中国の秘密を握る男 SASプリンス・マルコ・シリーズ
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
評判
中国の秘密を握る男 SASプリンス・マルコ・シリーズの評価:
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中国の秘密を握る男 SASプリンス・マルコ・シリーズの総合評価:
8.00/10点 レビュー 1件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
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このあらすじを見て、首をひねる人が多いのではなかろうか。カナダはアメリカの忠実な同盟国じゃないの? だが、中国に対する姿勢が違う等、アメリカとカナダの間にもいろいろある模様。この辺の知られざる事情は、本書最大の読みどころだろう。この世に国家がある限り、そして国家同士の利害がぶつかる限り、冷戦が終わってもスパイ活動は決してなくならない、という事を改めて教えてくれる。
余談だが、本書のあとがきに、マルコの人物像について『城の費用を稼ぐのだけが目的の雇われ工作員なので、アメリカ及びCIAへの忠誠心があるわけではない』と記されている。だが、この言い方だと、金さえ積まれれば誰のためにでも働いたり、寝返ったりする人間だと誤解される恐れがあるので、少し補足したい。
確かに、マルコの第一の動機は金である。だが、心の奥底では戦いのスリルに魅了されており、純然たる金目当てではない。また、城に住めるようになるまで、かなり長い間アメリカで暮らしていたので、アメリカを第2の祖国とみなしている。思想的にも自由主義を支持している。貴族として名誉を重んじる心は人一倍強い。アメリカとCIAにとって、デリケートな任務を安心してまかせられる、信頼厚い雇われ工作員なのである。
つまり、マルコには忠誠心はある。ただ、職務に忠実なプロ根性に近いもので、絶対的・狂信的な忠誠心ではない。リアリストなので、アメリカやCIAに対して甘い幻想を抱いていないのだ。だから、命がけで働く一方で、どことなく醒めたところがある。あとがきでは、マルコのこのような態度を”距離感がある”と評しているが、こちらは言い得て妙だと思う。