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bakakuma さんのレビュー一覧

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書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.67pt

レビュー数3

全3件 1~3 1/1ページ

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No.3: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

消失グラデーションの感想

青春小説プラス、ミステリ。
青春小説としても、ミステリ小説としても感動を与えてくれる良作です。

非常に大掛かりなミステリトリックが使われています。
トリックが読者に驚きを与えるためだけに存在しているのではなく、事件の解決そのものと青春小説としての重要な部分の双方に大きく関わっているあたりが秀逸です。
種が明かされた後、登場人物達の行為理由、感情の動きがはっきりと浮かび上がります。
ミステリ部分が存在することで、青春小説部分の面白さをより強調してくれる、所謂青春ミステリとして傑出した作品ではないでしょうか。

ミステリ小説として充分に楽しめますが、青春小説としての爽やかな読後感も大きく、定期的に再読したくなる作品です。

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消失グラデーション (角川文庫)
長沢樹消失グラデーション についてのレビュー
No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

誰彼の感想

本格らしい本格ミステリ。
ミステリ慣れしてない方が読めば、印象に強く残る作品なのは間違いなし。
発表当時に読まなかった自分は損をした気がします。
つまりは慣れた人にはありきたりに感じる作品でもあるのですが。

探偵役がブレインストリーミング的に論理を組み立てては捨ててを繰り返すので、解決へのステップが冗長に感じるきらいはありますが、差し引いても解答へ至るロジックは良く出来ています。
ロジカルな思考での解決、決着に面白さを感じる方にはおすすめ。

今となっては古典扱いかもしれませんが、「名探偵」「謎の猟奇殺人」「読者による犯人の推理」と、これぞミステリという良作です。


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誰彼(たそがれ) (講談社文庫)
法月綸太郎誰彼 についてのレビュー
No.1: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

女王国の城の感想

ミステリを楽しむというより、江神シリーズファンへの物語という印象が強い作品。
ミステリ部分に強烈なインパクトは無いが、解決へ至る論理の組み立ては相変わらず秀逸。


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女王国の城 上 (創元推理文庫)
有栖川有栖女王国の城 についてのレビュー