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レビュー数1

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No.1:
(8pt)

もはやビジネス書

元・警視庁エリートキャリアで一警察署長となった竜崎を取り巻く人々を描いたスピンオフ第二段。
単なる警察小説としてだけでなく、部下を持つ管理職、あるいはなにかのセクションのリーダーとしての心得を説いたビジネス書としても読める。
「できないことをやろうとするからうろたえるのであり、できることをちゃんとやればうろたえることはない」「人と人の間に立って何かをまとめようとする時、自分なりのアイディアを持っていないと失敗する」「理想を追求するのに、何をためらうことがあろうか」ってもはやビジネス書である。
何よりも、まじめ人間竜崎の仕事に向き合う姿勢がとにかく基本に忠実であり、一般的常識のフィルタを通して客観的に自己を見る、市民(顧客)に説明できないことはしない、私情は一切挟まないなど管理職のあるべき姿として描かれている。
もちろん警察小説としても面白いけど、随所にひょっこり現れる戸高巡査部長のスピンオフがないのが物足りないので減点。
自覚: 隠蔽捜査5.5 (新潮文庫)
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