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在原業平殺人事件
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【この小説が収録されている参考書籍】
在原業平殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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私は山村より西村作品を読んでいたのでその興味から拝読させていただきました。 10章から明らかに文体が変わったので「あ、これは西村だな」と想いながら読ませていただきました。 場面はクライマックス目前、そろそろ犯人が判明するという当たりなので緊張しました。 果たして誰が犯人なのか? 山村が這った伏線を西村がどう回収するのか? そんな風に考えていました。 犯人の根拠や動機など納得できるものであり、山村の伏線を上手く利用していたので違和感は感じませんでした。ただ私が考えた犯人とは違う人物でしたが(笑) | ||||
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山村美紗は多分最期まで犯人を決めてはいなかったのだろう。少なくとも、直前の遺稿ではY子にはしないとは書いた。 故・西村氏はそれを受けたものの、管見では山村美紗なら、多分O助教とO教授の愛人のHの共犯くらいにしていたのではないか。H助教の「…信じて下さい」を虚言だったことにするとはあまり思われない。 作者・山村美紗は飽く迄不慮の死で謎のまま本作を遺作にしようと考えていたわけではない。ただし、漱石が晩年ギリギリと自分を追い詰めながら書いたように、簡単に女や男を犯人に仕立て上げてはなるまいという自制が陰に陽に結果したとは考えねばならない。第一作者は本作を男の物語にしたかったという当初の創作意図からすれば、フィクションが作者によってどうとでもなるものであることは大前提で、そういうことも考えられる。H教授と主人公が結ばれてハッピーエンドでもよかったはずだ。 | ||||
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最初から犯人が分かってしまうが、冷酷さがないどこかお人好し丸出しの作風で嫌いではない | ||||
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古典文学に詳しくなります。他にも清少納言、紫式部、百人一首を題材にとった作品がいろいろありますが、大学の教授昇進レースなどの内幕が描かれており、友人から聞いているアカデミックな世界は、ビジネス界よりもさらにドロドロしているので、納得感がありました。 西村京太郎と山村美紗は、生前、どちらかが亡くなって場合、お互いの未完の小説に加筆して完成させる約束をしていたそうです。そのためこの作品は西村京太郎が仕上げをしているのですが、おそらく山村美紗が決めていた犯人がそのまま犯人になっているのだろうと思いました(過去の傾向から)。 文体、また人物の描き方が西村京太郎らしく、山村美紗のように余韻を残したり、読者に行間を読ませることを想定した表現ではなく、きっちり主人公の感情が整理されて、しかも整理された状態でせりふを述べています。その点がいつもの山村美紗作品とはちょっと違いますが、これはこれで前向きな終わり方がいいなと思いました。 | ||||
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明子は歌人在原業平に関する取材のため京都に行く。 いとこで京南大学の助教授・露木(川原和久)を訪ねた。 そしてあこがれの人細川(伊原剛志)に10年ぶりに再会する。 そして事件が… | ||||
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山村美紗作品の真骨頂。 在原業平と伊勢物語にむちゃくちゃ詳しくなります。 早川明子が山村美紗の分身として活躍する。 無冠の女王らしい、読者をひきつける作品です。 友人の西村京太郎が整理して出したといわれる2つの作品の1つ。 友に京都で暮らし、子弟関係にあったといわれている。 作風の違いは、男女の違いとしてよくわかる。 愛の危険地帯と同じ様な顛末に、晩年の山村美紗の傾向が現れているのかもしれない。 | ||||
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山村美紗作品の真骨頂。 在原業平と伊勢物語にむちゃくちゃ詳しくなります。 早川明子が山村美紗の分身として活躍する。 無冠の女王らしい、読者をひきつける作品です。 友人の西村京太郎が整理して出したといわれる2つの作品の1つ。 友に京都で暮らし、子弟関係にあったといわれている。 作風の違いは、男女の違いとしてよくわかる。 愛の危険地帯と同じ様な顛末に、晩年の山村美紗の傾向が現れているのかもしれない。 | ||||
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