銀河鉄道の惨劇
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『惨劇』というほど悲惨ではありません。でも、よく読み込むとなかなか意味深な部分があります。 私は、ラストが好きです。(氏の作品は、最後の締めがきれいなので好きです) | ||||
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30数年前溺死した童女が、不気味な手毬唄を歌いながら真冬の湖畔に出没…。横溝正史の世界を想起させるこの物語は、しかし意外とおどろおどろとしていない。レギュラー・キャラクター朝比奈を差し置いて推理を展開するのは、謎の金田老人。ただし、朝比奈の場合、過去にもほとんど推理していない事件もあれば、彼の友人が、朝比奈が事件現場に着くより先に真相を解明してたりしたこともあるので、特殊な前例というワケでもない。 そういえば、芦部拓氏の名探偵、森江春策も、ある事件で着物と袴を着用するに当たって、突然ドモリ出し、頭髪を猛烈にかきむしる人物に変貌してしまったが、かの巨匠の想像したあの名探偵は、現代の巨匠達にも強烈にリスペクトされているようだ…。 むしろ、金田老人や他の老キャラクターによってさりげなく、しかし、繰り返し語られる「老人問題」こそ、この物語の主要テーマのような気がする。又、吉村氏の小説には、余りにキャラ的にブッ壊れ過ぎてるサイコを超えたような登場人物が時折登場するが、今回の犯人や関係者は一人一人にキャラが立っていて、親しみさえもてる。むしろ犯人についてが一番分からない程で、次から次へと現れる新事実の為、犯人当てなどは、まず無理だとも思われる。 現実には遭遇しないような、深い業と哀し過ぎる人間ドラマがいつまでも残る快作。 | ||||
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氏のシリーズ探偵・朝比奈耕作の「惨劇」シリーズである。 「銀河鉄道の惨劇」という作品を書くために、取材旅行に北海道を訪れた朝比奈耕作は、ふとしたことから牧場主の金田老人と知り合う。コースケという名の馬を操り、英国風のダンディーな格好をした金田老人は、朝比奈耕作も一目置く論理的思考の持ち主だった。 吉村達也が、金田老人を金田一耕助の後身として書いたのは、間違いない。なにしろ100ページあまりに渡る事件の解明を語るのは、朝比奈耕作ではなく、金田老人なのだ。たとえ推理力が優れていようと、シリーズ探偵を差しおいて、一登場人物に解決場面をゆだねるのはきわめて異例。作者の中で、金田老人イコール金田一耕助という認識があってこそ、活きてくる破格の扱いなのだ。 だから「銀河鉄道の惨劇」というタイトルから事件がドンドン離れていっちゃっても、文句を言ってはいけないのだ。 | ||||
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