海の底

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評判

海の底の評価:

4.27/5点 レビュー 158件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.27pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全259件 141〜160 8/13ページ
No.119
(5pt)

繊細な心理描写が上手い

自衛隊三部作、どれも素晴らしかったが、人間の心理を丁寧に追える作家のその原点は、やはりこれかないと思います。これを読んで、なんでもう少し一般向け(たぶん女性向け)の小説とかドラマとかの脚本を書かないのか?と思ったら、まさにその後はそっちの方向へ進んでいっているんですね。まさに女性の小説家に顕著な、丁寧な心理描写は、見事です。特にうまいのは、非常に美しい心の在り方だけではなく、ストーカーや壊れていく人の心理も丁寧に分かりやすく描写できるところで、このへんは、辻村美月さんとかそういう系統の作家との類似性を感じます。まさにそっちの方面に才能がある人で、ライトノベルとして世に出ながら、売り方を全然変えた『塩の町』などなるほどなーさすが編集者はよく見ているなーと唸ります。ちなみに、年上の男性と、その彼に憧れをもって追いかける年下の女性という関係を書かせたら、神ですね。これは作者本人がそういう人なのか、もしくは、、、、なんでしょう、とにかくうまいです(笑)。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.118
(5pt)

最後に若干の失速

最後の最後で若干テンポが失速した感がありますが、それでも最初から最後までぐいぐい引き込まれ、読後感もとてもよかったです。
もったいないから早く読み終わりたくなくて、出来るだけじっくりゆっくり読もうと、時間をかけて読みました。
私は有川女史の本はこの本が初めて読んだ本ですが、とても読みやすく、人物の心の動きの描写が丁寧で繊細だと思いました。

内容としては他のレビュアーさんが仰っているとおり、海洋生物SFのパニックものとしては少々物足りないと思いますが、「大人ラノベ」としては充分だったのではと思います。
登場人物それぞれにキツすぎない個性があり、またそれがとても光っています。
大まかに分けると、艦側と、機動隊(警察)側の2パートに分かれて進む話ですが、それぞれがそれぞれの立場でのやり取りや駆け引きがあり、そのきっぱりとしたテーマの書き分けは素晴らしいと思いました。
個人的には艦側のある一人の登場人物が、最初と最後で印象が良い意味でまったく違っていて、その心の成長の描かれ方は秀逸すぎる!と手放しで絶賛したいくらいです。
また、話の中に若干の恋愛要素がありますが、「恋愛ものが読みたいわけじゃないしな」という方でも読めるレベルだと思います。私自身も恋愛要素のある小説はあまり好きな方ではありませんが、爽やかですし、いやみがないのでさらりと読めました。

久々に大当たりな本に巡り会えたと思いました。
「大人ラノベ」、いいじゃないか! と心から頷けます。
有川女史にはぜひまたこの「海の底」のような作風の小説を書いて欲しいな、と思います。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.117
(5pt)

最後に若干の失速

最後の最後で若干テンポが失速した感がありますが、それでも最初から最後までぐいぐい引き込まれ、読後感もとてもよかったです。
もったいないから早く読み終わりたくなくて、出来るだけじっくりゆっくり読もうと、時間をかけて読みました。
私は有川女史の本はこの本が初めて読んだ本ですが、とても読みやすく、人物の心の動きの描写が丁寧で繊細だと思いました。

内容としては他のレビュアーさんが仰っているとおり、海洋生物SFのパニックものとしては少々物足りないと思いますが、「大人ラノベ」としては充分だったのではと思います。
登場人物それぞれにキツすぎない個性があり、またそれがとても光っています。
大まかに分けると、艦側と、機動隊(警察)側の2パートに分かれて進む話ですが、それぞれがそれぞれの立場でのやり取りや駆け引きがあり、そのきっぱりとしたテーマの書き分けは素晴らしいと思いました。
個人的には艦側のある一人の登場人物が、最初と最後で印象が良い意味でまったく違っていて、その心の成長の描かれ方は秀逸すぎる!と手放しで絶賛したいくらいです。
また、話の中に若干の恋愛要素がありますが、「恋愛ものが読みたいわけじゃないしな」という方でも読めるレベルだと思います。私自身も恋愛要素のある小説はあまり好きな方ではありませんが、爽やかですし、いやみがないのでさらりと読めました。

久々に大当たりな本に巡り会えたと思いました。
「大人ラノベ」、いいじゃないか! と心から頷けます。
有川女史にはぜひまたこの「海の底」のような作風の小説を書いて欲しいな、と思います。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.116
(4pt)

国の歪み、人の歪み

自衛隊三部作(塩の街、空の中)を読みましたが、他が霞む位レベルが上げっていました。
地上で起こる展開と潜水艦内での展開が読者に飽きられないような最高のエンターテイメントを提供したように感じます。

前者の地上の展開はこの国が持つ歪みに振り回されつつも懸命に化物に対する大人たち。
後者の潜水艦は子供の持つ脆さや大人に振り回され歪む子供のアツい展開に惹き付けられます。
二つの展開によって日本が持つ問題が浮き彫りにされているように感じます。

ただ風刺小説や社会問題の提起といった類ではなく「エンターテイメント」としてこの本が輝きを持っていると思います。
落ちの付け方・最後の伏線が惜しく、またご都合主義が垣間見えますが平均して面白い内容です。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.115
(4pt)

国の歪み、人の歪み

自衛隊三部作(塩の街、空の中)を読みましたが、他が霞む位レベルが上げっていました。
地上で起こる展開と潜水艦内での展開が読者に飽きられないような最高のエンターテイメントを提供したように感じます。

前者の地上の展開はこの国が持つ歪みに振り回されつつも懸命に化物に対する大人たち。
後者の潜水艦は子供の持つ脆さや大人に振り回され歪む子供のアツい展開に惹き付けられます。
二つの展開によって日本が持つ問題が浮き彫りにされているように感じます。

ただ風刺小説や社会問題の提起といった類ではなく「エンターテイメント」としてこの本が輝きを持っていると思います。
落ちの付け方・最後の伏線が惜しく、またご都合主義が垣間見えますが平均して面白い内容です。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.114
(4pt)

要素てんこもり

どのジャンルが好きな方も、満足できる作品ではないでしょうか。

横山秀夫系の「組織内の対立」
小松左京系の「異生物襲撃」
そしてこの著者お得意の「あまい恋愛物」

このほかにも
ゴールデイング「蝿の王」的な少年たちの対立や、海猿的な仕事に命をかける男たちの物語、
バイオホラー的な薀蓄もあったりして。

ラストはほっとするので、パニックSF苦手!という方もぜひ読んでみてください。



海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.113
(4pt)

要素てんこもり

どのジャンルが好きな方も、満足できる作品ではないでしょうか。

横山秀夫系の「組織内の対立」
小松左京系の「異生物襲撃」
そしてこの著者お得意の「あまい恋愛物」

このほかにも
ゴールデイング「蝿の王」的な少年たちの対立や、海猿的な仕事に命をかける男たちの物語、
バイオホラー的な薀蓄もあったりして。

ラストはほっとするので、パニックSF苦手!という方もぜひ読んでみてください。



海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.112
(4pt)

偏愛的作家!

期待したほどの胸きゅんストーリーは少しお預け気味で、そこはやや消化不良。

でも、エビ?のお化けに対峙する警察の内部のストーリーが素晴らしかった。
明石・烏丸のやり取りが、実際の主人公の冬・夏コンビに負けず劣らず素晴らしい。

本当にいい話だったんだけど、順番を間違えて空の上>塩の街と読んだ後に
読んじゃったもんだから、胸きゅん率の低さがちょっと、物足りなかったんだもん。

すっかりもう、有川さんのオトナのラノベにもってかれてまっす。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.111
(4pt)

偏愛的作家!

期待したほどの胸きゅんストーリーは少しお預け気味で、そこはやや消化不良。

でも、エビ?のお化けに対峙する警察の内部のストーリーが素晴らしかった。
明石・烏丸のやり取りが、実際の主人公の冬・夏コンビに負けず劣らず素晴らしい。

本当にいい話だったんだけど、順番を間違えて空の上>塩の街と読んだ後に
読んじゃったもんだから、胸きゅん率の低さがちょっと、物足りなかったんだもん。

すっかりもう、有川さんのオトナのラノベにもってかれてまっす。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.110
(5pt)

自衛隊3部作の中で一番よかった^0^

今作が3作品の中で一番好きになりました^0^

そうは言っても、序盤は
塩→鯨ときて、次は海老かよ!と辟易気味でした。

しかししかし、3部作にして
初のお子様大量投入に、これまでと作品の様子は一変。

大人との対立
親との確執
不器用にしか恋心を表現できないいじらしさ、などなど

潜水艦の中=シチュエーションストーリーなのですが、
スペースの狭さを感じさせない、スケールの大きな話に
序盤の辟易さがウソのように、引き込まれてしまいました。

ラストも3作品の中で一番好き♪
微笑みながら涙で眼を潤ませちゃいました。

図書館シリーズよんだから、次は「阪急電車」読もうっと!
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.109
(5pt)

自衛隊3部作の中で一番よかった^0^

今作が3作品の中で一番好きになりました^0^

そうは言っても、序盤は
塩→鯨ときて、次は海老かよ!と辟易気味でした。

しかししかし、3部作にして
初のお子様大量投入に、これまでと作品の様子は一変。

大人との対立
親との確執
不器用にしか恋心を表現できないいじらしさ、などなど

潜水艦の中=シチュエーションストーリーなのですが、
スペースの狭さを感じさせない、スケールの大きな話に
序盤の辟易さがウソのように、引き込まれてしまいました。

ラストも3作品の中で一番好き♪
微笑みながら涙で眼を潤ませちゃいました。

図書館シリーズよんだから、次は「阪急電車」読もうっと!
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.108
(5pt)

有川(硬派ver)の傑作!

有川先生といえば明るい作品から硬派な作品まで幅広く手がけているカメレオン作家様ですが、この『海の中』は硬派系作品の傑作なのです。
紹介文やあらすじだけ見ると、何やら物騒なパニック系アクションと思ってしまいますが、ちゃんと有川先生お得意の「甘い恋愛要素」もあるのです。

堅さの中に柔らかさ。絶妙なバランス配分で作り上げられた芸術ですb 


海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.107
(5pt)

有川(硬派ver)の傑作!

有川先生といえば明るい作品から硬派な作品まで幅広く手がけているカメレオン作家様ですが、この『海の中』は硬派系作品の傑作なのです。
紹介文やあらすじだけ見ると、何やら物騒なパニック系アクションと思ってしまいますが、ちゃんと有川先生お得意の「甘い恋愛要素」もあるのです。

堅さの中に柔らかさ。絶妙なバランス配分で作り上げられた芸術ですb 


海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.106
(5pt)

トンデモ設定なのにリアル

自衛隊ラブコメシリーズと謳われている「クジラの彼」を読んだ際に、
 表題作の「クジラの彼」と「有能な彼女」は、「海の底」の番外
との作者の”あとがき”があり、本編を読んでみたのですが、
非常に面白かったです。
 
横須賀基地での一般開放日に、大量の強大ザリガニが基地を襲い、
人を食う・・・という突拍子もない専制パンチから入る本作ですが、
その後は極めて現実的な話が展開されます。
 
海上自衛隊の幹部候補生でありながら問題児の夏木と冬原は、
13人の子供と一緒に、潜水艦の中に閉じ込められます。
1人の女子高生と、12人の小中学生男子という構成ではありますが、
実は子供たち中に序列があり、潜水艦という密室の中で、
さまざまな事件、葛藤があります。
 
もう一つの舞台は地上であり、警備畑の明石警部とキャリア官僚・
烏丸参事官、そして機動隊という警察組織を中心に、掃討作戦や
警察と自衛隊の縄張り争い、武器の使用許可等、大人の男の戦いが
描かれています。
 
上述のとおり、一つの作品の中にさまざまなジャンルが組み込まれて
おり、語り手も変わるため、ページ数が多い割には冗長な部分がなく、
一気に読めてしまうと思います。また、読後感も非常に良い作品です。
 
自分のように「クジラの彼」を先に読んでしまった方は、「海の底」
を読んだ後に再読してみて下さい。「海の底」の後に読む
”有能な彼女”は、格別です!
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.105
(5pt)

トンデモ設定なのにリアル

自衛隊ラブコメシリーズと謳われている「クジラの彼」を読んだ際に、
 表題作の「クジラの彼」と「有能な彼女」は、「海の底」の番外
との作者の”あとがき”があり、本編を読んでみたのですが、
非常に面白かったです。
 
横須賀基地での一般開放日に、大量の強大ザリガニが基地を襲い、
人を食う・・・という突拍子もない専制パンチから入る本作ですが、
その後は極めて現実的な話が展開されます。
 
海上自衛隊の幹部候補生でありながら問題児の夏木と冬原は、
13人の子供と一緒に、潜水艦の中に閉じ込められます。
1人の女子高生と、12人の小中学生男子という構成ではありますが、
実は子供たち中に序列があり、潜水艦という密室の中で、
さまざまな事件、葛藤があります。
 
もう一つの舞台は地上であり、警備畑の明石警部とキャリア官僚・
烏丸参事官、そして機動隊という警察組織を中心に、掃討作戦や
警察と自衛隊の縄張り争い、武器の使用許可等、大人の男の戦いが
描かれています。
 
上述のとおり、一つの作品の中にさまざまなジャンルが組み込まれて
おり、語り手も変わるため、ページ数が多い割には冗長な部分がなく、
一気に読めてしまうと思います。また、読後感も非常に良い作品です。
 
自分のように「クジラの彼」を先に読んでしまった方は、「海の底」
を読んだ後に再読してみて下さい。「海の底」の後に読む
”有能な彼女”は、格別です!
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.104
(5pt)

自衛隊三部作中、イチオシ!

「塩の街」「空の中」に続く有川 浩の「自衛隊三部作」のひとつ「海の底」です。体長が1〜3mの「ザリガニ」が集団で人間に襲いかかってくるもので警察や機動隊でさえ撃退できません。陸上自衛隊の出動(武器使用))には政府の決断が必要だし、米軍も基地を蹂躙されて黙っているはずがない。政治的駆け引きと現場指揮者の采配。前者のまどろっこしさと後者の思い切りの良さが対照的。

主舞台は潜水艦「きりしお」内部です。幹部実習生の夏木と冬原が13人の子供たちの世話をするのですが、ひとりだけ高3の女の子がいました。最年長なので頼りになるものの、なにやら子供たちの間には歪んだものが存在し、諍いが絶えません。夏木と冬原コンビは「図書館戦争」の堂上と小牧を彷彿とさせますが、順番からいうと「海の底」のほうが先ですね。この自衛官コンビのやり取りも絶妙です。最後には「ベタ甘」も登場しますのでご期待ください。

それにしても「海の底」ではなく「海の外」の話が延々と続きます。潜水艦も全く動きません。それについては作者もあとがきで「海の底(から来た奴ら)ということで一つ」と書いているのでよしとします。(笑)

「自衛隊三部作」の中ではこの「海の底」がイチオシです。泣けます!

海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.103
(5pt)

自衛隊三部作中、イチオシ!

「塩の街」「空の中」に続く有川 浩の「自衛隊三部作」のひとつ「海の底」です。体長が1〜3mの「ザリガニ」が集団で人間に襲いかかってくるもので警察や機動隊でさえ撃退できません。陸上自衛隊の出動(武器使用))には政府の決断が必要だし、米軍も基地を蹂躙されて黙っているはずがない。政治的駆け引きと現場指揮者の采配。前者のまどろっこしさと後者の思い切りの良さが対照的。

主舞台は潜水艦「きりしお」内部です。幹部実習生の夏木と冬原が13人の子供たちの世話をするのですが、ひとりだけ高3の女の子がいました。最年長なので頼りになるものの、なにやら子供たちの間には歪んだものが存在し、諍いが絶えません。夏木と冬原コンビは「図書館戦争」の堂上と小牧を彷彿とさせますが、順番からいうと「海の底」のほうが先ですね。この自衛官コンビのやり取りも絶妙です。最後には「ベタ甘」も登場しますのでご期待ください。

それにしても「海の底」ではなく「海の外」の話が延々と続きます。潜水艦も全く動きません。それについては作者もあとがきで「海の底(から来た奴ら)ということで一つ」と書いているのでよしとします。(笑)

「自衛隊三部作」の中ではこの「海の底」がイチオシです。泣けます!

海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.102
(4pt)

政府は国民の財産、生命を守れるのか!

県警、機動隊、自衛隊上層部のつまらない縄張り意識と「自衛隊の出動」に及び腰の政府。こんな問題を浮き彫りにしている。実際阪神淡路大震災発生時に問題になった自衛隊の災害出動。政治のもたつきで初動救援が大幅に遅れ多くの命が失われた。日本政府は本当に国民の生命と財産を守れるのか?甚だ疑問である。しかし、あらゆる困難の中で自分の命をも投げ打って住民を守ろうとする現場の警官、機動隊員、自衛官の姿には感動!横須賀の街の描写も正確で、物語のリアル感を一層高めている。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.101
(4pt)

政府は国民の財産、生命を守れるのか!

県警、機動隊、自衛隊上層部のつまらない縄張り意識と「自衛隊の出動」に及び腰の政府。こんな問題を浮き彫りにしている。実際阪神淡路大震災発生時に問題になった自衛隊の災害出動。政治のもたつきで初動救援が大幅に遅れ多くの命が失われた。日本政府は本当に国民の生命と財産を守れるのか?甚だ疑問である。しかし、あらゆる困難の中で自分の命をも投げ打って住民を守ろうとする現場の警官、機動隊員、自衛官の姿には感動!横須賀の街の描写も正確で、物語のリアル感を一層高めている。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.100
(4pt)

海洋生物SFとしては、若干物足りないが

海洋生物の異常な襲来、というプロットは深海のYrr 〈上〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1)に通じる部分がある。それに比べると、かなり科学的裏付けが(全然ないわけではないけど)弱い。
ただ、Yrrに比べ、ドーンといきなり事件を持ってくる点はサビをいきなり出す着メロのような戦略かしら。
何だろ何だろ、ということで気を引くというか、のばすというわけではないので、勝負が早い。
あれよあれよといううちに物語に引き込まれる。多分の多くの人にとって確実にこちらの方がエンターテインメント性が高いだろう。

自衛隊と米軍の関係、あるいは団地の中という小さな、でもありがちな社会での人間関係、親子関係と内容は多岐にわたる。その意味で、若干散漫であり、ちょっと視点がぼける気がしないではない。
その意味では、いったいどうするんですか、この怪物たちを、というところは、なんのことはない、という感じで、ちょっと肩透かしかもしれない。
ここまでは、かなり引っ張るのにね。結局は我が国の政治のせいですわなぁ。

空の中 (角川文庫)に比べると、まだるっこさが少なく、テンポよく進んでいってよかったな。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029