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アマくネエぞ さんのレビュー一覧

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レビュー数3

全3件 1~3 1/1ページ

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No.3:
(6pt)

首挽村の殺人の感想

 山深く過疎の進んだ村、マタギ文化と伝説的な熊の存在、因習、むかし噺、社会問題など設定の1つ1つは非常に良く出来ている。 
 しかし良いアイデアも詰め込みすぎては全てがぼやけてしまう。
 特に熊のくだりは迫力があるものの、肝心の殺人事件を希薄なものにしてしまっている。
 これは普段戸締りもしないような平穏な村で起こった殺人事件、それも連続殺人事件なのだから人々が感じている恐怖や周りに対する疑惑、それぞれの人物像・人間関係をもっとしっかり描いて欲しかった。
 素材は良いが、作品としてはいまひとつ。
 「死墓島の殺人」と同様、惜しい作品。

 「首挽村の殺人」と熊メインの「マダギ村の殺人」、2つに分けると良かったかも。
首挽村の殺人 (角川文庫)
大村友貴美首挽村の殺人 についてのレビュー
No.2:
(6pt)

死墓島の殺人の感想

 物語の舞台である「偲母島」(死墓島)に関する諸々の設定が非常に良く出来ている。
 それだけに事件の真相が島の歴史やそれと深く関わっている人々と上手く絡んでいないのが残念。
 ここを上手く繋ぐことが出来ていたら「名作」になっていたのではないだろうか。
 人物も上手く書けているし、場面描写も悪くない。
 しかし秀作というには少し及ばない、惜しい作品。

 「横溝正史の正統な後継者」は、いろんな意味で要らない。
死墓島の殺人
大村友貴美死墓島の殺人 についてのレビュー
No.1: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

幼稚

 力量次第では奇抜な設定でも読者を引き込み、納得させ、楽しませることは出来る。
 しかし本作の作者にその能力は備わっていないようだ。
 ゆえに「子供向け」の作品となっている。
 およそリアリティ(説得力)のない大掛かりな仕掛けが出てきて派手、なだけ。
 魅力的なキャラクターや感情移入するほどのストーリーはない。

 子供か、大人になっても少年・少女マンガを読んでるような人は楽しめるかもしれない。
時計館の殺人<新装改訂版>(上) (講談社文庫)
綾辻行人時計館の殺人 についてのレビュー