コハルノートへおかえり
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主人公の親友の名前は紗綾(さや)ですが、私はどうしても(さあや)と読んでしまいました。今風の名前ですが、万葉仮名読み、または豚切ネームとしても「綾」は(あ)であり、(や)とは読めないのではないでしょうか。コハルノートの店主の「澄礼」(すみれ)も、ついつい(すみれい)と読んでしまいました。それが作者の意図との乖離の証のようで、良い要素もあるのに最後まで楽しく読むことが出来ませんでした。 親友との絡みである最初の章ですが、「マリみて」の「レイニーブルー」「パラソルをさして」を連想させるものでした。しかしマリみてのほうがはるかに上質な世界だと改めて分かりました。その親友の祖父母のエピソードで神社が出てきますが、2016年に発表されているのですから、主人公は2000年生まれとして、その祖母なら1940年生まれくらいでしょうから、祖父との求婚の思い出が戦争開始(米国とは1941年)ごろというのはありえませんでしょう。こうした杜撰さも作品の価値を低くするものです。 | ||||
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受賞参考作に買ってみた。少女マンガ系として見たらいいんじゃない? | ||||
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第一回角川文庫キャラクター小説大賞で奨励賞受賞作品とのこと。 その名のとおり、魅力的な人物がたくさん出てきます。でも、魅力的というのは、ただよい人という意味ではなく、二面性だったりギャップがあったりして、愛すべき人物であるということです。例えば主人公の小梅はとてもよい子ですが、ドジな部分があったり、先の見通しを立てるのが苦手なので、図らずも地雷を踏んでしまうような(しかしその地雷が的外れではないのがポイント)鋭敏なる鈍感さを持っています。自分の良さ(そして鋭さも)を全く自覚していないので、危なっかしい部分にひやひやしますが、愛嬌があるので、その一挙手一投足を応援したくなることでしょう。作中でも、とても愛されキャラなので、特に描写はありませんが、きっと笑顔の素敵な子なのだと思われます。 その彼女をめぐり、大人の余裕がありながら、お茶目で、しかしどことなく変態チックなイケメン店長や、強引でワイルドで格好いいにも関わらず、どこか物悲しい存在のオーナー、頭脳明晰で容姿端麗で冷静なのに、熱い気持ちを抱いている親友のクラスメートらがさやあてをします。 まだ完結ではないようなのでよく分かりませんが、ひとまず第一巻では、主人公と誰が幸せになるのか暖かい気持ちで見守るのが主なのかなと。誰を応援するかでまたお話の受け取り方が違ってくるかもしれません。きっとそれがキャラクター小説のミソなのだろうと思います。 作者はこれでデビューのようなので、いわば柔らかな双葉が芽吹いたところ。まだ完結していないということで星4としました。続編でどのように伏線が回収されるか楽しみです。 なお、わたしはあまり嗜みませんが、少女マンガや乙女ゲーが好きな方は、この物語をより楽しめる(より興奮できる)かもしれません。 | ||||
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