枕の千両
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主人公が、枕という異形の存在である。異形であるからあのような内容に出来たと思いますが、異形でない少し違った男のほうが、現実味があった。しかし、久しぶりに痛快気分が味わえました。 | ||||
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面白いです。 ですが、千両は暴力的すぎるのではないか。犯人が大火傷している時点で可能な行為なのか。言葉では理解できても、状況的に不自然ではないか。 など、大人が読むには、どこか割り切って読む必要があると感じます。漫画のように、というのが丁度いいのかもしれません。 ガスボンベには、大爆発を起こしてほしかった…… | ||||
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1970年代、『週刊少年チャンピオン』においてギャグ漫画に革命をもたらし、一大ブームを巻き起こした大ヒット作品『』〈1974~80〉! 『がきデカ』を始め、『』『』など数々の傑作、奇作、怪作を世に送り出した異端の天才漫画家・山上たつひこ! 今もなお、江口寿史『』(本書のカバーイラストを担当)、鴨川つばめ『』、高橋留美子『』、秋本治『』(当初は「山止たつひこ」名義だった)、……といった大御所たちを始めとする多くの漫画家たちに影響を与えた山上氏だが、その後突如、小説家に転身して作家活動を行ない漫画家から距離を置かれていたが、『』〈2004~09〉で漫画家活動を再開して、現在は漫画(主に漫画原作をされている)も小説も特に分け隔てなく活動をされている事を知りました。 本書は、山上たつひこ氏の作家としての久々の小説最新作である。 私自身、氏の小説を読んだことはありませんでしたが、近年出版された『』を読んで関心を抱いて本書を手にした次第である。 何故か生まれながらに「枕」としてこの世に生を受けた男・千両! 見た目は「枕」だが、中身は大藪春彦の小説に登場するようなハードボイルド気質で外見で判断する(侮る)とトンデモナイ目にあう危険な匂いを漂わせる(味方にすると頼りになる)男なのだ。 その彼の生まれ育った町・百足(むかで)山で偶然レイプ被害に遭った女性を自殺から救った事からその元凶となるレイプ犯を捜索する物語だ。 登場人物も本作のヒロインでレイプ被害に遭った女性・宮脇志保、同じ町内に住む千両と顔なじみであるいわくありげな女性・笠井美奈(山姥または黒髪)、市井に関してあらゆる情報通で千両に提供する草履店の主人・室井作次、千両の追うレイプ犯で猟奇的な変質者である高安直治、その兄でやり手の実業家として名が通る葬儀場の社長・高安国太郎、その高安と裏で何らかの関わりを持つ百足山市長・大村剛三、……など一癖もふた癖もある人物が錯綜する。 「枕」である千両の特殊能力が面白く、彼自身が「枕」の役割を果たす時に寝ている相手の記憶を読み取る事ができるという能力があり、もうひとつは、物に対して思念を送るとその物を思うように動かすことができるということだ。 特に前者はいかにも枕の特徴をとらえたアイデアで面白かった。 他にも作中何かと自分を小馬鹿にしたり、舐めた態度を取ったりする輩を千両が徹底的に痛めつける場面は痛快で面白かった(映像的にはどのように描かれているのか想像するだけで可笑しいし、愛車であるダットサン・ブルーバードを運転する時もどうしてるんだろう?)。 読後感として物語や登場人物から「山上節」全開、といった印象を受けた。 主人公の千両は見た目が枕でいびつでも中身はハードボイルドである事に対し、他の登場人物たちは見た目は人間であっても中身は鬼畜そのものであるから始末が悪く、「枕」である千両の方がより人間らしく思える。 特に強烈なのが最大の敵ともいえる高安兄弟で特にレイプ犯である弟は、イ・ビョンホン主演の映画『』に登場する連続殺人鬼(演:チェ・ミンシク)に匹敵する壮絶極まりないゲスな悪党だ。 高安兄も弟とは違った意味でのどうしようもない悪党だが、そうした敵に「枕」である千両が対決する展開も先に挙げたような近年の韓国映画の猟奇的な犯罪モノを思わせて(苦手な分野〈ジャンル〉ではありますが)面白く読めました。 本作を映像化する時は、韓国映画向きだろうが、間違いなくR‐18指定だろう。 | ||||
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小説というのは、フィクションなので、このくらいの設定ありだよねと思ってしまいます。 人間離れした設定も後半で生きてきますし、良く練れた話でした。 カバー絵に惹かれて買ったのですが、中身はイッキ読みのハードボイルドでした。 最後の方で少し悪人を応援してしまい自分の品性を恥じてます。 | ||||
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なぜ身体の中はそば殻なのに、骨や筋肉があるがごとくのアクションが可能なのかという 疑問はずっとつきまとっていたが、卑劣極まりない犯罪者に密かに天誅を下し、 傷ついた人を癒やす「男の中の男」枕、千両氏の活躍を描いたハードボイルドなストーリーに 引き込まれ、一気に読んでしまった。 | ||||
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