パラドックス13

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評判

パラドックス13の評価:

3.52/5点 レビュー 296件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.52pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全421件 241〜260 13/22ページ
No.181
(3pt)

パニックサバイバル小説

出だしは、なんだか難しそうで「このままの状態でこの厚さ、挫折しそう」と思っていましたが
異次元空間へ舞台が変わってからは、さくさくと読み進められました。
理由はどうであれ、生き残った人間が更に生き延びるためにどのような行動を取るか、
人間観察ドラマとして大変面白かったです。

ただ、これでもか!といわんばかりに天変地異がおき、その描写が結構キツイ。
東北大震災があった今年は、水におぼれていく東京も絵空事とは思えず、リアルな怖さを感じます。

ラスト、希望があってよかったですがあえての全滅でも面白かったんじゃないかと思いました。
小説ですもんね、一人残った彼がどちらにもいけず漂う・・・みたいなラストもありかな。
パラドックス13 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラドックス13 (講談社文庫)より
4062778270
No.180
(4pt)

可能性は、0%でわないかな。?

とても、面白かった。登場人物の中で、前世でも、死す、paradox13nの世界でも、死すのは可哀相だった。
パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395
No.179
(3pt)

パニックサバイバル小説

出だしは、なんだか難しそうで「このままの状態でこの厚さ、挫折しそう」と思っていましたが
異次元空間へ舞台が変わってからは、さくさくと読み進められました。
理由はどうであれ、生き残った人間が更に生き延びるためにどのような行動を取るか、
人間観察ドラマとして大変面白かったです。

ただ、これでもか!といわんばかりに天変地異がおき、その描写が結構キツイ。
東北大震災があった今年は、水におぼれていく東京も絵空事とは思えず、リアルな怖さを感じます。

ラスト、希望があってよかったですがあえての全滅でも面白かったんじゃないかと思いました。
小説ですもんね、一人残った彼がどちらにもいけず漂う・・・みたいなラストもありかな。
パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395
No.178
(2pt)

映像的な発展を考えたのでは

''私は著者である東野圭吾氏のファンであり、その流れで本書も手に取りました。

ある共通点を持った人々がパラレルワールドに迷い込む。何となくどこかで見たような設定で、それを著者はどう料理していくのか、というのが最も気になる部分でした。私が感じる著者の魅力のひとつに「わかりやすい言葉で丁寧に、そして緻密に」という要素があるのですが、本書ではその「魅力」が裏目に出てしまったのかな、と思います。「整合性の取れるSFモノ」という意識を強く感じ(もちろん突飛な理論ではあるのですが)、「どこかで見たような設定」を突き抜けることなくエピローグを迎える…そんなイメージでした。

ただ、著者にしてみればむしろそういった「ありきたり」とも言える設定よりも、「いずれ訪れるであろう破滅に向かい合った時、感情より整合性を優先できるのか」といった部分をメインにしているのだと思います。いわゆる群像劇。登場人物にはそれぞれ個性があり、「この登場人物は役者の○×がやったら良いのかな」とか「●△はアイドルの…」みたいに当てはめて考えるような話です。個人的には「映画化まで視野に入れた話っぽいな」という印象を受けましたが、そういう動きがあるのか、気になる所です。
パラドックス13 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラドックス13 (講談社文庫)より
4062778270
No.177
(2pt)

映像的な発展を考えたのでは

''私は著者である東野圭吾氏のファンであり、その流れで本書も手に取りました。

ある共通点を持った人々がパラレルワールドに迷い込む。何となくどこかで見たような設定で、それを著者はどう料理していくのか、というのが最も気になる部分でした。私が感じる著者の魅力のひとつに「わかりやすい言葉で丁寧に、そして緻密に」という要素があるのですが、本書ではその「魅力」が裏目に出てしまったのかな、と思います。「整合性の取れるSFモノ」という意識を強く感じ(もちろん突飛な理論ではあるのですが)、「どこかで見たような設定」を突き抜けることなくエピローグを迎える…そんなイメージでした。

ただ、著者にしてみればむしろそういった「ありきたり」とも言える設定よりも、「いずれ訪れるであろう破滅に向かい合った時、感情より整合性を優先できるのか」といった部分をメインにしているのだと思います。いわゆる群像劇。登場人物にはそれぞれ個性があり、「この登場人物は役者の○×がやったら良いのかな」とか「●△はアイドルの…」みたいに当てはめて考えるような話です。個人的には「映画化まで視野に入れた話っぽいな」という印象を受けましたが、そういう動きがあるのか、気になる所です。
パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395
No.176
(5pt)

13秒の時空のずれ

13秒の時空のずれに起因し、
異次元に行く人々。

元に戻ったときに,亡くなった人と,生き延びた人。
東野圭吾らしい,時空をめぐる手品のような作品。

人間の思いを中心に結末へ向かう。
パラドックス13 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラドックス13 (講談社文庫)より
4062778270
No.175
(5pt)

13秒の時空のずれ

13秒の時空のずれに起因し、
異次元に行く人々。

元に戻ったときに,亡くなった人と,生き延びた人。
東野圭吾らしい,時空をめぐる手品のような作品。

人間の思いを中心に結末へ向かう。
パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395
No.174
(3pt)

東野圭吾の描くパニックもの

最近読書に目覚めたので、勧められた東野圭吾ばっかり読んでます。
ミステリーばっかり読んでたのでたまには異なるジャンルをということで。

いわゆる極限状態サバイバルモノ。
人や動物が消失し荒廃した東京の街で、13人の男女が生き残るため奮闘するというお話です。
いったい彼らに何が起きたのか、人々はどこへ消えたのか、「パラドックス13」とは何か、という
謎に囲まれた状況をドキドキしながら読みました。

感想は・・・割と平凡?
東野圭吾といえばミスリードが上手く、ラストに大どんでん返しが待っている話が上手いという個人的なイメージ。
さらにガリレオシリーズのような科学ミステリーから、秘密のようなファンタジー(?)まで書く人なので
本編のジャンルが何になるのかワクワクしながら読んだのですが・・・まぁ、想定通りという感じ。
特に「パラドックス13」についての情報を登場人物が手に入れてから、解き明かされるまでが長い!
解決編来た!と思ったら全然来ないのでどうも間延びして感じました。

展開としても従来のマンガや小説での極限モノと同じと言うか、まぁ起こりうるだろうという展開が起こる程度。
超展開は期待しないほうがいいですね。

とはいえ、極限状態に置かれた人々の心情描写は上手いですねやっぱり。
キャラも割りと立っていたので、総合点は3で。
パラドックス13 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラドックス13 (講談社文庫)より
4062778270
No.173
(3pt)

東野圭吾の描くパニックもの

最近読書に目覚めたので、勧められた東野圭吾ばっかり読んでます。
ミステリーばっかり読んでたのでたまには異なるジャンルをということで。

いわゆる極限状態サバイバルモノ。
人や動物が消失し荒廃した東京の街で、13人の男女が生き残るため奮闘するというお話です。
いったい彼らに何が起きたのか、人々はどこへ消えたのか、「パラドックス13」とは何か、という
謎に囲まれた状況をドキドキしながら読みました。

感想は・・・割と平凡?
東野圭吾といえばミスリードが上手く、ラストに大どんでん返しが待っている話が上手いという個人的なイメージ。
さらにガリレオシリーズのような科学ミステリーから、秘密のようなファンタジー(?)まで書く人なので
本編のジャンルが何になるのかワクワクしながら読んだのですが・・・まぁ、想定通りという感じ。
特に「パラドックス13」についての情報を登場人物が手に入れてから、解き明かされるまでが長い!
解決編来た!と思ったら全然来ないのでどうも間延びして感じました。

展開としても従来のマンガや小説での極限モノと同じと言うか、まぁ起こりうるだろうという展開が起こる程度。
超展開は期待しないほうがいいですね。

とはいえ、極限状態に置かれた人々の心情描写は上手いですねやっぱり。
キャラも割りと立っていたので、総合点は3で。
パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395
No.172
(5pt)

マジぱねえっす

突然、東京から人が消える。残されたのは数名のみ。彼らはこの世界を、どう生き抜くのか。

圧倒的なリーダビリティとインテレスティング。500頁近くあるが、読者を楽しませ、読ませる力で一気に読んでしまった。世界滅亡というテーマの作品は多々あるが、どこか内容が薄く現実味が感じられない作品が多い中、この作品は違う。例えば、コンビニやスーパーには保存食などの食べ物が多くあるように見えるが、実際には少なく、猫缶を食べるか検討するという話になる。この辺がリアルで寒気を覚えた。

ラストは、賢明な読者にしか分からないラストになっている。これがまた良い。
東野圭吾の最近の作品は怪作ばかりで、気味が悪いくらいだ。

パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395
No.171
(4pt)

概ね満足です。

東野圭吾の作品らしく読み出すとやめられない作品ですね。
内容も少し無理ありますがまあ満足できるでしょう。
ただレイプからのイブ計画の下りは、要らなかったような気がしますが。

あまり考えるとダメなんでしょうがない、13時13分の13秒間に死んだ人って
もっと多くいそうなのと、東京限定ってのも何だか都合良すぎな感じが・・
世界レベルでみたらもっと・・あ、もうこれ以上深く考える作品じゃないですね。
パラドックス13 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラドックス13 (講談社文庫)より
4062778270
No.170
(4pt)

概ね満足です。

東野圭吾の作品らしく読み出すとやめられない作品ですね。
内容も少し無理ありますがまあ満足できるでしょう。
ただレイプからのイブ計画の下りは、要らなかったような気がしますが。

あまり考えるとダメなんでしょうがない、13時13分の13秒間に死んだ人って
もっと多くいそうなのと、東京限定ってのも何だか都合良すぎな感じが・・
世界レベルでみたらもっと・・あ、もうこれ以上深く考える作品じゃないですね。
パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395
No.169
(3pt)

収まるように収まった

本当にこの作家さんは幅が広いなぁと感じます。
ガリレオシリーズや、加賀刑事シリーズなどから「秘密」、「パラレルワールドラブストーリ」、「トキオ」などちょっと変わったSFっぽい作品などいろいろあります。
で、本作はというと、SFものです。

突然周りの人々がいなくなった、なぜいなくなったのか?
あちこち探し回ってやっと何人かと出会う。
いったい何が起きたのか?

次々に起きる地震、大雨。
電気は?ガスは?水は?
食料は?ライフラインはいつまで持つのか?

数人以外の人々は全て消え去った。
わずかな人たちで協力し合って生きていくしかない。
なんでもある文明社会に慣れきったなかから、いきなり極限状態に置かれ、生き残るために何をどう判断していくのか、先が見えない展開が続きます。

極限状態だからこそ、法律とか決まりきったことではなく、状況に合わせ何がベストな選択肢なのかを考え行動していきます。
登場人物それぞれに個性があり、なかなか楽しめました。
ラストは、衝撃というよりは、収まるように収まったという感じです。
パラドックス13 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラドックス13 (講談社文庫)より
4062778270
No.168
(3pt)

収まるように収まった

本当にこの作家さんは幅が広いなぁと感じます。
ガリレオシリーズや、加賀刑事シリーズなどから「秘密」、「パラレルワールドラブストーリ」、「トキオ」などちょっと変わったSFっぽい作品などいろいろあります。
で、本作はというと、SFものです。


突然周りの人々がいなくなった、なぜいなくなったのか?
あちこち探し回ってやっと何人かと出会う。
いったい何が起きたのか?

次々に起きる地震、大雨。
電気は?ガスは?水は?
食料は?ライフラインはいつまで持つのか?

数人以外の人々は全て消え去った。
わずかな人たちで協力し合って生きていくしかない。
なんでもある文明社会に慣れきったなかから、いきなり極限状態に置かれ、生き残るために何をどう判断していくのか、先が見えない展開が続きます。

極限状態だからこそ、法律とか決まりきったことではなく、状況に合わせ何がベストな選択肢なのかを考え行動していきます。
登場人物それぞれに個性があり、なかなか楽しめました。
ラストは、衝撃というよりは、収まるように収まったという感じです。
パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395
No.167
(1pt)

サイテーです。

作家問わずいろんな本を読んでいますがあまりに滑稽で初めてのレビューを書いてみることにしました。
オレって頭いいんだぜと自画自賛するアホ男が書いた妄想という最悪の読後感です。
最初に老婆が死んだ後は従順で大人しいセックスが可能そうな女と手垢のついてない未成年の女だけが都合よく残り、
唯一正義感のありそうだったお兄さんが「人類のためにハーレムを!」という大看板を掲げたところでこの物語は完全に崩壊しています。
1人いる赤ちゃんも育てるのが難しい状況でよくそんなことが言えてみんなも黙って聞いてるなあと逆に感心。
ここで身重の人間が増えたり、出産という生死をわける行為はレイプ犯が消えるより大事な遺伝子を失うことにならないのでしょうか?
こういった場合、サルなどと一緒で一人の男だけが女達を得るために男同士は殺し合いを始めると思います。
一夫多妻はできても一妻多夫は男の方で許せない。
とにかく読むと不愉快でいろいろと時間の無駄です。
パラドックス13 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラドックス13 (講談社文庫)より
4062778270
No.166
(1pt)

サイテーです。

作家問わずいろんな本を読んでいますがあまりに滑稽で初めてのレビューを書いてみることにしました。
オレって頭いいんだぜと自画自賛するアホ男が書いた妄想という最悪の読後感です。
最初に老婆が死んだ後は従順で大人しいセックスが可能そうな女と手垢のついてない未成年の女だけが都合よく残り、
唯一正義感のありそうだったお兄さんが「人類のためにハーレムを!」という大看板を掲げたところでこの物語は完全に崩壊しています。
1人いる赤ちゃんも育てるのが難しい状況でよくそんなことが言えてみんなも黙って聞いてるなあと逆に感心。
ここで身重の人間が増えたり、出産という生死をわける行為はレイプ犯が消えるより大事な遺伝子を失うことにならないのでしょうか?
こういった場合、サルなどと一緒で一人の男だけが女達を得るために男同士は殺し合いを始めると思います。
一夫多妻はできても一妻多夫は男の方で許せない。
とにかく読むと不愉快でいろいろと時間の無駄です。

パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395
No.165
(3pt)

焦点が…

「虹を操る少年」以来の東野のSF長編(多分)

理系推理小説作家と言われるだけあって、なかなか凝った設定
ただ、その設定の意図がイマイチわからなくはあったけど…

まあ、状況の中での主人公たちの行動を楽しむのが、
エンターテイメント作品なんだから、その辺は不問にすることに

まあ、面白く読めたけど、結局「天は自ら助く者を助く」っていう、オチ?
登場人物の行動に焦点をあわせてたはずなのに、
最期は結局謎解きだけで終わり、それ以上じゃなかったって言うところで
点は辛めに3点…
パラドックス13 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラドックス13 (講談社文庫)より
4062778270
No.164
(3pt)

焦点が…

「虹を操る少年」以来の東野のSF長編(多分)

理系推理小説作家と言われるだけあって、なかなか凝った設定
ただ、その設定の意図がイマイチわからなくはあったけど…

まあ、状況の中での主人公たちの行動を楽しむのが、
エンターテイメント作品なんだから、その辺は不問にすることに

まあ、面白く読めたけど、結局「天は自ら助く者を助く」っていう、オチ?
登場人物の行動に焦点をあわせてたはずなのに、
最期は結局謎解きだけで終わり、それ以上じゃなかったって言うところで
点は辛めに3点…
パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395
No.163
(3pt)

“P-13 現象”という設定の面白さと展開によりかかるストーリー

東野圭吾は希代のストーリー・テラーですから、どんな設定でも小説にできるという巧みさが感じられます。ただ、ベストセラー作家の宿命として練ったプロットであったとしても、展開は早く書かないといけませんから、筆が流れてしまう箇所もありました。
「サンデー毎日」の2007年5月20日号から2008年5月18日号と1年間にわたって連載してきたわけですから、読者サービスとして毎回小さなピークをもってくる必要もあったのでしょうね。彼の他の作品と比較して、展開には無理があり人物描写は大味でした。
東野圭吾を評価しているのですが、女性の心理を描くということは苦手のようですね。類型的ですし、特に年配の人の心理描写はいつもパターン化しています。

「サンデー毎日」の読者層である中年層の男性には「イブ」計画は受け入れられたとしても、本書を読む女性層には当然不評でしょうから、13人(成人は11人)の登場人物への心情移入の難しさも抱えています。つまり誰の側にも立ち得ないという不安定さがあるのです。

“P-13 現象”という小説でしか存在しない極限状態を生み出すことで、生と死の意味を突き付けていく手法は彼の得意とするところで一応の評価をしています。これだけ大きな風呂敷を広げてしまうと、最後のまとめは肩すかしとも言える展開でした。仕方がないのでしょうが、どうなる事かとハラハラドキドキした読者は少し置いてけぼりをくらいましたね。
多くの話題作を生み出してきた東野圭吾ですが、文章の組み立ての巧さや狙いは別として、必ずしも成功した作品とは言えないようです。
パラドックス13 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラドックス13 (講談社文庫)より
4062778270
No.162
(3pt)

“P-13 現象”という設定の面白さと展開によりかかるストーリー

東野圭吾は希代のストーリー・テラーですから、どんな設定でも小説にできるという巧みさが感じられます。ただ、ベストセラー作家の宿命として練ったプロットであったとしても、展開は早く書かないといけませんから、筆が流れてしまう箇所もありました。「サンデー毎日」の2007年5月20日号から2008年5月18日号と1年間にわたって連載してきたわけですから、読者サービスとして毎回小さなピークをもってくる必要もあったのでしょうね。彼の他の作品と比較して、展開には無理があり人物描写は大味でした。東野圭吾を評価しているのですが、女性の心理を描くということは苦手のようですね。類型的ですし、特に年配の人の心理描写はいつもパターン化しています。「サンデー毎日」の読者層である中年層の男性には「イブ」計画は受け入れられたとしても、本書を読む女性層には当然不評でしょうから、13人(成人は11人)の登場人物への心情移入の難しさも抱えています。つまり誰の側にも立ち得ないという不安定さがあるのです。“P-13 現象”という小説でしか存在しない極限状態を生み出すことで、生と死の意味を突き付けていく手法は彼の得意とするところで一応の評価をしています。これだけ大きな風呂敷を広げてしまうと、最後のまとめは肩すかしとも言える展開でした。仕方がないのでしょうが、どうなる事かとハラハラドキドキした読者は少し置いてけぼりをくらいましたね。多くの話題作を生み出してきた東野圭吾ですが、文章の組み立ての巧さや狙いは別として、必ずしも成功した作品とは言えないようです。
パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395