(短編集)

暗殺の年輪

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評判

暗殺の年輪の評価:

4.26/5点 レビュー 34件。 A ランク

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平均点4.26pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全69件 41〜60 3/4ページ
No.29
(4pt)

読み応えありました。

直木賞受賞作の「暗殺の年輪」は、奥行きの深さを感じさせる構成で読み応えがありますが、「一撃」は興味深い作品でした。藤沢周平の初期の力作を集めた文庫本ですが、作者が雑誌の編集長をしながら作家活動をしていた頃と重なるので、その心情が微妙に投影されていて現代人の苦悩にも十分通じるストーリー展開に菜っているのが、楽しめる要因のひとつでしょう。
新装版 暗殺の年輪 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 暗殺の年輪 (文春文庫)より
4167192454
No.28
(5pt)

再読藤沢文学の最高峰2作品

短編黒い縄と暗殺の年輪2作品は、藤沢文学のエキスを、十分凝縮させた面白さと完成度、フアンなら必ず読むべし。
暗殺の年輪 Amazon書評・レビュー: 暗殺の年輪より
4163029206
No.27
(5pt)

再読藤沢文学の最高峰2作品

短編黒い縄と暗殺の年輪2作品は、藤沢文学のエキスを、十分凝縮させた面白さと完成度、フアンなら必ず読むべし。
新装版 暗殺の年輪 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 暗殺の年輪 (文春文庫)より
4167192454
No.26
(5pt)

わたくしも清廉な武士の娘になりとうございました

存命なら84歳の藤沢周平は、1927年12月26日山形県生まれの時代小説作家。15年前に69歳で逝去。

この本を読んだ時の衝撃を、今でもはっきり覚えています。

ええっと、たとえて言うなら、心地よいボディブローか痛快なアッパーカットか、うーん、ちょっと違うというか、そうであるようでないような、ひょっとして何気ない会話を交わしていたらいきなりクロスカウンターを食らうようなとでもいうのか、ともかく油断して無防備でいるこちらの全躯に、思いもかけない圧倒的な力技で真正面から真剣でズバッと斬りつけられそうになった感じ、でもよけるでもなく、このまま斬られてもいいわって感じ。ダメ、やっぱりうまく言えません。

しかも、なんとこれは、いったいぜんたい、時代劇というよりまさしく全篇ハードボイルドではありませんか。

何といっても文章がいいのです。私にとてもまろやかにフィットする、私の言葉の感覚や文の運びやボキャブラリーに通底する文章で、読んでいて恍惚然とカタルシスを感じることができるものなのです。

それほど熱心にではありませんが、今まで一応の著名な時代小説は、たとえば村上元三『真田十勇士』や山本周五郎『樅の木は残った』、山手樹一郎『又四郎行状記』とか吉川栄治『鳴門秘帖』、村山知義『忍びの者』あるいは野村胡堂『銭形平次捕物控』、中山義秀『戦国無双剣』に中里介山『大菩薩峠』、山田風太郎『伊賀忍法帖』および白井喬二『富士に立つ影』、座頭市の生みの親である子母澤寛『新選組始末記』または柴田錬三郎『眠狂四郎無頼控』、それに池波正太郎『鬼平犯科帳』などなど手当たり次第に読んできましたが、まさに本書『暗殺の年輪』を読んだときほど、このときほどズッシリと手ごたえのある感触を感じたことはかつてありませんでした。
暗殺の年輪 Amazon書評・レビュー: 暗殺の年輪より
4163029206
No.25
(5pt)

わたくしも清廉な武士の娘になりとうございました

存命なら84歳の藤沢周平は、1927年12月26日山形県生まれの時代小説作家。15年前に69歳で逝去。

この本を読んだ時の衝撃を、今でもはっきり覚えています。

ええっと、たとえて言うなら、心地よいボディブローか痛快なアッパーカットか、うーん、ちょっと違うというか、そうであるようでないような、ひょっとして何気ない会話を交わしていたらいきなりクロスカウンターを食らうようなとでもいうのか、ともかく油断して無防備でいるこちらの全躯に、思いもかけない圧倒的な力技で真正面から真剣でズバッと斬りつけられそうになった感じ、でもよけるでもなく、このまま斬られてもいいわって感じ。ダメ、やっぱりうまく言えません。

しかも、なんとこれは、いったいぜんたい、時代劇というよりまさしく全篇ハードボイルドではありませんか。

何といっても文章がいいのです。私にとてもまろやかにフィットする、私の言葉の感覚や文の運びやボキャブラリーに通底する文章で、読んでいて恍惚然とカタルシスを感じることができるものなのです。

それほど熱心にではありませんが、今まで一応の著名な時代小説は、たとえば村上元三『真田十勇士』や山本周五郎『樅の木は残った』、山手樹一郎『又四郎行状記』とか吉川栄治『鳴門秘帖』、村山知義『忍びの者』あるいは野村胡堂『銭形平次捕物控』、中山義秀『戦国無双剣』に中里介山『大菩薩峠』、山田風太郎『伊賀忍法帖』および白井喬二『富士に立つ影』、座頭市の生みの親である子母澤寛『新選組始末記』または柴田錬三郎『眠狂四郎無頼控』、それに池波正太郎『鬼平犯科帳』などなど手当たり次第に読んできましたが、まさに本書『暗殺の年輪』を読んだときほど、このときほどズッシリと手ごたえのある感触を感じたことはかつてありませんでした。
新装版 暗殺の年輪 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 暗殺の年輪 (文春文庫)より
4167192454
No.24
(5pt)

なんという完成度

直木賞受賞作「暗殺の年輪」を含む初期短編集。
後期の心温まる作品群と比べ、暗く重苦しいものが多いけど、それだけ深みがあります。
特に「黒い縄」「暗殺の年輪」「ただ一撃」が素晴らしい。
二、三行読んだだけで引きまれ、作品世界に連れ去られる。
文章も崇高で気高く、傑作とはこういう作品をいうのでしょう。
暗殺の年輪 Amazon書評・レビュー: 暗殺の年輪より
4163029206
No.23
(5pt)

なんという完成度

直木賞受賞作「暗殺の年輪」を含む初期短編集。
後期の心温まる作品群と比べ、暗く重苦しいものが多いけど、それだけ深みがあります。
特に「黒い縄」「暗殺の年輪」「ただ一撃」が素晴らしい。
二、三行読んだだけで引きまれ、作品世界に連れ去られる。
文章も崇高で気高く、傑作とはこういう作品をいうのでしょう。
新装版 暗殺の年輪 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 暗殺の年輪 (文春文庫)より
4167192454
No.22
(4pt)

短編故の緊張感があり

キレのある会話のやり取り、そして殺陣のシーンはあっさりと終わる。小説は臨場感のみではなく、会話、風景、背景から物事を類推し、読者にとっての意外性を説くものとなる。こうなるだろうと思うことをいい意味で裏切ったり、また、意外であるけれどひょっとしてこうなるのでは、ということをこの短編集はやってくれた。最近は何も変化がないか、変化がありすぎる小説がはやっているような気がするが、この時代を切る緊張感は結構良かったです。たまたま正月に絵師の番組があったので、イメージしやすく、読めました。ただ、この世界に浸るのは時間がかかりました。暗殺の年輪を読んで、そのまま放置し、気がつけば、一気に読んでいる感じでした。寝かすことで味わいが増す作品だと思います。

 いやな人物が付きまとい、いらだたしいのは世の常。ここで登場してほしくないところで現れる。

 老人が山に籠り、武術の達人に戻る。ヒクソングレイシーのようであるが、その野生は息子の妻をも襲う。勝負はあっさりと勝つ。そして戦いの後は精気を失い、衰える。

 絵は心。でも作業は作業。技術は鍛錬による。いや天賦の才もある。かなうかかなわぬか。まさに後世畏るべし。自分が一番と思っていながら、新興の力の前には脅えが来る。
暗殺の年輪 Amazon書評・レビュー: 暗殺の年輪より
4163029206
No.21
(4pt)

短編故の緊張感があり

キレのある会話のやり取り、そして殺陣のシーンはあっさりと終わる。小説は臨場感のみではなく、会話、風景、背景から物事を類推し、読者にとっての意外性を説くものとなる。こうなるだろうと思うことをいい意味で裏切ったり、また、意外であるけれどひょっとしてこうなるのでは、ということをこの短編集はやってくれた。最近は何も変化がないか、変化がありすぎる小説がはやっているような気がするが、この時代を切る緊張感は結構良かったです。たまたま正月に絵師の番組があったので、イメージしやすく、読めました。ただ、この世界に浸るのは時間がかかりました。暗殺の年輪を読んで、そのまま放置し、気がつけば、一気に読んでいる感じでした。寝かすことで味わいが増す作品だと思います。

 いやな人物が付きまとい、いらだたしいのは世の常。ここで登場してほしくないところで現れる。

 老人が山に籠り、武術の達人に戻る。ヒクソングレイシーのようであるが、その野生は息子の妻をも襲う。勝負はあっさりと勝つ。そして戦いの後は精気を失い、衰える。

 絵は心。でも作業は作業。技術は鍛錬による。いや天賦の才もある。かなうかかなわぬか。まさに後世畏るべし。自分が一番と思っていながら、新興の力の前には脅えが来る。
新装版 暗殺の年輪 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 暗殺の年輪 (文春文庫)より
4167192454
No.20
(5pt)

うなずける直木賞

黒い縄・暗殺の年輪(直木賞受賞作)・ただ一撃・溟い海・囮からなる短編集。
どの作品が直木賞でも異論はない出来である。
その中で、一番はどれかというと、わたしは「ただ一撃」を挙げる。
のちの藤沢作品に通じるものがあり、
この題名をつけたセンスには驚嘆する。
嫁女の一撃と範兵衛の一撃、そこに「ただ一撃」と名づけた藤沢周平の力量のすごさ。
老若男女を問わず、ぜひ読んでほしい作品である。
暗殺の年輪 Amazon書評・レビュー: 暗殺の年輪より
4163029206
No.19
(5pt)

うなずける直木賞

黒い縄・暗殺の年輪(直木賞受賞作)・ただ一撃・溟い海・囮からなる短編集。
どの作品が直木賞でも異論はない出来である。
その中で、一番はどれかというと、わたしは「ただ一撃」を挙げる。
のちの藤沢作品に通じるものがあり、
この題名をつけたセンスには驚嘆する。
嫁女の一撃と範兵衛の一撃、そこに「ただ一撃」と名づけた藤沢周平の力量のすごさ。
老若男女を問わず、ぜひ読んでほしい作品である。
新装版 暗殺の年輪 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 暗殺の年輪 (文春文庫)より
4167192454
No.18
(5pt)

理想的な女性たち

「黒い縄」「暗殺の年輪」「ただ一撃」「溟い海」「囮」の5編の短編が収められていますが、どの作品をとってもデビュー当時の作品とは思えない素晴らしさです。

特に感心したのは、それぞれ各作品に登場する女性たちで、そこはかとない恋心を抱き、最大限に頑張った行動をしながらも、儚い結末になる、その健気な姿の描き方は最高で、これは男性からすると理想的な女性に見えます。
こうした女性たちの姿が際立っているだけに、それに対する男たちも光って見えます。

登場人物たちの造型以上に素晴らしいのが、それぞれの作品の構成で、緻密に計算されつくしており、どれもなるほどと感心させられるものばかりです。
暗殺の年輪 Amazon書評・レビュー: 暗殺の年輪より
4163029206
No.17
(5pt)

理想的な女性たち

「黒い縄」「暗殺の年輪」「ただ一撃」「溟い海」「囮」の5編の短編が収められていますが、どの作品をとってもデビュー当時の作品とは思えない素晴らしさです。

特に感心したのは、それぞれ各作品に登場する女性たちで、そこはかとない恋心を抱き、最大限に頑張った行動をしながらも、儚い結末になる、その健気な姿の描き方は最高で、これは男性からすると理想的な女性に見えます。
こうした女性たちの姿が際立っているだけに、それに対する男たちも光って見えます。

登場人物たちの造型以上に素晴らしいのが、それぞれの作品の構成で、緻密に計算されつくしており、どれもなるほどと感心させられるものばかりです。
新装版 暗殺の年輪 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 暗殺の年輪 (文春文庫)より
4167192454
No.16
(2pt)

感情移入できない

藤沢周平の直木賞受賞作とのこと。

読んでみると、

硬いのだ、これが。
いつも読んでいる,用心棒日月抄やよろずや平四郎活人剣のような、明るさがないのだ。
そして、明るさや希望を持たない人たちの物語なので、それぞれの立場も動きもきちんと描かれているのだけれど、

どうにも、感情移入できないのだ。

藤沢周平を研究したい人には、大切な小説だろうが、娯楽小説を読みたい人には素通りしてよい小説じゃないかしら。
暗殺の年輪 Amazon書評・レビュー: 暗殺の年輪より
4163029206
No.15
(2pt)

感情移入できない

藤沢周平の直木賞受賞作とのこと。

読んでみると、

硬いのだ、これが。
いつも読んでいる,用心棒日月抄やよろずや平四郎活人剣のような、明るさがないのだ。
そして、明るさや希望を持たない人たちの物語なので、それぞれの立場も動きもきちんと描かれているのだけれど、

どうにも、感情移入できないのだ。

藤沢周平を研究したい人には、大切な小説だろうが、娯楽小説を読みたい人には素通りしてよい小説じゃないかしら。
新装版 暗殺の年輪 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 暗殺の年輪 (文春文庫)より
4167192454
No.14
(4pt)

渋い作品勢揃い

藤沢周平のデビュー作が掲載されている。だから、かなり古い。

この中にある「ただ一撃」という作品。

主人公の爺さんと、爺さんの息子の妻がいい味を出している。

すごく弱そうなもうろく爺さんなのだけど、ただ一撃で強敵を倒してしまうのが印象的。

でももっと印象的なのは、そこに到る過程だけど。

この文庫の5編の中で、一番引きつけられた作品。

どれもこれも、渋い作品が勢揃い。
暗殺の年輪 Amazon書評・レビュー: 暗殺の年輪より
4163029206
No.13
(4pt)

渋い作品勢揃い

藤沢周平のデビュー作が掲載されている。だから、かなり古い。

この中にある「ただ一撃」という作品。

主人公の爺さんと、爺さんの息子の妻がいい味を出している。

すごく弱そうなもうろく爺さんなのだけど、ただ一撃で強敵を倒してしまうのが印象的。

でももっと印象的なのは、そこに到る過程だけど。

この文庫の5編の中で、一番引きつけられた作品。

どれもこれも、渋い作品が勢揃い。
新装版 暗殺の年輪 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 暗殺の年輪 (文春文庫)より
4167192454
No.12
(3pt)

感情移入できない

うーん、どうも最近、タイミングがわるいんか、微妙に大好きな藤沢周平で、あたらない。。。とほほ。

江戸の時代のいわば名も無き市井の人達の息遣いが分かる、そんな話ばかりなんだけど、どうも、救いない寂しさが深くって、浮かばれない。

かろうじて「ただ一撃」が、自分の好みだが、これもかなりの犠牲を伴って成り立った話となっており(詳しく書けないが)この犠牲は、相当響く。確かに避けては通れぬ流れだが、どうも誰一人にも感情移入できない点、突き放されているようで、しばらく藤沢周平から遠ざからないといけないかなぁ。
暗殺の年輪 Amazon書評・レビュー: 暗殺の年輪より
4163029206
No.11
(3pt)

感情移入できない

うーん、どうも最近、タイミングがわるいんか、微妙に大好きな藤沢周平で、あたらない。。。とほほ。

江戸の時代のいわば名も無き市井の人達の息遣いが分かる、そんな話ばかりなんだけど、どうも、救いない寂しさが深くって、浮かばれない。

かろうじて「ただ一撃」が、自分の好みだが、これもかなりの犠牲を伴って成り立った話となっており(詳しく書けないが)この犠牲は、相当響く。確かに避けては通れぬ流れだが、どうも誰一人にも感情移入できない点、突き放されているようで、しばらく藤沢周平から遠ざからないといけないかなぁ。
新装版 暗殺の年輪 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 暗殺の年輪 (文春文庫)より
4167192454
No.10
(5pt)

絵はやっぱり怖いものだった

広重の版画を町田の国際版画美術館の2階の常設で見てしばし立ち尽くしたのは、もう十数年前。たぶん同じろころ、長谷川潔の一大個展の最終日(雨)の最後の1時間前に滑りこむようにして入ったのは、関内の横浜美術館だった。それから、この文庫所収の「クライ海」(半年前、クライを漢字にして文字化けで原稿ボツになった)に出会って驚愕するまでに、どれくらいの時間がたったのか。広重も潔も「日常」のなかに「美」を見いだした点はおなじ。明け方の宿場のあのえもいわれぬ孤絶した一瞬(広重)、福田平八郎にも似た鳥や花を象る崇高な線(潔)、その世界回復的な美の投企に藤沢周平の目は据えられていた。絵とは見るものではなく、存在への問いなのか。私はこの短編をきっかけに周平の文庫を60冊以上いっき読みしてしまったのだった。
暗殺の年輪 Amazon書評・レビュー: 暗殺の年輪より
4163029206