紅い蛾は死の予告
評判
紅い蛾は死の予告の評価:
3.50/5点 レビュー 2件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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紅い蛾は死の予告の評価:
3.50/5点 レビュー 2件。 B ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
主演女優となった小栗久美子は、自殺したとされる女性の役になりきってその心理を追う中で、
事件に疑問を覚えるようになる。
助監督のトリちゃんと協力しながら探偵を続ける内、18年前の事件を思い起こさせるような、
殺人事件が起こってしまう。
映画のシナリオと現実とを交互に書いているので、慣れるまでが読みづらいです。
しかし「あくまでフィクション映画である」という括弧にくくることによってのみ描くことができたであろう、
現実離れした幻想的なシナリオは、好きな人にはたまらないでしょう。
白い顔をした着物姿の美女が胸を槍に刺し貫かれ、その死体の周りを燐粉を撒き散らしながら飛ぶ
大きな紅い蛾の大群、そこに青い光を放つ蝶の群れが交錯し・・・というように実に美しい視覚的イメージ。
こういうものも書けるのに、敢えて本格、通俗、というところにこだわった梶龍雄の本気が垣間見えます。
探偵役の久美子がヘタな推理を開陳せず、解答編まで事件についての考えを持ち越すことで、
話全体のテンポがよくなっているのが好印象。
映画の撮影の様子や、著者お得意の美しい自然描写を挟むことで、捜査パートも読ませます。
そこに巧みな誤導や意外な真実までついてくるのですから、欲張りな意欲作、お得な佳品だと言えるでしょう。
と言っても本当の注目ポイントは、こんな構成、こんなストーリーを思いつく著者の、
いい意味での頭のおかしさかも知れませんが。