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論理テノール さんのレビュー一覧

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レビュー数2

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No.2: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

青崎、周木による二編が秀逸

なんと言っても青崎有吾「噤ヶ森の硝子屋敷」と周木律「煙突館の実験的殺人」が素晴らしい。特に「煙突館」は実に周木律らしいトリックが炸裂している。「硝子屋敷」は青崎の短編集「11文字の檻」に収録されたが、「煙突館」は現状(2024年6月)このアンソロジーでしか読むことはできない。しかしこの短編のためだけにでもこの本を買う価値はあるくらいのぶっ飛んだ作品である。他の短編はやや印象が薄いが。
謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー (講談社タイガ)
東川篤哉謎の館へようこそ 白 についてのレビュー
No.1:
(8pt)

見過ごされがちな名作

メルカトルシリーズではないため、麻耶雄嵩特有の不条理な展開、壮絶なカタストロフィなどは抑えられているが、それでもなお切れ味抜群の4篇。私的ベストは「交換殺人」。メルカトル鮎では逆に成し得ない(比較的)正統派のミステリ、思わず唸らされるトリック、そして麻耶雄嵩らしいラスト。筆者自身の短編群の中で見ても非常に優れた作品である。
名探偵 木更津悠也 (光文社文庫)
麻耶雄嵩名探偵 木更津悠也 についてのレビュー