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ニコラス刑事 さんのレビュー一覧

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レビュー数2

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No.2:
(4pt)

飛蝗の農場の感想

やっていることは分かるんですが、如何せん長い。もっとまとめて書いても良いのじゃないですか? いわゆるムダに長いという印象です。時系列を無視した色んなエピソードを本筋に挟み込んでくるのは良いのですが、どうも読者が置いてけぼりになっていく気がします。後半も半分過ぎたあたりから、今度はいきなり刑事たちが登場して何か事件の捜査の様子が描かれた章が挟み込まれます。それまでは何か事件があったという記述は一切ないので唐突感が拭えません。何だこれはと思うばかりです。
強いて言えば農場に現れた男が記憶を失くしたと言っているので、この男の過去に何かがあったのかと想像するだけです。しかし、だらだらといろんなエピソードを挟み込んだ部分にはそんなことを思わせることは書かれていません。
誰かに追われていると思わせるところがチラッとあるだけです。ですからもう少しそれらしいことをチラチラと見せておくべきでしょう。農場主の女と(過去に傷のある女)、突然現れた男とのギクシャクした関係から、だんだん好意を寄せていく女の心情を長く見せておいて、急に異常な展開に入っていくのは戸惑うばかりです。
伏線らしいところも弱いので、ああ、そうなのかと納得する事が出来ません。ひと言でいえば粗削りで独りよがりです。文章は上手いです。薫り高い文学の匂いがします。ですから男と女のお話かと思って読み進んだのです。
そういうサイコパスのお話とは知りませんでした。しかも、その人物の言うことも意図も良く判りません。ラストも実験的で消化するのは読者だというのはどうなんでしょうか。この手の話しは日本のミステリでも他にあります。
残念ですが好みではありませんでした。
飛蝗の農場 (創元推理文庫)
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(4pt)

謎解きはディナーのあとでの感想

有名な本?なのでミーハー気分で読んでみた。簡単に云うと俗に言うライトユーザー向けの本で、中高生などにはウケル内容の短編集だ。推理ありきの事件で物語の深みも無ければ、言葉使いも古く、ただ単にテクニックだけで書かれた謎々遊びのような本である。

短編集なら他にもっと面白いものが沢山ある。
謎解きはディナーのあとで (小学館文庫)
東川篤哉謎解きはディナーのあとで についてのレビュー