うつくしい子ども

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

うつくしい子どもの評価:

4.03/5点 レビュー 106件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.03pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全241件 241〜241 13/13ページ
No.1
(3pt)

もうひとりの酒薔薇聖斗

 有名進学中学に兄弟が通う。彼等が住む高級住宅街は豊かな自然に囲まれている。彼等にはCMのモデルをやるようなかわいい妹がいる。その妹と同年の9才の女の子が殺される。犯人は13歳の弟だった。  家族の生活は大きく変わる。夫婦は離婚する。夫は会社に辞表をだすも遺留され独身寮に住み込み会社に通う。妻は子供二人を引き取りアパートを借りパートの仕事を始める。兄は心を強く持ち、これまでの中学に虐めに耐えながら通う。妹は学校を変える。兄は弟が犯罪者になっても自分の弟であることに変わりはないと思いを定め、弟の気持ちをなんとか理解しようと、調査を始める。一種の探偵ごっこを始める。  弟の犯罪は犯罪ではなく、13歳の少年は犯罪を犯すことができないので触法行為でしかない。弟は兄と同学の松浦の教唆から女の子を殺した。そして、松浦を追い詰めた兄は松浦の父の申し出を受け入れ、松浦父子の無理心中というシナリオを認めて事件は終息する。 この作品は酒鬼薔薇少年事件をモデルにした小説である。少年がなぜそのような事件を起こしたのか。その問いに石田なりに取り組んだ作品である。ファシズム心理の低年齢化、それが彼の答えである。自分の精神的不充足感を癒すために、誰か超人の命令のままに行動しようとして弟は殺人を犯してしまったのだ。
うつくしい子ども (文春文庫) Amazon書評・レビュー: うつくしい子ども (文春文庫)より
4167174057