殺し合う家族

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殺し合う家族の評価:

2.66/5点 レビュー 35件。 E ランク

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平均点2.66pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全28件 21〜28 2/2ページ
No.8
(5pt)

酷評が多いが、実際にあった事件にかなり近い形で描かれています

この本を普通の小説として読むと、ありえないと思ってしまうことでしょう。

物理的には逃げられるのだから逃げればいい、或いは、家族を殺すくらいなら、
スタンガンを使うなりして、支配者である富永を殺してしまえばいいと思えます。

しかし、この小説のもとになった事件「北九州・連続監禁殺人事件」
では、実際に同様のことが行われ、支配された人たちは、逃げるチャンスもあったし、
支配者 松永太 を殺すこともできたはずなのに、それをできませんでした。

これは、この事件のノンフィクション本「消された一家」に理由が書かれています。
それは、心理的支配です。

「消された一家」の著者は、なぜこのような支配が出来得たかを追い求め、
ジュディス・L・ハーマン著「心的外傷と回復」にその答えを見出します。

一見、不思議としか思えない、この心理的な支配が可能であることを述べており、
実際に、裁判に証拠として提出されています。

ただの小説として読めば、あまりにグロテスクで、支配者富永に不快を感じ、
富永に従って家族同士、互いを傷つけ、殺し合ってしまうことに納得がいかない
思いがするかもしれません。

しかし、小説として多少形は変わっていますが、これは現実に起きた事件なのです。

私は、この小説は、元の事件の支配者 松永太 の恐ろしさ、巧妙さ、いやらしさ
など、憎らしさを実にうまく描いていると思います。
殺し合う家族 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 殺し合う家族 (徳間文庫)より
4198932301
No.7
(5pt)

酷評が多いが、実際にあった事件にかなり近い形で描かれています

この本を普通の小説として読むと、ありえないと思ってしまうことでしょう。

物理的には逃げられるのだから逃げればいい、或いは、家族を殺すくらいなら、
スタンガンを使うなりして、支配者である富永を殺してしまえばいいと思えます。

しかし、この小説のもとになった事件「北九州・連続監禁殺人事件」
では、実際に同様のことが行われ、支配された人たちは、逃げるチャンスもあったし、
支配者 松永太 を殺すこともできたはずなのに、それをできませんでした。

これは、この事件のノンフィクション本「消された一家」に理由が書かれています。
それは、心理的支配です。

「消された一家」の著者は、なぜこのような支配が出来得たかを追い求め、
ジュディス・L・ハーマン著「心的外傷と回復」にその答えを見出します。

一見、不思議としか思えない、この心理的な支配が可能であることを述べており、
実際に、裁判に証拠として提出されています。

ただの小説として読めば、あまりにグロテスクで、支配者富永に不快を感じ、
富永に従って家族同士、互いを傷つけ、殺し合ってしまうことに納得がいかない
思いがするかもしれません。

しかし、小説として多少形は変わっていますが、これは現実に起きた事件なのです。

私は、この小説は、元の事件の支配者 松永太 の恐ろしさ、巧妙さ、いやらしさ
など、憎らしさを実にうまく描いていると思います。
殺し合う家族 Amazon書評・レビュー: 殺し合う家族より
4198626987
No.6
(4pt)

新藤ワールド全開。溝鼠、炎と氷がアリなら読める。

私は、昔から新藤裏社会ノベルの大ファンであるが、数ある作品の登場人物の中で最低な男というのは何人もでてきている中で、本作品の富永もずば抜けている。
マインドコントロールされ、「自分を守る為に人を殺さなければならない状況」になってからの描写が素晴しい。
普通、日本で生きている中ではありえない事が普通に感じてくる。強者と弱者がハッキリしており、弱者は生き残る術を考えなければ、明日は自分が殺されてしまうかもしれないという状況下に置かれる。客観的に読んでいたら笑ってしまう状況になっているかもしれないが、登場人物の立場で考えれば納得のいく展開ばかり。これは裏社会うんぬんではなく、作者でしか描けない世界だと思う。
私にとっては、いい意味で裏切らない作品だった。
性的にも、肉体的虐待にも、溝鼠や炎と氷の描写と同等、いや、それ以上に目を背けたくなる場面がたくさんある。
風呂場で殺してしまってからの証拠隠滅の為に、ノコギリで人体をバラバラにするシーンがあるのだが、自分の胃液が序々にこみあげてくるのがわかる。
自分の事をサディストと感じている人でもショックをうけるでしょう。
溝鼠でも同じ衝撃を私は受けましたが、本作品の富永のサディストっぷりもスゴイ。
読み終えてから半年経ってからの書き込みであるが、今でも内容を思い出したくはないくらい酷い仕打ちをする。
評価が2極化していますが、なぜ低いのかがわからない。
読んでいる最中の私は、ほとんど眉間にシワを寄せながら読んでいただろう。
しかし、新藤中毒者にはたまらない表現、醍醐味であるのには間違いない。
自分が平和ボケしていると感じている人にはもってこい。
読んでからすぐにショックをうけ、呆然とするのも間違いない。
星4つなのは、確かに大声をあげてお勧めできる内容ではないからだ。
好きな人はとことん好きだと言える作品だと思う。
私はこれからも新藤作品を読み続けるだろう。
殺し合う家族 Amazon書評・レビュー: 殺し合う家族より
4198626987
No.5
(4pt)

新藤ワールド全開。溝鼠、炎と氷がアリなら読める。

私は、昔から新藤裏社会ノベルの大ファンであるが、数ある作品の登場人物の中で最低な男というのは何人もでてきている中で、本作品の富永もずば抜けている。
マインドコントロールされ、「自分を守る為に人を殺さなければならない状況」になってからの描写が素晴しい。
普通、日本で生きている中ではありえない事が普通に感じてくる。強者と弱者がハッキリしており、弱者は生き残る術を考えなければ、明日は自分が殺されてしまうかもしれないという状況下に置かれる。客観的に読んでいたら笑ってしまう状況になっているかもしれないが、登場人物の立場で考えれば納得のいく展開ばかり。これは裏社会うんぬんではなく、作者でしか描けない世界だと思う。
私にとっては、いい意味で裏切らない作品だった。
性的にも、肉体的虐待にも、溝鼠や炎と氷の描写と同等、いや、それ以上に目を背けたくなる場面がたくさんある。
風呂場で殺してしまってからの証拠隠滅の為に、ノコギリで人体をバラバラにするシーンがあるのだが、自分の胃液が序々にこみあげてくるのがわかる。
自分の事をサディストと感じている人でもショックをうけるでしょう。
溝鼠でも同じ衝撃を私は受けましたが、本作品の富永のサディストっぷりもスゴイ。
読み終えてから半年経ってからの書き込みであるが、今でも内容を思い出したくはないくらい酷い仕打ちをする。
評価が2極化していますが、なぜ低いのかがわからない。
読んでいる最中の私は、ほとんど眉間にシワを寄せながら読んでいただろう。
しかし、新藤中毒者にはたまらない表現、醍醐味であるのには間違いない。
自分が平和ボケしていると感じている人にはもってこい。
読んでからすぐにショックをうけ、呆然とするのも間違いない。
星4つなのは、確かに大声をあげてお勧めできる内容ではないからだ。
好きな人はとことん好きだと言える作品だと思う。
私はこれからも新藤作品を読み続けるだろう。
殺し合う家族 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 殺し合う家族 (徳間文庫)より
4198932301
No.4
(5pt)

黒い作品では新堂氏がトップクラス

なぜか評価の低い作品であるが、実際の監禁殺害事件をモデルに描いた本作品は、新堂氏の「黒い作品群」の中でもハイレベルな内容だった。
犯人は言葉巧みに相手に命令し自分の手を汚すことなく身内同士を殺させる。こうしたシーンは気分が悪くなるほどの描写である。
特に子供に実父の死体の解体を手伝わせる場面などは最悪の犯罪としか言いようがなく、逆に顔をしかめつつ夜を徹して読んでしまった。
こうした下劣・非道な犯行が長く書き綴られているが、終盤には心神耗弱者の犯罪に対する審判というものを考えさせられる面もあり、実はかなり良い作品であると感じた。
美しい恋愛ものを描く新堂氏は今一つという感じがするが、こうした作品では一流であることは間違いないと思う。
殺し合う家族 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 殺し合う家族 (徳間文庫)より
4198932301
No.3
(5pt)

黒い作品では新堂氏がトップクラス

なぜか評価の低い作品であるが、実際の監禁殺害事件をモデルに描いた本作品は、新堂氏の「黒い作品群」の中でもハイレベルな内容だった。
犯人は言葉巧みに相手に命令し自分の手を汚すことなく身内同士を殺させる。こうしたシーンは気分が悪くなるほどの描写である。
特に子供に実父の死体の解体を手伝わせる場面などは最悪の犯罪としか言いようがなく、逆に顔をしかめつつ夜を徹して読んでしまった。
こうした下劣・非道な犯行が長く書き綴られているが、終盤には心神耗弱者の犯罪に対する審判というものを考えさせられる面もあり、実はかなり良い作品であると感じた。
美しい恋愛ものを描く新堂氏は今一つという感じがするが、こうした作品では一流であることは間違いないと思う。
殺し合う家族 Amazon書評・レビュー: 殺し合う家族より
4198626987
No.2
(5pt)

人はどこまで堕ちることができるのか―?

ドラマ化された「黒い太陽」など
アウトローな人々を描くことに定評のある著者の最新作は
北九州で起きた一家監禁・殺害事件をモデルにしたクライム・サスペンス。
普通に生活していた女性が、
職場の上司に身も心も取り込まれ、
やがて、家族同士で殺しあうことになる様子が描かれています。
電気ショックによる拷問で一家を意のままに操り
家族同士で殺し合いを行わせ
その遺体を鍋で煮たり、ミキサーで分解し遺棄した
かなりショッキングなあの事件については
地裁判決が、かなり詳細に事件の様子を述べているほか
詳細なドキュメント作品も発表されています。
しかし、それらでは迫りようのない犯人の内奥を
作家の観察力と想像力が見事に照らし出したのが本作。
実際の事件をモデルにしているので、
楽しんだ―とは少しいいにくいのですが
堕ちていく主人公の心情とその変化が緻密に描かれており
ノワールものとしての醍醐味を十分に味わえます。
とくに、主人公が反感を感じながらも
心のどこかで、尊敬のような感情を抱いていた父親が
目の前で拷問や虐待を受け
どんどん人間性を失うを見つめる箇所は
脂汗がドッと噴き出し、心が折れそうになるにもかかわらず
文章から目を話すことができませんでした。
内容が内容なだけに
読後は気分が最悪になること必至なのですが
人間はここまでなれる―ということを知り
戦慄とともに自戒の念を深く刻むことのできる本作
我々の日常と、それほどかけ離れない話として
受け止めていただけければと思います☆
殺し合う家族 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 殺し合う家族 (徳間文庫)より
4198932301
No.1
(5pt)

人はどこまで堕ちることができるのか―?

ドラマ化された「黒い太陽」など
アウトローな人々を描くことに定評のある著者の最新作は
北九州で起きた一家監禁・殺害事件をモデルにしたクライム・サスペンス。
普通に生活していた女性が、
職場の上司に身も心も取り込まれ、
やがて、家族同士で殺しあうことになる様子が描かれています。
電気ショックによる拷問で一家を意のままに操り
家族同士で殺し合いを行わせ
その遺体を鍋で煮たり、ミキサーで分解し遺棄した
かなりショッキングなあの事件については
地裁判決が、かなり詳細に事件の様子を述べているほか
詳細なドキュメント作品も発表されています。
しかし、それらでは迫りようのない犯人の内奥を
作家の観察力と想像力が見事に照らし出したのが本作。
実際の事件をモデルにしているので、
楽しんだ―とは少しいいにくいのですが
堕ちていく主人公の心情とその変化が緻密に描かれており
ノワールものとしての醍醐味を十分に味わえます。
とくに、主人公が反感を感じながらも
心のどこかで、尊敬のような感情を抱いていた父親が
目の前で拷問や虐待を受け
どんどん人間性を失うを見つめる箇所は
脂汗がドッと噴き出し、心が折れそうになるにもかかわらず
文章から目を話すことができませんでした。
内容が内容なだけに
読後は気分が最悪になること必至なのですが
人間はここまでなれる―ということを知り
戦慄とともに自戒の念を深く刻むことのできる本作
我々の日常と、それほどかけ離れない話として
受け止めていただけければと思います☆
殺し合う家族 Amazon書評・レビュー: 殺し合う家族より
4198626987