もう誘拐なんてしない

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もう誘拐なんてしないの評価:

3.36/5点 レビュー 33件。 B ランク

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平均点3.36pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全39件 21〜39 2/2ページ
No.19
(4pt)

最高のスラプスティック・コメディ

やくざの組長の娘を狂言誘拐・・・という紹介文句で、そんなテーマがユーモアで行けるのか? と不安でしたが、最初から最後まで、まさに愉快な(間然するところのない)スラプスティック・コメディでした。
作者のとぼけた脱力系ユーモアは、深刻味の強い犯罪事件だと、その立ち位置が微妙になったり浮いたりすることもあるのですが、この作品のように善意の狂言誘拐テーマだと、安心して笑いに没入することができます。

 終わりの2割におまけのように殺人事件がついてきて、そこの謎解きはいつもながらシャープですが、その部分はいつもの東川ミステリの圧縮ミニ版という感じで、いささか隅に追いやられている感もあります。そこにいたるまでに、主人公のダメ学生、やくざの大胆なお嬢様、蘊蓄タレの先輩、そしてとことん情けない組長、鉄火な長女、踏みつけにされている三下たち、というおかしくも愛すべき人間模様に読者はなじんでしまい、キャラクター・ドラマの勢いで、終わりまで押し切られる感じです。

 なんといっても今回ギャグのヒット率が高いのは、ご当地ネタで、現地人ならではのコンプレックスやおかしみが活かされていること。たとえば、主人公が脅迫電話でうっかり(下関の)地元民的発言をしてしまうところなど、あとでそのツケを払うシーンも含めて絶妙。それと、怖い集団どころか、ほとんどが幽霊組員で実質七人しかいないという花園組のヘタレさがなんとも涙ぐましく、あねさんの皐月のかっこよさふくめてドラマです。

 そして犯人の心情だけは、少しダークなハードボイルドで、これもじいんと。続篇が読みたいところです。

 テレビ化されるそうですが、まさにぴったりの筋立てだと思いますし、東川作品を初めて読む人にもお勧めです。

 


もう誘拐なんてしない (文春文庫) Amazon書評・レビュー: もう誘拐なんてしない (文春文庫)より
4167773848
No.18
(4pt)

最高のスラプスティック・コメディ

やくざの組長の娘を狂言誘拐・・・という紹介文句で、そんなテーマがユーモアで行けるのか? と不安でしたが、最初から最後まで、まさに愉快な(間然するところのない)スラプスティック・コメディでした。
作者のとぼけた脱力系ユーモアは、深刻味の強い犯罪事件だと、その立ち位置が微妙になったり浮いたりすることもあるのですが、この作品のように善意の狂言誘拐テーマだと、安心して笑いに没入することができます。

 終わりの2割におまけのように殺人事件がついてきて、そこの謎解きはいつもながらシャープですが、その部分はいつもの東川ミステリの圧縮ミニ版という感じで、いささか隅に追いやられている感もあります。そこにいたるまでに、主人公のダメ学生、やくざの大胆なお嬢様、蘊蓄タレの先輩、そしてとことん情けない組長、鉄火な長女、踏みつけにされている三下たち、というおかしくも愛すべき人間模様に読者はなじんでしまい、キャラクター・ドラマの勢いで、終わりまで押し切られる感じです。

 なんといっても今回ギャグのヒット率が高いのは、ご当地ネタで、現地人ならではのコンプレックスやおかしみが活かされていること。たとえば、主人公が脅迫電話でうっかり(下関の)地元民的発言をしてしまうところなど、あとでそのツケを払うシーンも含めて絶妙。それと、怖い集団どころか、ほとんどが幽霊組員で実質七人しかいないという花園組のヘタレさがなんとも涙ぐましく、あねさんの皐月のかっこよさふくめてドラマです。

 そして犯人の心情だけは、少しダークなハードボイルドで、これもじいんと。続篇が読みたいところです。

 テレビ化されるそうですが、まさにぴったりの筋立てだと思いますし、東川作品を初めて読む人にもお勧めです。

 

 

もう誘拐なんてしない Amazon書評・レビュー: もう誘拐なんてしないより
4163267107
No.17
(4pt)

笑えるミステリー

『謎解きはディナーのあとで』で本屋大賞を受賞した著者の本に、初挑戦しました。

おもしろいです、これ。

登場人物の会話の中には笑いあり、謎解きあり、涙あり……いや、涙はあまりないかも。

著者の趣味なんでしょうが、野球ネタや下関・門司などのご当地ネタが多数盛り込んであって、知る人はニヤリと笑えるんでしょうね。
(私はあまりその辺りの地理に疎いのでけっこう読み飛ばしてしまいましたが。)

ぜひ著者の他の作品にも手を広げてみようと思いました。
もう誘拐なんてしない (文春文庫) Amazon書評・レビュー: もう誘拐なんてしない (文春文庫)より
4167773848
No.16
(4pt)

笑えるミステリー

『謎解きはディナーのあとで』で本屋大賞を受賞した著者の本に、初挑戦しました。

おもしろいです、これ。

登場人物の会話の中には笑いあり、謎解きあり、涙あり……いや、涙はあまりないかも。

著者の趣味なんでしょうが、野球ネタや下関・門司などのご当地ネタが多数盛り込んであって、知る人はニヤリと笑えるんでしょうね。
(私はあまりその辺りの地理に疎いのでけっこう読み飛ばしてしまいましたが。)

ぜひ著者の他の作品にも手を広げてみようと思いました。
もう誘拐なんてしない Amazon書評・レビュー: もう誘拐なんてしないより
4163267107
No.15
(4pt)

良いです

ほんの手助けのつもりで関わった女子高生が、実は組長の娘だと分かり・・・狂言誘拐へとお話が続いていきます。
ミステリーというかサスペンス作品ではあるのですが、とてもユーモア溢れる展開で楽しめます。
それでもって、少し恋愛要素もあり。いろいろ詰め込んだ感じです。
でも、意外にマッチしていて最後までわくわく読めました。
良かったですよ。
もう誘拐なんてしない (文春文庫) Amazon書評・レビュー: もう誘拐なんてしない (文春文庫)より
4167773848
No.14
(4pt)

良いです

ほんの手助けのつもりで関わった女子高生が、実は組長の娘だと分かり・・・狂言誘拐へとお話が続いていきます。
ミステリーというかサスペンス作品ではあるのですが、とてもユーモア溢れる展開で楽しめます。
それでもって、少し恋愛要素もあり。いろいろ詰め込んだ感じです。
でも、意外にマッチしていて最後までわくわく読めました。
良かったですよ。
もう誘拐なんてしない Amazon書評・レビュー: もう誘拐なんてしないより
4163267107
No.13
(4pt)

笑える

登場人物はマンガやゲームで出てくるような愛すべきキャラが満載。
頼りない組長としっかりした長女、組長の父に溺愛されている次女、
おとぼけ組員、次女を守るヒーローな?主人公など。
キャラ同士の掛け合いは漫才のようにギャグが飛び交い、
思わず、フフフって笑ってしまった。
しかも場面切り替えのテンポが速いので、飽きないで最後まで
いっきに読み切った。
念のため、推理小説なので、推理のネタももちろんある。
これから連載できそうな終わり方なので、この主人公で話が続くのか楽しみ。
もう誘拐なんてしない (文春文庫) Amazon書評・レビュー: もう誘拐なんてしない (文春文庫)より
4167773848
No.12
(4pt)

笑える

登場人物はマンガやゲームで出てくるような愛すべきキャラが満載。
頼りない組長としっかりした長女、組長の父に溺愛されている次女、
おとぼけ組員、次女を守るヒーローな?主人公など。
キャラ同士の掛け合いは漫才のようにギャグが飛び交い、
思わず、フフフって笑ってしまった。
しかも場面切り替えのテンポが速いので、飽きないで最後まで
いっきに読み切った。
念のため、推理小説なので、推理のネタももちろんある。
これから連載できそうな終わり方なので、この主人公で話が続くのか楽しみ。
もう誘拐なんてしない Amazon書評・レビュー: もう誘拐なんてしないより
4163267107
No.11
(4pt)

ヤクザの組長の娘を狂言誘拐したら……!!

夏休みに、先輩からたこ焼きの屋台を借りて
バイトをしていた下関の大学生・樽井翔太郎。

ある日、九州の門司港で営業していた翔太郎は、成り行きで、
ヤクザの組長の娘だという女子高生・花園絵里香と知り合う。

絵里香には、離れて暮らす離婚した母と、重病の妹がいるのだが、その妹
の手術費用を、父親である組長が援助することは期待できないのだという。

翔太郎と絵里香、そして翔太郎の先輩である甲本の三人は、手術費用を得るため、
絵里香を誘拐した態にして、組長から身代金をせしめる、狂言誘拐を行ったのだが……。

誘拐ミステリの最大の見せ場ともいえる、身代金受け渡しのハウダニットが秀逸。
現場のロケーションを活かすことによって心理的盲点を巧みにつくり出しています。

そして何より、そのトリックが、狂言誘拐の裏で秘かに進行して
いた事件の“仕込み”に過ぎなかった、という点に唸らされます。

狂言誘拐が終了した段階で発動するギミックとして、なかなかよくできています
(そのたくらみを見破るための手がかり――“海”という場ならではの――も巧妙)。

結末が尻切れトンボで、投げっぱなしで終わった点もいくつか目につきますが、
誘拐をテーマにしたユーモアミステリとして、十分楽しめる佳作だと思います。
もう誘拐なんてしない (文春文庫) Amazon書評・レビュー: もう誘拐なんてしない (文春文庫)より
4167773848
No.10
(4pt)

ヤクザの組長の娘を狂言誘拐したら……!!


夏休みに、先輩からたこ焼きの屋台を借りて
バイトをしていた下関の大学生・樽井翔太郎。

ある日、九州の門司港で営業していた翔太郎は、成り行きで、
ヤクザの組長の娘だという女子高生・花園絵里香と知り合う。

絵里香には、離れて暮らす離婚した母と、重病の妹がいるのだが、その妹
の手術費用を、父親である組長が援助することは期待できないのだという。

翔太郎と絵里香、そして翔太郎の先輩である甲本の三人は、手術費用を得るため、
絵里香を誘拐した態にして、組長から身代金をせしめる、狂言誘拐を行ったのだが……。



誘拐ミステリの最大の見せ場ともいえる、身代金受け渡しのハウダニットが秀逸。
現場のロケーションを活かすことによって心理的盲点を巧みにつくり出しています。

そして何より、そのトリックが、狂言誘拐の裏で秘かに進行して
いた事件の“仕込み”に過ぎなかった、という点に唸らされます。

狂言誘拐が終了した段階で発動するギミックとして、なかなかよくできています
(そのたくらみを見破るための手がかり――“海”という場ならではの――も巧妙)。


結末が尻切れトンボで、投げっぱなしで終わった点もいくつか目につきますが、
誘拐をテーマにしたユーモアミステリとして、十分楽しめる佳作だと思います。





もう誘拐なんてしない Amazon書評・レビュー: もう誘拐なんてしないより
4163267107
No.9
(4pt)

ヤクザの組長の娘を狂言誘拐!?

夏休みに、先輩からたこ焼きの屋台を借りて
バイトをしていた下関の大学生・樽井翔太郎。
ある日、九州の門司港で営業していた翔太郎は、成り行きで、
ヤクザの組長の娘だという女子高生・花園絵里香と知り合う。
絵里香には、離れて暮らす離婚した母と、重病の妹がいるのだが、その妹
の手術費用を、父親である組長が援助することは期待できないのだという。
翔太郎と絵里香、そして翔太郎の先輩である甲本の三人は、手術費用を得るため、
絵里香を誘拐した態にして、組長から身代金をせしめる、狂言誘拐を行ったのだが……。
誘拐ミステリの最大の見せ場ともいえる、身代金受け渡しのハウダニットが秀逸。
現場のロケーションを活かすことによって心理的盲点を巧みにつくり出しています。
そして何より、そのトリックが、狂言誘拐の裏で秘かに進行して
いた事件の“仕込み”に過ぎなかった、という点に唸らされます。
狂言誘拐が終了した段階で発動するギミックとして、なかなかよくできています
(そのたくらみを見破るための手がかり――“海”という場ならではの――も巧妙)。
結末が尻切れトンボで、投げっぱなしで終わった点もいくつか目につきますが、
誘拐をテーマにしたユーモアミステリとして、十分楽しめる佳作だと思います。
もう誘拐なんてしない Amazon書評・レビュー: もう誘拐なんてしないより
4163267107
No.8
(5pt)

とにかく

最初から最後まで笑わせていただきました。
と言ってもさりげないギャグが進みながらも中身はきちんと伏線が張られている立派な推理小説としても楽しめるという一冊で二度美味しい本です。
とにかく楽しみたいという人にはおススメ。
もう誘拐なんてしない Amazon書評・レビュー: もう誘拐なんてしないより
4163267107
No.7
(5pt)

とにかく

最初から最後まで笑わせていただきました。
と言ってもさりげないギャグが進みながらも中身はきちんと伏線が張られている立派な推理小説としても楽しめるという一冊で二度美味しい本です。
とにかく楽しみたいという人にはおススメ。
もう誘拐なんてしない (文春文庫) Amazon書評・レビュー: もう誘拐なんてしない (文春文庫)より
4167773848
No.6
(4pt)

快調なロマンティック(?)ミステリ

「とにかく最初の30頁だけでも立ち読みしてみて!」みたいな帯文句があるが、それだとゆるめのユーモアミステリとしか判断されないのではないだろうか。話はここまでは類型的だし。もしそこで迷っている人がいたら、ここからもっともっと面白くなりますと言ってあげたい。
ぐっと盛り上がってくるのはまさに30頁以降、視点が花園組サイドとのカットバックになってからで、身代金受渡しのトリックはシンプルで豪快、その後のツイストも鮮やかだ。特徴的なのは珍しく背景を実在地名で固めていることもあって、ロマンティックな映像効果が効いていること。真夜中の海峡が眼前に浮かぶようだ。それもあって、二組の男女をもう一刷毛だけ描きこんでおいたら余情とユーモアを兼ね備えた理想のミステリになったのになあと残念に思う。エピローグ抜きでスッパリ断ち切ったラストも生きただろうに(しかし実際こりゃ事件の収拾つけるだけであと1冊分かかりそうだが。超人的に的はずれな警部とか登場させたりして)。
もう誘拐なんてしない Amazon書評・レビュー: もう誘拐なんてしないより
4163267107
No.5
(4pt)

快調なロマンティック(?)ミステリ

「とにかく最初の30頁だけでも立ち読みしてみて!」みたいな帯文句があるが、それだとゆるめのユーモアミステリとしか判断されないのではないだろうか。話はここまでは類型的だし。もしそこで迷っている人がいたら、ここからもっともっと面白くなりますと言ってあげたい。
ぐっと盛り上がってくるのはまさに30頁以降、視点が花園組サイドとのカットバックになってからで、身代金受渡しのトリックはシンプルで豪快、その後のツイストも鮮やかだ。特徴的なのは珍しく背景を実在地名で固めていることもあって、ロマンティックな映像効果が効いていること。真夜中の海峡が眼前に浮かぶようだ。それもあって、二組の男女をもう一刷毛だけ描きこんでおいたら余情とユーモアを兼ね備えた理想のミステリになったのになあと残念に思う。エピローグ抜きでスッパリ断ち切ったラストも生きただろうに(しかし実際こりゃ事件の収拾つけるだけであと1冊分かかりそうだが。超人的に的はずれな警部とか登場させたりして)。
もう誘拐なんてしない (文春文庫) Amazon書評・レビュー: もう誘拐なんてしない (文春文庫)より
4167773848
No.4
(4pt)

肩の凝らない良質のエンタメ作品

これも割りと面白かったかな。
なんていうか、
ところどころにギャグをちりばめ、
最後までクスリとさせることを忘れない作者のサービス精神に脱帽。
しかも時間のトリックも完璧で
なかなかの出来でした。

いたるところに張られた伏線も
しっかりと後で生きてくる。

サクサクっと読めるし、
肩も凝らないし、
エンターテイメント作品としてはいい作品でした。

が、が、
結局絵里香の妹の件はどうなったの?
そこが中途半端で
解決されてないし・・・。
警察にも追われていた翔太郎&絵里香はどうなるの?
事件の謎はしっかり解いているけど、
その背景が最後でぼやけてしまったのが残念でした。

何よりも皐月さん(絵里香の姉)のカッコよさが目立った作品でした。
もう誘拐なんてしない Amazon書評・レビュー: もう誘拐なんてしないより
4163267107
No.3
(4pt)

肩の凝らない良質のエンタメ作品

これも割りと面白かったかな。
なんていうか、
ところどころにギャグをちりばめ、
最後までクスリとさせることを忘れない作者のサービス精神に脱帽。
しかも時間のトリックも完璧で
なかなかの出来でした。

いたるところに張られた伏線も
しっかりと後で生きてくる。

サクサクっと読めるし、
肩も凝らないし、
エンターテイメント作品としてはいい作品でした。

が、が、
結局絵里香の妹の件はどうなったの?
そこが中途半端で
解決されてないし・・・。
警察にも追われていた翔太郎&絵里香はどうなるの?
事件の謎はしっかり解いているけど、
その背景が最後でぼやけてしまったのが残念でした。

何よりも皐月さん(絵里香の姉)のカッコよさが目立った作品でした。
もう誘拐なんてしない (文春文庫) Amazon書評・レビュー: もう誘拐なんてしない (文春文庫)より
4167773848
No.2
(4pt)

『その後』も読みたかった

ユーモアミステリ作家の贈る,ひさびさの書きおろし作品です.

特別におもしいろなにかがあったり,ギャグがあるわけではないのですが,
わざと『はずして』いるかのようなセンス,掛け合いに何度も笑わされます.
また,地方都市が舞台のため方言が多く,これも会話にいい味を与えています.
反面,この雰囲気が楽しめないようだと,「サムい」でおわってしまいそうです.

とはいえ,中盤以降はミステリの流れとなり,それまでのユーモアもしずかに.
決して派手さはなく,「やっぱりアレか」というところもあるにはあるのですが,
その『アレ』をはじめとし,何気ないところにあった伏線が拾われていくところは,
それまでのやり取りからはまるで想像もつかず,よい意味でまさかの展開になります.

ただ,『締め』がキレイ過ぎるというか,弱く感じてしまうのがなんとも残念で,
騒動のきっかけになったあることなど,いくつかが置かれたままの印象が残ります.
登場人物たちのその後など,エピローグ的なものが少しでもあればよかったような….

なお,単行本の扱いですがソフトカバーで,電車などでも読みやすくなっており,
また,ノンシリーズの作品なので,はじめての方にもおすすめの1冊だと思います.
もう誘拐なんてしない (文春文庫) Amazon書評・レビュー: もう誘拐なんてしない (文春文庫)より
4167773848
No.1
(4pt)

『その後』も読みたかった

ユーモアミステリ作家の贈る,ひさびさの書きおろし作品です.

特別におもしいろなにかがあったり,ギャグがあるわけではないのですが,
わざと『はずして』いるかのようなセンス,掛け合いに何度も笑わされます.
また,地方都市が舞台のため方言が多く,これも会話にいい味を与えています.
反面,この雰囲気が楽しめないようだと,「サムい」でおわってしまいそうです.

とはいえ,中盤以降はミステリの流れとなり,それまでのユーモアもしずかに.
決して派手さはなく,「やっぱりアレか」というところもあるにはあるのですが,
その『アレ』をはじめとし,何気ないところにあった伏線が拾われていくところは,
それまでのやり取りからはまるで想像もつかず,よい意味でまさかの展開になります.

ただ,『締め』がキレイ過ぎるというか,弱く感じてしまうのがなんとも残念で,
騒動のきっかけになったあることなど,いくつかが置かれたままの印象が残ります.
登場人物たちのその後など,エピローグ的なものが少しでもあればよかったような….

なお,単行本の扱いですがソフトカバーで,電車などでも読みやすくなっており,
また,ノンシリーズの作品なので,はじめての方にもおすすめの1冊だと思います.
もう誘拐なんてしない Amazon書評・レビュー: もう誘拐なんてしないより
4163267107