海の底

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評判

海の底の評価:

4.27/5点 レビュー 158件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.27pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全259件 221〜240 12/13ページ
No.39
(4pt)

痛快大ホラ話!

作者本人も後書きで書いている通りトンデモない大ホラ話です。
そもそもしょっぱなから巨大ザリガニが出現!人間を襲って食べてしまう!!というどう考えてもB級な設定。
こんなノリで始まってるくせに、妙に感動させたり、考えさせられたり、過ぎた若き日々の悩みを振り返りたくなったり。
確実にライトノベルなのに小難しい用語とか組織の説明とかがまた面白い。有川さんらしいスピード感で「ありえない」と思いつつもぐいぐい読ませます。
真剣に裏工作する大人たちの話もいいし、艦内の子ども達とのいかにも青春小説っぽい悩みもいい。セリフのやり取りにも勢いがあって楽しめます。
ご都合主義な感は否めませんが、読後感もいいし、お勧めです!
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.38
(5pt)

ここ数年で最も心を直撃した本!

『図書館隊』シリーズから入った私には衝撃的な一冊でした。
前評判の巨大ザリガニ来襲は聞いていましたが「ヒーローの大活躍・ロマンス風味」だと思っていたので、
あまりにも真剣に考えられる内容に動揺したし、大きなインパクトがありました。

巨大ザリガニとの攻防の様子などが過剰な擬音語・擬態語を使わないだけに想像をかき立てられて怖いのですが、
それに対応する人々の様子・言葉があまりに人間的で、無敵のヒーローじゃないのに頑張る姿や悲しみ苦しむ姿に何度も泣きました。

なので、私のお薦めは断然前半です。
後半はきちんとザリガニを撃退し、恋模様や人間関係に変化が見られて読後スッキリするのですが、
前半の『与えられた状況で最善の努力をするしかない人々』が苦しんで、苦しみを克服できないままに精一杯を尽くす姿を読んで、命や生死について深く考えてしまいました。

勿論ストーリーを追ってロマンスを楽しむだけでも面白い本です。
が、あえて時間をとってどっぷり感情移入して読むと、何か心が変わるんじゃないかと思います。

海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.37
(5pt)

ここ数年で最も心を直撃した本!

『図書館隊』シリーズから入った私には衝撃的な一冊でした。
前評判の巨大ザリガニ来襲は聞いていましたが「ヒーローの大活躍・ロマンス風味」だと思っていたので、
あまりにも真剣に考えられる内容に動揺したし、大きなインパクトがありました。

巨大ザリガニとの攻防の様子などが過剰な擬音語・擬態語を使わないだけに想像をかき立てられて怖いのですが、
それに対応する人々の様子・言葉があまりに人間的で、無敵のヒーローじゃないのに頑張る姿や悲しみ苦しむ姿に何度も泣きました。

なので、私のお薦めは断然前半です。
後半はきちんとザリガニを撃退し、恋模様や人間関係に変化が見られて読後スッキリするのですが、
前半の『与えられた状況で最善の努力をするしかない人々』が苦しんで、苦しみを克服できないままに精一杯を尽くす姿を読んで、命や生死について深く考えてしまいました。

勿論ストーリーを追ってロマンスを楽しむだけでも面白い本です。
が、あえて時間をとってどっぷり感情移入して読むと、何か心が変わるんじゃないかと思います。

海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.36
(5pt)

一気に読みました

巨大エビと戦う話と聞いていたので、ゴジラのような巨大なエビを想像していたのですが、ちょっと違いました。
大きさは1〜3メートル。でも出てくるのは一匹じゃなくて、もう数えられないほどウジャウジャと。
実際、食われるシーンはそのくらいの相手の方が怖いです。
一撃即死じゃないところがなんとも。

大した武器もなく、それでも市民を守るためにがんばる警察官。
小中高校生の子供たちと共に潜水艦に立てこもる二人の若い自衛隊員。
言葉を失った弟を守ろうとする高校生の姉。
みんなとてもよかった。
とても嫌な性格の中学生が出てくるんですが、でもラストでは彼も・・・。
とても面白かったです。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.35
(5pt)

一気に読みました

巨大エビと戦う話と聞いていたので、ゴジラのような巨大なエビを想像していたのですが、ちょっと違いました。
大きさは1〜3メートル。でも出てくるのは一匹じゃなくて、もう数えられないほどウジャウジャと。
実際、食われるシーンはそのくらいの相手の方が怖いです。
一撃即死じゃないところがなんとも。

大した武器もなく、それでも市民を守るためにがんばる警察官。
小中高校生の子供たちと共に潜水艦に立てこもる二人の若い自衛隊員。
言葉を失った弟を守ろうとする高校生の姉。
みんなとてもよかった。
とても嫌な性格の中学生が出てくるんですが、でもラストでは彼も・・・。
とても面白かったです。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.34
(5pt)

パニック時の人間模様

横須賀基地に巨大エビ現る!
ガメラやゴジラが大好きという作者が描くパニック小説、いえ、人間模様を描いた小説です。
潜水艦の中に子どもたちと共に立てこもる自衛隊員。
大盾などという原始的な道具で戦う警察官。
みんな懸命に戦っています。
この作者さんの描くキャラクターも本当に魅力的で、ほんのりした恋模様もすてきです。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.33
(5pt)

パニック時の人間模様

横須賀基地に巨大エビ現る!
ガメラやゴジラが大好きという作者が描くパニック小説、いえ、人間模様を描いた小説です。
潜水艦の中に子どもたちと共に立てこもる自衛隊員。
大盾などという原始的な道具で戦う警察官。
みんな懸命に戦っています。
この作者さんの描くキャラクターも本当に魅力的で、ほんのりした恋模様もすてきです。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.32
(5pt)

有川さん、最高です!

知人に紹介されて読んだのですが、予想以上の大当たりでした。このほかの作品もすべて読んだのですが、この『海の底』が一番好きです。
普通こういうSFものは作品に入り込むのに時間がかかりますが、これには一切必要ありませんでした(舞台が日本だと言うこともあるのでしょうか)。有川さんらしいスピーディーな物語の運びで厚さの割りにあっさりと読めました。
有川さんの作品に出てくるキャラはみんなとても魅力的です。夏木さんなんかは、実際にいたら言いな、と思う人ナンバー1です(ちなみにナンバー2は『図書館〜』の堂上)。
とってもすばらしい作品です!

海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.31
(5pt)

有川さん、最高です!

知人に紹介されて読んだのですが、予想以上の大当たりでした。このほかの作品もすべて読んだのですが、この『海の底』が一番好きです。
普通こういうSFものは作品に入り込むのに時間がかかりますが、これには一切必要ありませんでした(舞台が日本だと言うこともあるのでしょうか)。有川さんらしいスピーディーな物語の運びで厚さの割りにあっさりと読めました。
有川さんの作品に出てくるキャラはみんなとても魅力的です。夏木さんなんかは、実際にいたら言いな、と思う人ナンバー1です(ちなみにナンバー2は『図書館〜』の堂上)。
とってもすばらしい作品です!

海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.30
(5pt)

おもしれー(・∀・)!!

「巨大エビ来襲!」と、トンデモ系のストーリーですが、
それを受け入れられる人にはたまらない面白さ!!
展開が早いし、ムダがなくテンポ良く進むので、
この分量のわりにあっという間に読めてしまいます。

著者の有川浩さんは、お名前からして男性と勘違いしていたのですが、
女性だったんですね(@_@;)
でもそれを知って納得。
女の私がここまでこの本にのめり込めたのは、
ベタだけど女性が好みそうな恋愛の描き方にもあるんです。
そして人物の描き方のうまさ!
中心人物も脇役もいわゆる悪役も生き生きと個性的に描かれていて誰もが魅力的。

SFともパニックものとも言い難い作品。
ありえない設定だけど、読まず嫌いでパスしちゃうにはもったいない傑作です☆
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.29
(5pt)

おもしれー(・∀・)!!

「巨大エビ来襲!」と、トンデモ系のストーリーですが、
それを受け入れられる人にはたまらない面白さ!!
展開が早いし、ムダがなくテンポ良く進むので、
この分量のわりにあっという間に読めてしまいます。

著者の有川浩さんは、お名前からして男性と勘違いしていたのですが、
女性だったんですね(@_@;)
でもそれを知って納得。
女の私がここまでこの本にのめり込めたのは、
ベタだけど女性が好みそうな恋愛の描き方にもあるんです。
そして人物の描き方のうまさ!
中心人物も脇役もいわゆる悪役も生き生きと個性的に描かれていて誰もが魅力的。

SFともパニックものとも言い難い作品。
ありえない設定だけど、読まず嫌いでパスしちゃうにはもったいない傑作です☆
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.28
(5pt)

正義と名のつくもの

有川さんの名前は「図書館戦争」で知りました。
なんでもっと早く気づかなかったのかなー。
どの作品も、ほんと面白いです。

夏木さん、かっこいい。「図書館戦争」の堂上教官に似てるのですが、こちらは主役なので、心理描写も多いし。望じゃないけど、好きです。こういうタイプ。
横須賀を救うために。子供たちを守るために。陸と潜水艦の中は別々に話が進んでいきます。

有川さんの書くキャラは、なんでどの人もこんなに強いのかな。
何でこんなにカッコいいのかな。
悩みながら、苦しみながら、それでも、助けようと。
ありえない設定の中にリアリティも隠れていて、素直に作品の中に溶け込めます。

そして!
なんと言ってもラストの終わり方は最高でした。
「えー、まさかとは思うけど、ここで終わっちゃうの?!」ってやきもきしてたけど、さすがは有川さん。
すてきなラストです。
いろいろ想像できるところがいいですね。
消化不良にならずに終われますよー。

長期間を描いた「図書館戦争シリーズ」に比べ、「海の底」は短い時間を丹念に描いています。
だから、「さっさか展開速いのが好き」って人は、「図書館戦争」のほうがお勧めかな?
いえ、でも、有川さんの本はホント、だれでも楽しめますよ。
おもしろさは抜群です。

ぜひ、ご一読を。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.27
(5pt)

正義と名のつくもの

有川さんの名前は「図書館戦争」で知りました。
なんでもっと早く気づかなかったのかなー。
どの作品も、ほんと面白いです。

夏木さん、かっこいい。「図書館戦争」の堂上教官に似てるのですが、こちらは主役なので、心理描写も多いし。望じゃないけど、好きです。こういうタイプ。
横須賀を救うために。子供たちを守るために。陸と潜水艦の中は別々に話が進んでいきます。

有川さんの書くキャラは、なんでどの人もこんなに強いのかな。
何でこんなにカッコいいのかな。
悩みながら、苦しみながら、それでも、助けようと。
ありえない設定の中にリアリティも隠れていて、素直に作品の中に溶け込めます。

そして!
なんと言ってもラストの終わり方は最高でした。
「えー、まさかとは思うけど、ここで終わっちゃうの?!」ってやきもきしてたけど、さすがは有川さん。
すてきなラストです。
いろいろ想像できるところがいいですね。
消化不良にならずに終われますよー。

長期間を描いた「図書館戦争シリーズ」に比べ、「海の底」は短い時間を丹念に描いています。
だから、「さっさか展開速いのが好き」って人は、「図書館戦争」のほうがお勧めかな?
いえ、でも、有川さんの本はホント、だれでも楽しめますよ。
おもしろさは抜群です。

ぜひ、ご一読を。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.26
(5pt)

とても素晴らしい作品です。

本の詳しい内容については、他の方々が書いてあるのを読んでみてください。
私はそこまで丁寧に詳しくかけないので、、、書きたいことは一つ。

内容はザリガニとか自衛隊のことなんですが、その中にある恋物語にやられました。
どうしてこんなにも甘くて、甘くて、甘い恋が書けるのでしょうか(笑
作者の有川さんが女性だということもあり、心理描写がとても素晴らしいです。
こんな恋は現実に絶対有りえないなぁ。。っていう感じもするのですが、それがまた読者を引き込んでしまうのかもしれません。
有川さんもあとがきで書いてあったのですが、ほんとにベタな展開です。
ベタすぎて、私はやられてしまいました。(笑
戦争(?)的な内容と共にこのような恋物語も楽しめる一作ではないでしょうか。

海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.25
(5pt)

とても素晴らしい作品です。

本の詳しい内容については、他の方々が書いてあるのを読んでみてください。
私はそこまで丁寧に詳しくかけないので、、、書きたいことは一つ。

内容はザリガニとか自衛隊のことなんですが、その中にある恋物語にやられました。
どうしてこんなにも甘くて、甘くて、甘い恋が書けるのでしょうか(笑
作者の有川さんが女性だということもあり、心理描写がとても素晴らしいです。
こんな恋は現実に絶対有りえないなぁ。。っていう感じもするのですが、それがまた読者を引き込んでしまうのかもしれません。
有川さんもあとがきで書いてあったのですが、ほんとにベタな展開です。
ベタすぎて、私はやられてしまいました。(笑
戦争(?)的な内容と共にこのような恋物語も楽しめる一作ではないでしょうか。

海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.24
(5pt)

文句なしに面白い

この作者の作品はほぼ全部読んだが、なかでも一番の傑作だと思う。
良いところはすでに他のレビュアーが上げているのでツッコミどころを・・・。

1.烏丸警視正
 設定では30代半ばの警視正と言うことだが・・・。県警本部長の発言を一笑に付す・・・とか県警備部長とため口をきくとかあり得ないんですけど。県警本部長は警視監または警視長の役職で警視正より確実に1〜2階級上の役職。県警備部長でも警視正(警視のこともあるが、神奈川県警、警備部の重要性から言ってまず普通は警視正)。年齢から言って先任なのは間違いない。命令権すら普通は30代の警視正にはないだろう。いくら七光りがあるにせよ、上司の立場もあるからため口はないぞ、ため口は・・・。作者の得意な自衛隊もので言えば、三佐が年上の一佐をあごでこき使うようなものである。せめて40代半ばの警視長にすべきだった。それならとてつもなく出世が早ければあるかも知れない。

2.レガリスの餌とサイズ
 推定数万体の食欲旺盛なレガリスたちは横須賀に上陸するまでどうやって餌を?あのサイズに大きくなるなら上陸までに東京湾近辺に深刻な漁業被害が生まれたと思うんだが・・・。なお、確かに甲殻類は際限なく大きくなるが、タラバガニですらあのサイズになるまでには10年以上かかる。3m以上になるためには・・・。まして世代交代が速い(つまり寿命が短い)種があのサイズになることはあり得ない。

 と言うツッコミどころはあるにせよ、それらを超えて面白いのがこの作品。絶対あり得ない設定をあり得そうに書くのが作者の真骨頂だろう。また、女性ならではの心理描写は見事。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.23
(5pt)

文句なしに面白い

この作者の作品はほぼ全部読んだが、なかでも一番の傑作だと思う。
良いところはすでに他のレビュアーが上げているのでツッコミどころを・・・。

1.烏丸警視正
 設定では30代半ばの警視正と言うことだが・・・。県警本部長の発言を一笑に付す・・・とか県警備部長とため口をきくとかあり得ないんですけど。県警本部長は警視監または警視長の役職で警視正より確実に1〜2階級上の役職。県警備部長でも警視正(警視のこともあるが、神奈川県警、警備部の重要性から言ってまず普通は警視正)。年齢から言って先任なのは間違いない。命令権すら普通は30代の警視正にはないだろう。いくら七光りがあるにせよ、上司の立場もあるからため口はないぞ、ため口は・・・。作者の得意な自衛隊もので言えば、三佐が年上の一佐をあごでこき使うようなものである。せめて40代半ばの警視長にすべきだった。それならとてつもなく出世が早ければあるかも知れない。

2.レガリスの餌とサイズ
 推定数万体の食欲旺盛なレガリスたちは横須賀に上陸するまでどうやって餌を?あのサイズに大きくなるなら上陸までに東京湾近辺に深刻な漁業被害が生まれたと思うんだが・・・。なお、確かに甲殻類は際限なく大きくなるが、タラバガニですらあのサイズになるまでには10年以上かかる。3m以上になるためには・・・。まして世代交代が速い(つまり寿命が短い)種があのサイズになることはあり得ない。

 と言うツッコミどころはあるにせよ、それらを超えて面白いのがこの作品。絶対あり得ない設定をあり得そうに書くのが作者の真骨頂だろう。また、女性ならではの心理描写は見事。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.22
(5pt)

そういう国で生きている

物語の舞台となるのは、横須賀、海自の潜水艦内である。
だが、敵との戦闘を強いられるのは、自衛隊ではない。機動隊である。
実際的な戦闘からは切り離された潜水艦の内側では、そこに避難した自衛官二人と子ども達の物語がある。女性ならではの視線で描かれる課題や、地域や教育の問題など、それぞれが自らの問題と向き合い、成長していく。

登場人物も多く、いろんな要素を盛り込みながらも、散漫にならずに、最後までぐいぐいと引っ張る力を持つ。
たった6日間の物語とは思えないほど、いや、だからこその、濃密さ。
設定の奇抜さを忘れるほど、個人の描写、社会の描写が巧みでリアル。政府やメディア、世論への批判的な作者の眼差しも、好感を持つ。また、脇の人物の一人一人まで惚れ込みたくなるほど魅力的なところもよい。
ラストは、重苦しく深い海の底から、ようやく水面に出ることができたかのような、希望と平和な日常にほっとする。

中学生ぐらいから、大人まで、それぞれの目線で楽しみ、考える本だと思う。
じっくりと何度でも読み返したくなる、読み返すに足る小説。読み応えのある、読書の楽しみを再確認する一冊。一推し!
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.21
(5pt)

そういう国で生きている

物語の舞台となるのは、横須賀、海自の潜水艦内である。
だが、敵との戦闘を強いられるのは、自衛隊ではない。機動隊である。
実際的な戦闘からは切り離された潜水艦の内側では、そこに避難した自衛官二人と子ども達の物語がある。女性ならではの視線で描かれる課題や、地域や教育の問題など、それぞれが自らの問題と向き合い、成長していく。

登場人物も多く、いろんな要素を盛り込みながらも、散漫にならずに、最後までぐいぐいと引っ張る力を持つ。
たった6日間の物語とは思えないほど、いや、だからこその、濃密さ。
設定の奇抜さを忘れるほど、個人の描写、社会の描写が巧みでリアル。政府やメディア、世論への批判的な作者の眼差しも、好感を持つ。また、脇の人物の一人一人まで惚れ込みたくなるほど魅力的なところもよい。
ラストは、重苦しく深い海の底から、ようやく水面に出ることができたかのような、希望と平和な日常にほっとする。

中学生ぐらいから、大人まで、それぞれの目線で楽しみ、考える本だと思う。
じっくりと何度でも読み返したくなる、読み返すに足る小説。読み応えのある、読書の楽しみを再確認する一冊。一推し!
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.20
(5pt)

登場人物の心理描写が秀逸です

横須賀に上陸した、人喰いの巨大甲殻類。
その甲殻類に囲まれて、逃げ場を失った潜水艦。その中に取り残された子どもたちと、幹部候補生ではあるものの、二十代前半の若い自衛隊員二人。
命がけで甲殻類の侵攻を食い止める機動隊。
これだけ揃っていて、面白くないわけがない。

横須賀に巨大甲殻類が現れてから6日間の出来事を、警察関係者の側と、潜水艦に取り残された側から見て書いている。
この作品の見所は、そうした危機的状況にいる登場人物たちの心理と、それを描写する有川さんの力。バトルものを期待している人には少々物足りないかもしれないけれど、警察と自衛隊の駆け引き、子どもたちの関係など、とてもリアルです。


海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029