首なし騎士と五月祭
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
首なし騎士と五月祭の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
首なし騎士と五月祭の総合評価:
9.00/10点 レビュー 4件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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ある晩、パブに飲みに出たホテルの常連客フォーテスキュー老大佐は帰路に道に迷ってしまいます。ホテルとは逆方向の草原で遭遇したのは、馬を駆って疾走してくる首のない騎士。そして五月祭用のメイ・ポール(森から切り出された木にリボンや花を飾ったもの)に縛りつけられた女性の死体。パニックになってホテルに駆け込むも、またいつもの大ボケだと誰も相手にしません。ところが、妻が昨日から行方不明だとシェルボーン卿に訴えられたホテルのオーナー、セシリーは、この一件が大佐の話と結びついているような気がして、自ら調査に乗り出します・・というお話です。
忌み嫌われていたジプシーたちが森にやってきて住みつき、村人たちは不安を感じていたばかり。ジプシーは当時、魔法を使ったり、人を呪う得体の知れない集団として恐れられ排斥されていました。そして、首のない騎士と言えば、アメリカの作家ワシントン・アーヴィングが1820年に発表した小説「スリーピー・ホロウの伝説」がまず思い出され(ジョニー・デップ主演で映画化もされました)、また、かつてはケルト民族の祭であった五月祭とメイ・ポールなど、フォークロアな怪奇色が濃厚で、これまでとは少し展開が違うのでわくわくしました。ただ、残念ながらこれらをうまく生かしきれなかった感あり。ごく凡庸な殺人事件とその犯人で終わってしまったのは正直残念でした。
また先の巻では、メイドのガーティと厩舎番のイアンが結婚してめでたしめでたしで終わりましたが、なんとそのイアンは名前を偽っていて、しかもロンドンですでに妻がいたことがわかってしまい、ガーティはどん底に突き落とされます。この先いったいどうなるのか?そして、任地のインドからセシリーの息子マイケルが戻ってくるという知らせが。これらは次巻に引き継がれるようです。
毎度、正直ミステリとしてはたいしたことないなあ・・と思うのですが、1900年代初頭の英国の雰囲気が心地よく、また、登場人物たちの先行きが気になって、ついつい続けて読んでしまいます。ひとつ心配なのは、日本語訳が2012年出版の5巻目(1995年著)までで終わっていることです。シリーズは現在、母国で20巻も出ているようなのに。最近、儲けが出ないとみなされると、それ以上翻訳出版されないものがとても多いような気がして残念です。アン・ライスなんかもまったく出なくなってしまいましたし・・・。出版社様、採算ばかりでなく、待っている読者のために、どうか引き続き出版をお願いいたします。