レビュー一覧

なおひろ さんのレビュー一覧

なおひろさんのページへ

レビュー数216

全216件 101〜120 6/11ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。

閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。

No.116
(7pt)

検事の死命の感想

「検事の本懐」から続いた話も入っているので、連続で読んだ佐方シリーズ第三弾。「死命を賭ける」「死命を決する」の2篇が中心となっていると思いますが、読み応えのある法廷劇でした。検事時代をここまで読んで来て感じるのは、佐方はなんやかんや言って結局挫折して無いんですね。青年であり正義の味方、一点の曇り無く真っ直ぐに進む。勿論組織の中ではそのままでは居られない、なのでこの後検事を辞める事になります。青臭くで眩しい青年時代、もっと読みたい様な、もう十分な様な気もしますが、辞める時の事件は最後ちゃんと読みたいですね。
柚月裕子:検事の死命 (角川文庫)
柚月裕子検事の死命 についてのレビュー
No.115
(7pt)

秋の牢獄の感想

昨年は乗り遅れてしまい、1年越しで11月7日に読む事が出来ました。まずそれだけでかなり満足だったのですが、内容も結構良かったです。題材としてはありふれた物なのですが、読み心地が独特な手触りなんだな。各篇とも当事者としては大変な事態に陥っているはずなのに、何とも言えない乾いた語り口だと感じた。荒唐無稽なファンタジー世界の中で、自分の状況を第三者の様に客観的に見ている。このギャップが作者の特徴なのかな?「夜市」もそんな印象が残ってます。面白かった。

恒川光太郎:秋の牢獄 (角川ホラー文庫)
恒川光太郎秋の牢獄 についてのレビュー
No.114
(7pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

検察側の罪人の感想


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
雫井脩介:検察側の罪人 上 (文春文庫)
雫井脩介検察側の罪人 についてのレビュー
No.113
(7pt)

地獄の奇術師の感想

著者初読み。江戸川乱歩は全く読んだ事が無いので、雰囲気の類似性については良く分からないが、怪奇趣味に溢れた作品。事件の内容、名探偵、警察、犯人、トリック等、全てが作り物めいた世界観は、自分には新鮮で面白かった。高校生が殺人現場にガンガン入って行くので、警察はどうなってんの?、とか思うのは、「リアリティ」を少しでも求めてしまうせいで、本作の場合はきちんと割り切らないと楽しめないね。作者の、乱歩と海外古典ミステリーへの愛情も凄く伝わって来て、乱歩やカーも読みたくなった。でも、二階堂蘭子シリーズはもう良いかも。

二階堂黎人:地獄の奇術師 (講談社文庫)
二階堂黎人地獄の奇術師 についてのレビュー
No.112
(7pt)

生還者の感想


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
下村敦史:生還者 (講談社文庫)
下村敦史生還者 についてのレビュー
No.111
(7pt)

ナミヤ雑貨店の奇蹟の感想

著者お得意のSF的設定、そしてまたお得意の人情話が融合された、手堅いクオリティの作品だったと思います。バラバラに見えた様々なエピソードは、伏線が回収されるにつれて繋がっていた事が明らかになって行く。過去と現在を行き来する手紙、沢山の人々が投函した悩みの内容は重い物も多く、ハッピーエンドとは限らない。しかし皆懸命に生きていた、その真剣さに打たれました。ただ、流石に視点が行き来しすぎ時系列が把握し辛い。しかも登場人物が多過ぎ、主人公の三人組は区別が付かないほど影が薄い。ちょっとごちゃごちゃし過ぎた感じですね。
東野圭吾:ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)
東野圭吾ナミヤ雑貨店の奇蹟 についてのレビュー
No.110
(7pt)

満願の感想

第27回山本周五郎賞受賞作。言うまでもなく、各ランキングで1位総なめのノンシリーズ短編集です。作者の持ち味は後味の悪さで有りますが、本作もいかんなく発揮されていますね。全作に共通するのは、一人称で書かれている事。他の人が何考えているか全くわからない所に、サスペンスやホラーのテイストが合うのでしょうね。落ち着かない気持ちで読んでいました。気に入ったのは「夜警」、オチはありふれた物ながら、キャラ造形と話の進め方で読ませる。嫌いなのは「石榴」、こう言うエロティシズムは要らない、どちらが望んでもコレはダメ。
米澤穂信:満願 (新潮文庫)
米澤穂信満願 についてのレビュー
No.109
(7pt)

セオイの感想

著者初読み。第三回アガサ・クリスティー賞最終候補作。他人の人格に一時的に入り込み、人生の軌道修正の手伝いをする。それが「セオイ」と呼ばれる伝承技で有る、と言う訳ですから、本作はSFエンタメなんですね。クリスティ関係無くないですか?、まあそれは置いといて、結構面白い作品でした。「セオイ」のシステムの設定が緩すぎるのは弱点、また登場人物の背景、起きる事件がそれぞれ重すぎて気が滅入る、本作の総合完成度は微妙。ただ、この奇抜な発想をデビュー作で仕上げたのですから、パワーと勢いを、そして先を読ませるセンスは感じた。

丈武琉:セオイ (ハヤカワ文庫JA)
丈武琉セオイ についてのレビュー
No.108
(7pt)

りら荘事件の感想


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
鮎川哲也:リラ荘殺人事件 (角川文庫)
鮎川哲也りら荘事件 についてのレビュー
No.107
(7pt)

翼ある闇の感想


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
麻耶雄嵩:新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス)
麻耶雄嵩翼ある闇 についてのレビュー
No.106
(7pt)

暗礁の感想


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
黒川博行:暗礁〈上〉 (幻冬舎文庫)
黒川博行暗礁 についてのレビュー
No.105
(7pt)

そして夜は甦るの感想

80年代の東京を舞台に、私立探偵沢崎が不眠不休で働くハードボイルド。30年前に書かれた作品ですが、携帯電話が無い事や喫煙者が多い事に少々違和感は有る物の、それ以上には古臭さは感じ無かった。もっとも自分も経験した時代なので、懐かしさが上回るんですけどね。20年振りの再読でしたが、内容全部忘れてたんで初読と同じでした。今回改めて感じたのは、プロットが複雑、かつ登場人物が多くて分かり辛い話と言う事。まあ、タフで優しい、頭が切れるが皮肉屋、そして格好良くて女性にもてる、主人公沢崎の活躍を楽しむ事が目的の作品です。
原尞:そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))
原尞そして夜は甦る についてのレビュー
No.104
(7pt)

蜃気楼・13の殺人の感想

村おこしのマラソン大会で13人の参加者が消えてしまう。マラソンコースは一種の密室であり、途中で抜け出る事は出来ないはず。その後も次々と事件が起きるが、それは全て150年前の古文書に書かれていた事だった。謎はかなり良い、トリックも綺麗に納得できて面白い、人物のキャラ付けも良く出来ている。ただ、探偵役が二人おり、それぞれバラバラに謎を解いて行くため、視点がぐしゃぐしゃで分かり辛い。これが結構致命的かも。しかし、東京で会社を辞め、この村に溶け込むしか無い、と思い詰める主人公は鬼気迫る物があり、読み応えが有った。
山田正紀:蜃気楼・13の殺人 (光文社文庫)
山田正紀蜃気楼・13の殺人 についてのレビュー
No.103
(7pt)

待っていた女・渇きの感想

凄く真面目な中年探偵を主人公としたハードボイルド。今まで知らなかった事を後悔するほど面白かった。周りにいる沢山の協力者たちも皆魅力的だが、なんと言っても健気な娘が可愛い過ぎる!。信じては裏切られ、真実は隠され、誰が本当の味方なのか分からない。自分の眼で見える範囲以外には確信が持てず、疑心暗鬼と不安を強がりと軽口で吹き飛ばす。ハードボイルドのストーリーはそうやって展開して行くと思うんですが、本作はそこで娘の存在が効いてくる。絶対に捨て身には成れない探偵、シリーズの今後も読んで見たい。私も娘が欲しかったなぁ。
東直己:待っていた女・渇き (ハルキ文庫)
東直己待っていた女・渇き についてのレビュー
No.102
(7pt)

てとろどときしん 大阪府警・捜査一課事件報告書の感想

著者の初短編集。「大阪府警捜査一課シリーズ」で、色々な刑事が出て来ますが、かなり面白かったです。30年くらい前の作品ですので、科学捜査の部分では時代を感じる。今では成立しないトリックも有るし。しかしそれは仕方ない所なので、大阪弁の軽快な掛け合いを楽しみながら、捻りの効いたオチで更に楽しむ、おススメです。
黒川博行:てとろどときしん 大阪府警・捜査一課事件報告書 (角川文庫)
No.101
(7pt)

貴族探偵対女探偵の感想


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
麻耶雄嵩:貴族探偵対女探偵 (集英社文庫)
麻耶雄嵩貴族探偵対女探偵 についてのレビュー
No.100
(7pt)

黒百合の感想


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
多島斗志之:黒百合 (創元推理文庫)
多島斗志之黒百合 についてのレビュー
No.99
(7pt)
【ネタバレかも!?】 (4件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

水車館の殺人の感想

再読ですが内容は忘れているので、新鮮に読み返す事が出来ました。館の構造が中々頭に入らず、平面図を繰り返し確認するのが面倒だったかな。現在と過去の事件が交互に進むのですが、視点が異なります。スケキヨマスクを着けている人は、入れ替わっていて当たり前。しかも過去は三人称、現在は一人称とわざとらしい。敢えて入れ替わって無いのか?と疑いながら、手紙が見えなかったのはやはり?と推理するのが楽しかった。秘密の仕掛けがあるのが館シリーズの特徴なら、ラストの演出は作者の特徴でしょう。これも本格推理のバリエーションの内かと。
綾辻行人:水車館の殺人 (講談社文庫)
綾辻行人水車館の殺人 についてのレビュー
No.98
(7pt)

テロリストのパラソルの感想

第41回乱歩賞と第114回直木賞をW受賞し、文春ミステリー1位、このミス6位と言う掛け値無しの傑作。十数年振りの再読だが初読の記憶は全く無し。ハードボイルドの王道を征く主人公のキャラには痺れたが、浅井が更に格好良い。いずれにしてもこの手の作品は文体とキャラで読ませる物なので、ミステリーとしての完成度は二の次。主人公、相棒、ヒロインまでは気に入ったが、敵役が少々私好みでは無かったかな。作中では全共闘世代は40才過ぎだが、今では自分の歳が追い越してしまった。作品は面白いのだが、それが読んでる間切なくて参った。
藤原伊織:テロリストのパラソル (講談社文庫)
藤原伊織テロリストのパラソル についてのレビュー
No.97
(7pt)

相棒の感想

著者初読み。幕末の二大ヒーロー、土方歳三と坂本龍馬を「相棒」とさせる為に、事件は後付けで考えたんでしょうね。良く出来た設定で、西郷、桂、岩倉等々オールスターが集合し、中々楽しめました。ただ、事件解決の為に出来る事は聞き込みだけなので、中盤まではやや単調だったかも。敵対する二人が、二日間と言う限られた時間の中で徐々に認め合う関係になる、その会話の変化なんかが面白かった。物語の始まりは龍馬暗殺直前の時期、新選組も終焉に向かい出す時期。幕末は切ない。敵も味方も文字通り命を懸けている。なので、ラストは蛇足だよな。
五十嵐貴久:相棒
五十嵐貴久相棒 についてのレビュー