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ショボタン さんのレビュー一覧

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レビュー数2

全2件 1~2 1/1ページ

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No.2: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

理想の上司!

前作で警察庁総務課長から大森署に左遷された東大卒の元スーパーエリート・竜崎が、海千山千の部下を率いて人質立てこもり事件に挑む。
警察内部のドロドロした腐敗を描いた前作に比べ、本作のほうがスピード感、ミステリとしてのロジックにも優れている。前半のサスペンスフルな展開に圧倒されてつい見逃してしまうが、犯人の不可解な行動については思わずあっと言わされてしまう。そして真犯人を追いつめていくクライマックスの臨場感。一流の警察小説でもあるが、ミステリとしても一級品。
また、個性的な部下たちやおっかない上役など、個々のキャラクターも魅力的に描かれている。特に竜崎の奥様と息子の意外な一面はちょっと笑える。奥様に頭を下げたり、息子とアニメの話をしたり、本作では竜崎と家族との絆が随所に描かれており、家庭人としての竜崎に親近感を覚える。1作目の冒頭で感じた鼻持ちならないエリート感はここへきてほぼ皆無となり、有能で冷静でありながら、どこか熱いものを秘めた「現場の警察官」としての竜崎に、理想の上司像を見たりするのである。

▼以下、ネタバレ感想
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果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)
今野敏果断: 隠蔽捜査2 についてのレビュー
No.1:
(9pt)

「オレのとぁ、違うなぁ」

TVが面白かったので読んでみたら、思った以上に面白かった。
どうしても内野聖陽演じる倉石のあの強烈なキャラが頭に浮かんでくるが、倉石の弟子たち(小坂、永嶋、イッチー)や小松崎など脇キャラも実に生き生きと描かれている。ストーリーはTVとほぼ同じなんだけど、制作側が原作をとても大事に読んだことが伺われ好感が持てた。
願わくば今度は長編で読んでみたい。横山先生なんとかなりませんか(笑)?
臨場 (光文社文庫)
横山秀夫臨場 についてのレビュー