■スポンサードリンク


五人対賭博場



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
五人対賭博場

五人対賭博場の評価: 4.00/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

チェイスのほうが上手

チームを組んで、難攻不落とされる箇所から強盗を働く、というコンセプトは、ハドリー・チェイスの「世界を俺のポケットに」に近いと思います。お互いの作品を知っていたかは分かりませんが、あちらの発表年は1958年、こちらは1954年で先行作のようです。
チェイスが犯罪のプロをメンバーに突き放した冷徹な視点で物語を描いていたのに対して、こちらは素人の学生たちをチェイスに比べれば湿った感じに描いています。
両作を比べると、冷酷な犯罪ドラマに徹して描ききったチェイスのうまさに比べると、フィニィは犯罪を通して、若者の群像劇を描きたかったのか、成長物語を描きたかったのかセンチメンタルな要素に中途半端に流れがちで、このためキャラクターの役割がはっきりせず、途中のキャラクターの変節も唐突な印象を与えてしまっています。
エンターテイメント作品としては、こちらの作品のほうが読みやすくおもしろく読めるという人もいると思いますが、物語としての完成度はチェイスのほうが上手だと思います。
五人対賭博場Amazon書評・レビュー:五人対賭博場より
4150720517

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!