小説十八史略

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小説十八史略の評価:

4.45/5点 レビュー 85件。 A ランク

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平均点4.45pt

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全86件 41〜60 3/5ページ
No.46
(4pt)

揺るぎないものを、人びとに与えた者こそ、天下を経略しうる人である

始皇帝が急死すると、宦官の趙高は長子・扶蘇に自殺を促す偽手紙を送る。扶蘇を預けられていた辺境の将軍・蒙恬は三十万の軍をもつ。反乱もできる。逆にいえばそれだけ始皇帝に信頼されていた。それゆえに蒙恬は偽手紙ではないかと疑うが、扶蘇はあっさりと自殺してしまい、蒙恬は投獄される。
 趙高は法律を厳しく改正するが、李斯はこれに反対しない。始皇帝を失った直後は秩序維持のために法律の力を借りるのが最善と考えられたため。この厳格な法律の適用により、二世皇帝を除いて始皇帝の20数人の子は男女ともすべて殺された。恨みを恐れ、その家族・家臣も連坐の法によりすべて殺される。
 趙高は、二世皇帝に李斯が陳勝たちと通じているのではないかと吹き込む。このため、李斯は投獄され、拷問される。最後は、五刑(鼻、耳、舌、足を斬り、鞭打って腰斬)に処せられる。李斯は、趙高を甘く見ていた。
 項羽の純血の軍隊は敵を赦さないという評判ゆえに投降兵を加えることはできない。減ることはあっても増えることは難しい。劉邦は投降を歓迎するので兵が増える。
 秦を倒したあとの天下の経綸について、項羽は、いにしえにかえす、以外の抱負を持っていない。復古に魅力はない。それでは諸将の心を惹くことはできないので、国を増やす。自分だけ抜群に強い覇王であればいい。論功行賞もずさん。弱小王を大量製造しても、不満がたまる。
 劉邦は項羽に追われたとき、馬車を軽くするために子どもを捨てる。それを夏侯嬰が次々と拾う。これは劉邦は家族よりも家臣を大切にする、というパフォーマンス。子どもを落としても、夏侯嬰がちゃんと拾い上げることを知っていた(なるほど)。
 劉邦は犠牲者の家族を厚く遇する。だから、自分の身を捧げようとする者が現れる。項羽は自信過剰ですべて自分の功績と考えるため、他者の犠牲に感謝しない。これが楚・漢の争いの重要ポイントとなった。
 漢王朝創始後、韓信は、王から侯に格下げになった挙句、謀反する。しかし、もはや王ではないので大軍を動かせる立場ではない。家来に密告され、蕭何にだまされて参内したところを斬られる。彭越も殺される。ゲイ布は造反して劉邦と対決するが敗北し、妻の兄を頼ったところで殺される。ゲイ布はかつて項羽が秦兵20万人を穴埋めにしたときの執行者であり、楚の義帝を殺したのもゲイ布。
 張良は、劉邦が天下をとったあとは引退。仙人になろうとする。仙人は、仙薬を飲む必要があり、その前には腸を清める必要がある。そのためには穀類を食べるのをやめて気を呑んで生きる。つまり、カスミを食べて生きる。
 劉邦のあと、呂皇后の一人息子・恵帝が二世皇帝となる。呂皇后は、あやうく皇位を横取りしそうだった恵帝の異母弟・如意とその母が憎い。恵帝はやさしいので如意をかばったが、如意は毒殺されてしまう。如意の母も惨殺される。呂后は、孫娘を恵帝の嫁にするが子どもが生まれない。呂氏ゆかりの女性が妊娠すると、その子を皇后のご出産とし、秘密を守るために実母も殺す。こうして、恵帝の子とされた王子は5人いるが、いずれも実子ではない。
 恵帝は病死する。次の幼帝が呂皇后に実母を殺されたことを知ると、呂皇后はこの幼帝も殺す。結局、呂皇后が死ぬと、呂一族は皆殺しとなる。呂一族の禍もあり、外戚の影が薄いという理由で劉邦の息子・文帝が即位。文帝は質素。
 文帝のあとの景帝は、もっともすぐれた子を皇太子、もっともすぐれた女を皇后に、と考える。景帝は、栄を皇太子にするが母はいまいち。文帝も景帝も栄も地味。景帝の姉の強い推薦もあり、王夫人の生んだ徹が皇太子となる。これが武帝。
 その他・・・ 
 揺るぎないものを、人びとに与えた者こそ、天下を経略しうる人である(太公望)。
 今は、元号は日本にしかない。そもそも元号は、文帝から始まる。ただし、当時は簡単なもので、元号らしい元号は武帝のときから。 など。
小説十八史略(二) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 小説十八史略(二) (講談社文庫)より
406185089X
No.45
(4pt)

与えることは取ることであり、それを知ることが政治の秘訣である(管仲)

1977年初出の本。殷の紂王からいろいろなエピソードがつらなっていく小説。
 殷の紂王は、暴君であっても暗君ではない。天性の雄弁家で、行動は敏捷、理解力するどく、才能は並外れていたと「史記」はいう。殷は神権政治であり、殷王はファラオのイメージに近いともいわれる。有力諸侯の周公は、美女の娘・妲己(だっき)を紂王好みに徹底的に仕込む。狙い通り、紂王は妲己に溺れる。紂王は妲己のいいなりになるが、本人はそう思っていない。他人に命令されたことのない紂王は、次第に、妲己の言ったことを自分の命令だと思い込むまでに妲己と一体化していく。妲己にマインド・コントロールされ、殷王室の権威はどんどん落ちていく。
 周は挙兵。殷は大敗し、紂王は自決。周公は、妲己がいっそ自殺していてくれればと思うが、引っ張り出された妲己は立派に任務を遂行したのだから、と助命を嘆願する。殷を滅ぼすための武器である妲己が、自分の任務をわきまえていたことを知った周公は愕然とし、妲己を殺害する。
 周王室もやがて衰えるが、名目だけは存在するので、諸侯は「公」を名乗る。
 晋の分裂期が春秋と戦国の境とされる。大国・晋は、3国に分裂し、周王室からこれら三国はやがて諸侯と認定される。春秋と戦国といった分け方よりも、奴隷制社会か封建制社会かといった時代区分の方が重要ともいわれる。晋が分裂し、下克上の世の中になった。三国(三家老)が強くなり、晋の王室は衰え、晋公が三家老を挨拶回りする状態になり、やがて晋は三家老に滅ぼされる。彼らは諸侯と認定されていたので、対等の諸侯として晋を滅ぼしたことになる。形骸が捨てられ、内容が重んじられる実力本位の時代になった。
 はじめ商鞅がつくった法律は誰も守らなかった。商鞅は法律違反のかどで太子の側近(公族)を鼻切りの刑に処する。これで法律が守られるようになった。商鞅はひそかにこの鼻を切られた側近に贈与していたが、支援主が商鞅だとわかるとこの側近はかえって激怒する。この恨みが原因で保護者の孝公が死ぬと商鞅は殺される。
 謀略の師・鬼谷先生は、高弟の蘇秦と張儀それぞれに合従(六国連合)と連衡(個別和親)の策をすすめて競わせる。いったん合従は成るのだが、張儀はこれを掘り崩していく。楚の国の屈原も斉との友好をすすめる。蘇秦と利害は一致するが蘇秦と屈原は合わなかったらしい。張儀は斉の大臣たちを焚きつけ、蘇秦を暗殺してしまう。楚は孤立し、抗戦主義者の屈原を追放。屈原も自殺する。楚は秦に媚びを呈する屈辱外交を続けた挙句、秦に滅ぼされる。
 秦王政(後の始皇帝)の母は、呂不偉の元・愛妾であり、政の実父は呂不偉。母は淫蕩で、夫が死に、政が王になると、呂不偉とよりを戻す。父不在で淫蕩な母を見て育った政はやがて出生の秘密を知る。呂は身の危険を感じ、太后との愛人関係を解消しようとして、男をあてがったりするのだが、結局は政に攻められ自決する。
 秦王は、実力者の割拠が動乱の原因であると考え、王の存在を許さない。しかし、秦王も「王」である。丞相の李斯らは協議し、「泰皇」の称号を考え、秦王はこれを気に入らず、五帝の帝の字と組み合わせ「皇帝」を名乗る。ただし、始皇帝は専制独裁一辺倒ではなく、いつも群臣の意見を聞いている。戦争もほとんど将軍に任せており、親征していない。始皇帝が天下を平定できたのはこのあたりにも理由があるのかもしれない、と著者はいう。秦は封建制をやめ、天下三十六郡に中央から長官を派遣する郡県制を採用する。中国では部分的に封建制が復活したこともあったが大名のような大領主が全国に分立することはなかった。三国時代や南北朝時代は例外的。
 始皇帝は統一マニアであり、文字を統一し、車輪サイズを統一する。斬新で独創性のあるものを好み、前例を好まない。朕という言葉はそれまで一般の人も普通に使っていたが以後は一般使用禁止。始皇帝が出現しなければ、中国はヨーロッパのように数カ国に分かれていたかもしれない。
 その他・・・
 与えることは取ることであり、それを知ることが政治の秘訣である(管仲)。
 孔子が夢見たのは、奴隷制はなやかなりし殷周時代。身分の違いを強調するのはそれが奴隷社会を成立させる基本条件だから。
 など。
小説十八史略(一) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 小説十八史略(一) (講談社文庫)より
4061850776
No.44
(5pt)

小説十八史略について

思ったより大変きれいな本で満足しています。こんなにきれいになるのかなと思いました。
小説十八史略(二) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 小説十八史略(二) (講談社文庫)より
406185089X
No.43
(5pt)

小説十八史略について

傷みやすれがなく大変きれいな状態で届いたので、満足ています。
小説十八史略(三) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 小説十八史略(三) (講談社文庫)より
4061851071
No.42
(5pt)

これは読み始めると

こういう形で十八史略を読み進めるとは思いませんでしたが、いいです。
小説十八史略(六) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 小説十八史略(六) (講談社文庫)より
4061851748
No.41
(5pt)

面白い!

「小説」と謳ってる様に、登場人物の会話や描写が生き生きしてて、まるでドラマや映画を観てる感じで楽しく読めます。さながら、中国版大河ドラマを連続して観てる感じ。
それにしても、まだ3巻までしか読んでませんが、中国の歴史のなんと血なまぐさい事!その分、ドラマティックとも言えるのですが・・・。
駆け足で歴史をなぞっていきますが、登場人物も濃い人ばっかりだし展開はドラマティックだし、中国の歴史にそんな興味ない私でも楽しく読めます。
小説十八史略(一) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 小説十八史略(一) (講談社文庫)より
4061850776
No.40
(5pt)

だいちゃん

受領いたしました。迅速にご対応いただきましてありがとうございました。また何か良いお品がございましたら参加させていただきます。
小説十八史略(五) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 小説十八史略(五) (講談社文庫)より
4061851500
No.39
(5pt)

だいちゃん

受領いたしました。迅速にご対応いただきましてありがとうございました。また何か良いお品がございましたら参加させていただきます。
小説十八史略(六) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 小説十八史略(六) (講談社文庫)より
4061851748
No.38
(5pt)

良い商品でした

期日どうり到着しました。 記載どうりの商品でした。・・・・・・・・・・・・・・・・・。
小説十八史略(五) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 小説十八史略(五) (講談社文庫)より
4061851500
No.37
(5pt)

期待どうりでした

期日どうり到着しました。 記載どうりの商品でした。・・・・・・・・・・・・・・・・・。
小説十八史略(六) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 小説十八史略(六) (講談社文庫)より
4061851748
No.36
(5pt)

良い商品でした

期日どうり到着しました。 記載どうりの商品でした。・・・・・・・・・・・・・・・・・。
小説十八史略(四) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 小説十八史略(四) (講談社文庫)より
406185125X
No.35
(5pt)

良い商品でした

期日どうり到着しました。 記載どうりの商品でした。・・・・・・・・・・・・・・・・・。
小説十八史略(二) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 小説十八史略(二) (講談社文庫)より
406185089X
No.34
(5pt)

やはり何度読んでもいい本です。

中国の歴史というよりはやはり人間の本質に迫れる本だと思います。
小説十八史略(二) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 小説十八史略(二) (講談社文庫)より
406185089X
No.33
(5pt)

いい本です

中国の歴史をしりながら、また古代のアジアの形成についてもわかりとってもいいと思います。
小説十八史略(一) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 小説十八史略(一) (講談社文庫)より
4061850776
No.32
(5pt)

中国歴史が早わかり

要所をおさえながら、面白く書かれています。この作者は初めて読みましたが
フアンになりました
小説十八史略(六) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 小説十八史略(六) (講談社文庫)より
4061851748
No.31
(5pt)

面白い

今の中国はとても嫌いですが、とにかく国民性は長い歴史から
生まれたもの。歴史としては大きく驚異です
小説十八史略(三) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 小説十八史略(三) (講談社文庫)より
4061851071
No.30
(3pt)

キャラクター

この巻には好きなキャラがあまり登場せず、他と比べてトーンがおちる
小説十八史略(二) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 小説十八史略(二) (講談社文庫)より
406185089X
No.29
(5pt)

文句無しに面白い

「人間。ただ人間。ひたすら人間を追究する。」
この書き出しで始まるこの物語は、文句無しに面白く読みやすい。
あまたの英傑揃いが群雄闊歩する春秋戦国時代の魅力が生き生きと輝いている。必読。
小説十八史略(一) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 小説十八史略(一) (講談社文庫)より
4061850776
No.28
(4pt)

十八史略を本当に知りたい人は・・・

十八史略は宋末あるいは元の初めに、中国の歴史を、子供にもわかるように、やさしくまとめて書かれたものです。
この本は、それを小説化したものです。
 そういう意味で、中国の歴史を伝説も含め、面白いところを見るには良いでしょう。
しかし問題もあります。
① 小説化してあるので、もとの十八史略とずれるところがある。
② 十八史略が宋や元の時代のものなので、現在、重要と思われる歴史とずれるときがある。
③ もともと、十八史略が、子供向けのまとめなので、歴史書としては、はなはだ不備。
 それで、本当に十八史略を知りたい人は、小説でなく、十八史略の訳を見たほうがよいでしょう。
また、中国の歴史を知りたい人は、やはり、史記や漢書など正式の歴史書に当たると良いでしょう。
 それで、この本は、おおざっぱに、面白そうな中国の歴史のエピソードを知りたい人におすすめすることになります。
小説十八史略(一) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 小説十八史略(一) (講談社文庫)より
4061850776
No.27
(3pt)

中国の歴史を手短に知るのに役立つ

興味津々、大国の歴史の変遷を確認しています。
登場人物のあまりの多さに圧倒されそうです。
最終巻まで読破します。
願わくは、あと2ポイントほど大きな字で印刷したものを出版して欲しい。
小説十八史略(五) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 小説十八史略(五) (講談社文庫)より
4061851500