について深く考えさせられ コロナ禍下での恋愛や生活に共感と学びを得られる一冊です | ||||
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上遠野浩平目当てで買いました。 上遠野先生の短編!どんな話かな!?とワクワクしてたのですが、しずるさんシリーズの一篇が収録されていました。 そうでした、先生はそういう人でした…^^; でも楽しめたので良かったです。 | ||||
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ほんの二年前まで街中で風邪をひいているわけでも無いのにマスクを外そうとしない人を見ると「けっ、自意識過剰なこって」と悪態をついていたんである。 それが今じゃマスクを外して外をうろつく人を見ると「なんと非常識な!」と眉をしかめるようになったのだから我が身を省みるまでもなく、恐ろしいぐらいに世の中は、世の中を支配する常識はひっくり返ってしまったと痛感せざるを得ない。 今回ご紹介させて頂くのは感染症騒ぎ一つですっかり様変わりしてしまった社会と時代、そしてその中で人間の基本的な営みとして繰り広げられる恋愛模様を共通のお題とした短編の複数作家による競作、要するにアンソロジーである。 もはや世界中の誰もが逃れようも無く関わり合いになる事となった状況を参加した各作家がどう捉えているのか、第一の注目点がそこにある事は間違いない。共通のお題を元にしているだけあって、そのお題をどう膨らませるかに作家の個性が反映されるというアンソロジーの面白さを十二分に発揮している、それだけは明確にしておく。 ライトノベルやその周辺領域に出自を持つ7人の作家が各一本ずつ、計7作の短編を持ち寄っているのだが、これが実にヴァリエーション豊かなのである。これまでライトノベル・ライト文芸の舞台として思春期の若者が集って当たり前の様に描かれてきた学校や教室が「人の密集する危険な空間」という全く異なった意味合いを持つのだから面白くならない筈がない。 比較的オーソドックスな(ラノベ・ライト文芸っぽい)芸風の作品から紹介させて頂くと今の日本の現況を反映させた作品として相沢沙呼の「背景コロナさま」や北國ばらっどの「仮面学級」、十和田シンの「ああ、鬱くしき日々よ!」があるし、この状況が長く続いてより社会が大きく変容した社会を舞台としたSFチックな作品であれば朱白あおいの「過渡期の僕らと受け入れない彼女」、あるいは半田畔の「グッド・ローカス」が該当するだろうか? ちょっと変化球が欲しいと思えば奥能登独特の祭礼「あえのこと」を題材に用いた柴田勝家の「アエノコト」や状況をより観念的に捉えて会話劇を展開する上遠野浩平の「しずるさんと見えない妖怪~恐怖と脅威について~」の様な作品も収録されており各作家が趣向を凝らして飽きさせるという事が無い。最近堪え性が無くなって長期シリーズを読むのが面倒臭くなってきた身としてはまことに楽に読ませて頂いた次第。 ここで個々の作品を個別に紹介するのはグダグダと長くなりすぎるので避ける事にするが、恋愛という人の歴史が始まって以来延々と営まれてきた恋愛行動をもう一つのお題にしているからこそ社会の変容がダイレクトに反映されているなと実感させられた。 その上で思わされた事ではあるのだけど、ひと時たりとも離れていたくないと願う強い感情こそがリスクとなり、時には非常識扱いされてしまうという社会の新常識に振り回される人間模様を見ているとこれは一つの「戦争文学」みたいなものじゃないだろうか? 殺人という人間社会で最大のタブーが「勇敢なる振る舞い」として称賛されるという戦争は紛れもなく常識がひっくり返った状況なのだけれども、それまで疑いようも無く信じてきた常識が崩壊して異論を挟む事も許されないまま別の色に塗り替えられる狂暴な変化に押し流されるという意味ではコロナ禍も大して差はなかろうと言いたい。 戦争も勇ましい騎士や武将だけが飛び込んでいくだけなら英雄叙事詩なのだけど、常識が覆る様な社会の変容に無力で「みんな」の顔色を伺いながら生きるしかない一個人が振り回される姿を描いたのが国民国家成立後に生じた新ジャンル「戦争文学」なわけで、本作に収録された各作品で描かれるドラマはまさにその点で共通しているのではないかと。 その辺りをどストレートに突いていたのは上遠野浩平の「しずるさんと見えない妖怪」じゃないだろうか?ひどく思索的で観念的な会話劇ではあるのだけど、その分このコロナ禍が戦争と大して差が無い事をストレートに語っていた様に思われた。 「人と人の距離は近ければ近しいほど良い」「他人と距離を置きたがる生き方は問題がある」という単純な思い込みが見事に覆された時代を背景に常識の変化に振り回されながらも恋愛というまさに「距離感の問題」を描いてみせた短編集、誰もが逃れ得ない状況を扱っているが故に読み手にもダイレクトに伝わる物があるとお勧めさせて頂きたい。 | ||||
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ジャンププラスで話題の『仮面学級』の原作が収録されています。 小説版とマンガ版、あなたはどちらが好きですか? ぜひ、読んで比較してみてください。 | ||||
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