京都花見小路殺人事件
評判
京都花見小路殺人事件の評価:
4.50/5点 レビュー 4件。 D ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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京都花見小路殺人事件の評価:
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鳥取砂丘へビールのテレビCM撮影に選ばれて行く事になり喜んでいた舞妓の小菊ら3人だったが何と現地でビールに毒が盛られて小君が倒れるがどうにか一命を取りとめる。ライバル会社の仕業なのか判然としないままで続いて舞妓の豆雪が京都の花見小路で絞殺され死体で見つかる。しかもその後同じ場所で俳優の元の妻が同じ手口で殺されているのが見つかったかと思ったら続いてその俳優自身も琵琶湖の別荘の密室状況で謎の死を遂げるのだった。
冒頭に書いた事と関係しますが、京都府警の狩谷警部と橋口警部補は本当に腰が低くてお座敷に上がるにも恐縮しきりの全く偉ぶったり高圧的だったりしない人柄の良さで関西だったらこういう人が実際にいそうに思わせられるのが面白いですよね。それから仲間の豆雪が殺されても毎日お座敷は続いて行く訳ですから客商売なので陰気に沈み込むのは許されないという事情もあるのでしょうね。まあやや厳粛さには欠けるかも知れませんが、これはこれで良いでしょう。今回は動機が絞り難くて真犯人が最後まではっきりしない難解な謎解きとそれから何と言っても現代的でユニークな密室トリックの面白さが抜群でしたね。犯人の手抜かりとも言えますが何か因縁めいた偶然によってトリックが暴かれる経緯も良かったです。それから若き舞妓・小菊と日本画家・沢木のコンビが素人探偵で活躍しますが、沢木の考える姿が多分に描かれながら確信に至らぬままで結局は小菊が決め手の推理を披露する形となり、普通であれば年下の小娘にしてやられるのは気分が悪いだろうと想像するのですが、そこは巧く著者が気配りして成るべく偉ぶらない態度にしているのがさすがの配慮だと思いますよね。そして全ての事件が解決した後のやれやれというお座敷の場で著者はオマケとしてもうひとつサプライズを仕掛けて読者にサービスしてくれておりまして、こういう演出も誠に関西ならではの情があって私は大好きですね。