海の底

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評判

海の底の評価:

4.27/5点 レビュー 158件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.27pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全259件 181〜200 10/13ページ
No.79
(4pt)

心理描写がすごい

前作「空の中」同様に、SF的な要素は「未確認生物」のみであり、あとの世界観はひたすらにリアルに徹している。
ただ今回は非知的生物であって、その辺のやりとりはない。
自衛官が救出した子供たちはみな、家庭の事情なんなりがあって、今回のメインは極限状態での彼らの心理描写となっている。

圧倒的な筆力で描かれるリアルな極限状態。そんな中で交わされる汚い会話。
正直ここまで書かなくでも、と思ってしまうくらい。

特に、生理の件はすごすぎです。
私が男だから、あまりよくわからない領域だからこそ、よりそう感じてしまうのかもしれない。
しかしそれを抜きにしても、かなりの描写力だと思う。
リアルというか生々しい。
ここまで書ける作家さんはあまりいないのではないか。
個人的にはかなり衝撃でした。

そして口のきけない子。その設定の明かされ方。
そしてその後の予想通りの、というよりもそうなって欲しい展開。
べたでもきちんと描写されると感動できるんだな、と思いました。

極限状態の中でも少しづつ誤解が解かれ、さまざまな問題が少しづつ解けていく様子には、ほっとさせられました。
今回はいろいろなテーマというかメッセージが込められていると思う。
メッセージが一つではない。

そして前作よりも、有川さんの作品のいいところ(だと私は思っている)心理描写がいっぱい入っていて、個人的には大満足。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.78
(5pt)

久しぶりに最後まで読んだ本

海洋パニックアクション物。
この手の作品は事件が起きるまでに時間がかかるため、読んでいて辟易させられるが、この作品にはそれがない。いきなり事件が起きて主人公達がピンチに陥る。(逆に深海のyrrは事件が起こるのが遅すぎて、イライラした)
登場人物も始めは取っ付きにくいが、読み進めるうちに好感を持てるようになる。
また、ラストも爽やかに終わる。
3時間もあれば読み終わるので、週末のお供にどうだろうか。

個人的には映画化してほしい作品である。それだけのパワーがある。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.77
(5pt)

久しぶりに最後まで読んだ本

海洋パニックアクション物。
この手の作品は事件が起きるまでに時間がかかるため、読んでいて辟易させられるが、この作品にはそれがない。いきなり事件が起きて主人公達がピンチに陥る。(逆に深海のyrrは事件が起こるのが遅すぎて、イライラした)
登場人物も始めは取っ付きにくいが、読み進めるうちに好感を持てるようになる。
また、ラストも爽やかに終わる。
3時間もあれば読み終わるので、週末のお供にどうだろうか。

個人的には映画化してほしい作品である。それだけのパワーがある。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.76
(4pt)

うるとらQ 的看板の 恋愛小説?

最初はちょっと グロイ 感じがしましたが。
教育しつけと人生観 おまけに 軽い恋愛ドラマ。
読んでも損はございません。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.75
(4pt)

うるとらQ 的看板の 恋愛小説?

最初はちょっと グロイ 感じがしましたが。
教育しつけと人生観 おまけに 軽い恋愛ドラマ。
読んでも損はございません。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.74
(5pt)

さすが大人向けライトノベル作家!

巨大ザリガニが海から攻めてくるという
荒唐無稽なシチュエーションで始まりながら
最後までさくさくと読まされてしまうあたりは
さすが大人向けライトノベル作家である。

本作と同じ官僚的組織+恋愛+ミリタリー潜水艦では
福井晴敏の『終戦のローレライ』が挙げられる。
比べると、1.敵の襲来も、2.海の底という圧迫感も
3.アウトローたちの人間性も本作の方が悉く軽い。
しかしそれでも嘘くさくて放り出す気にならないのは
生々しい生活感ゆえだろうか。

身近な皮膚感覚から、SFパニックモノをきちんと世界として
成立させている稀有な例である。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.73
(5pt)

さすが大人向けライトノベル作家!

巨大ザリガニが海から攻めてくるという
荒唐無稽なシチュエーションで始まりながら
最後までさくさくと読まされてしまうあたりは
さすが大人向けライトノベル作家である。

本作と同じ官僚的組織+恋愛+ミリタリー潜水艦では
福井晴敏の『終戦のローレライ』が挙げられる。
比べると、1.敵の襲来も、2.海の底という圧迫感も
3.アウトローたちの人間性も本作の方が悉く軽い。
しかしそれでも嘘くさくて放り出す気にならないのは
生々しい生活感ゆえだろうか。

身近な皮膚感覚から、SFパニックモノをきちんと世界として
成立させている稀有な例である。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.72
(5pt)

読後感は超最高です

とにかく素晴らしい。
人物の描写もさることながら、大人の大人ゆえの方法と、子供の子どもゆえの方法と、丁寧に丁寧に描かれていて、本当に読んだ後、すがすがしく、素晴らしい気持ちになります。
番外編も嬉しかった。個人的にはこっちから先に読んだ方が、ネタばれしなくていいのでは?とも思いましたが。
有川作品の中では、この「海の底」がダントツで素晴らしいと思います。
どう素晴らしいかを、上手に書けない自分に幻滅ですが、とにかくぜひ手にとって下さい。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.71
(5pt)

読後感は超最高です

とにかく素晴らしい。
人物の描写もさることながら、大人の大人ゆえの方法と、子供の子どもゆえの方法と、丁寧に丁寧に描かれていて、本当に読んだ後、すがすがしく、素晴らしい気持ちになります。
番外編も嬉しかった。個人的にはこっちから先に読んだ方が、ネタばれしなくていいのでは?とも思いましたが。
有川作品の中では、この「海の底」がダントツで素晴らしいと思います。
どう素晴らしいかを、上手に書けない自分に幻滅ですが、とにかくぜひ手にとって下さい。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.70
(4pt)

災害の中に見る人間のすばらしさ

「海の底」は、「空の中」、「塩の街」と同様、ある日突然未知の存在が突如
出現し大災害に巻きこまれる人々の物語です。
 危機的状況が次にどうなっていくのかという適度な緊張と次の展開への期待
が、中だるみすることなく最後まで持続しとても読みやすいのは三作とも共通
しています。
 登場する人の間に純粋な愛があることも共通です。「空の中」や「塩の街」が
楽しめた人には「海の中」はお勧めです。

 ハッピーエンドかどうか、災害の規模やタイプなどは3作品ともバラバラです
が、魅力的な人々が登場する点は共通しています。災害に背を向ける人、保身に
汲々とする人、淡々と為すべきことを為す人、キラリと光る人などがいます。
そういう人たちの間に友情があり、愛があって、「人間っていいな」と思わせて
くれます。ヒーローではなく、普通の人が極限状態の中で光ります。 
 理不尽な災害という状況を使って、人間の美しさを描いた人間賛歌です。
 三作の中では、話が一番ストレートで、やや先が読める展開もありますが、
ぜひ読んでみてください。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.69
(5pt)

SFパニック+恋愛小説の傑作!

横須賀の街を巨大なザリガニを襲うというパニック小説。
潜水艦に閉じ込められた少年たちと自衛官の救出と街を守ろうとする警察の奮闘がこの小説の二つの大きな柱。

自衛官と閉じ込められた女子高生の淡い恋愛模様も有川浩らしく、単なるSFパニック小説にとどまらないところが面白い。

警察の警備課の警部と参事官の警察という官僚組織内での奮戦や潜水艦の乗組員2人の活躍も読みどころのひとつ。
有川浩の特長でもある組織の中の型破りな愛すべき人間たちだ。男でも惚れてしまいそうだ。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.68
(4pt)

災害の中に見る人間のすばらしさ

「海の底」は、「空の中」、「塩の街」と同様、ある日突然未知の存在が突如
出現し大災害に巻きこまれる人々の物語です。
 危機的状況が次にどうなっていくのかという適度な緊張と次の展開への期待
が、中だるみすることなく最後まで持続しとても読みやすいのは三作とも共通
しています。
 登場する人の間に純粋な愛があることも共通です。「空の中」や「塩の街」が
楽しめた人には「海の中」はお勧めです。

 ハッピーエンドかどうか、災害の規模やタイプなどは3作品ともバラバラです
が、魅力的な人々が登場する点は共通しています。災害に背を向ける人、保身に
汲々とする人、淡々と為すべきことを為す人、キラリと光る人などがいます。
そういう人たちの間に友情があり、愛があって、「人間っていいな」と思わせて
くれます。ヒーローではなく、普通の人が極限状態の中で光ります。 
 理不尽な災害という状況を使って、人間の美しさを描いた人間賛歌です。
 三作の中では、話が一番ストレートで、やや先が読める展開もありますが、
ぜひ読んでみてください。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.67
(5pt)

SFパニック+恋愛小説の傑作!

横須賀の街を巨大なザリガニを襲うというパニック小説。
潜水艦に閉じ込められた少年たちと自衛官の救出と街を守ろうとする警察の奮闘がこの小説の二つの大きな柱。

自衛官と閉じ込められた女子高生の淡い恋愛模様も有川浩らしく、単なるSFパニック小説にとどまらないところが面白い。

警察の警備課の警部と参事官の警察という官僚組織内での奮戦や潜水艦の乗組員2人の活躍も読みどころのひとつ。
有川浩の特長でもある組織の中の型破りな愛すべき人間たちだ。男でも惚れてしまいそうだ。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.66
(5pt)

ぐいぐいと話の中に引っ張り込まれたこの面白さ。圧倒的です

横須賀に巨大ザリガニの大群が襲来。荒唐無稽に感じたのは、話の開始早々からはじまるこの「巨大ザリガニの群れが人間を襲う」という設定だけで、後の展開は、手に汗握る第一級の冒険活劇。潜水艦に立てこもったふたりの海上自衛隊員と子供たちの密室・人間ドラマが、話の一方の軸。片やもう一方の軸として、巨大ザリガニ群vs.神奈川県警機動隊の死闘が描かれていきます。いずれ劣らぬ話の両輪なんですが、ぐいぐいと読むほどに引きつけられ、引っ張り込まれていったのは前者、潜水艦『きりしお』艦内の活劇でした。

 夏木と冬原、ふたりの自衛官が、森生(もりお)姉弟をはじめとする十三人の子供たちと潜水艦に避難し、子供たちのもめ事、トラブルに否応なく巻き込まれてゆくという話。子供たちの対立から浮かび上がってくるそれぞれの悩みや歪み、個人的な事情がきっちりと、丁寧に書きこまれていたところ。「あの、くそガキ!」とか言いつつ、子供相手に真剣に怒り、悩みを分かち合っていく夏木と冬原のキャラがユニークかつ魅力的だったところ。森生 望(のぞみ)、17歳の女の生理が、実にきめ細やかに活写されていたところ。見事な人物造型力であるなあと、作者の筆力の凄さにしびれました。
 子供たちのなかでは、森生 望は別格として、あと、親が食堂やってる吉田茂久にかなり惹かれましたね。彼のキャラというよりも、彼の変身とその勇気が、心にずんと響いたから。

 巨大甲殻類に対する神奈川県警の活躍を描いた話の方では、明石(あかし)警部と烏丸(からすま)参事官のコンビ、単刀直入な物言いをするがゆえに疎まれる切れ者ふたりのキャラが印象に残ります。

 本文庫本には、本篇の後に「海の底・前夜祭」と名付けられた番外編が収録されています。本篇の冒頭、夏木と冬原が二百回の腕立てをする原因となった対テロ模擬戦の顛末を描いた話。コミカルなテイストの短篇で、あちこちでにやにやしてしまった。『きりしお』の川邊(かわなべ)艦長のキャラがいいっすね。それだけに、本篇を振り返ると・・・・・・(泣)
 この番外編を収録した作者と出版社の粋な計らいに、感謝。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.65
(5pt)

ぐいぐいと話の中に引っ張り込まれたこの面白さ。圧倒的です

横須賀に巨大ザリガニの大群が襲来。荒唐無稽に感じたのは、話の開始早々からはじまるこの「巨大ザリガニの群れが人間を襲う」という設定だけで、後の展開は、手に汗握る第一級の冒険活劇。潜水艦に立てこもったふたりの海上自衛隊員と子供たちの密室・人間ドラマが、話の一方の軸。片やもう一方の軸として、巨大ザリガニ群vs.神奈川県警機動隊の死闘が描かれていきます。いずれ劣らぬ話の両輪なんですが、ぐいぐいと読むほどに引きつけられ、引っ張り込まれていったのは前者、潜水艦『きりしお』艦内の活劇でした。

 夏木と冬原、ふたりの自衛官が、森生(もりお)姉弟をはじめとする十三人の子供たちと潜水艦に避難し、子供たちのもめ事、トラブルに否応なく巻き込まれてゆくという話。子供たちの対立から浮かび上がってくるそれぞれの悩みや歪み、個人的な事情がきっちりと、丁寧に書きこまれていたところ。「あの、くそガキ!」とか言いつつ、子供相手に真剣に怒り、悩みを分かち合っていく夏木と冬原のキャラがユニークかつ魅力的だったところ。森生 望(のぞみ)、17歳の女の生理が、実にきめ細やかに活写されていたところ。見事な人物造型力であるなあと、作者の筆力の凄さにしびれました。
 子供たちのなかでは、森生 望は別格として、あと、親が食堂やってる吉田茂久にかなり惹かれましたね。彼のキャラというよりも、彼の変身とその勇気が、心にずんと響いたから。

 巨大甲殻類に対する神奈川県警の活躍を描いた話の方では、明石(あかし)警部と烏丸(からすま)参事官のコンビ、単刀直入な物言いをするがゆえに疎まれる切れ者ふたりのキャラが印象に残ります。

 本文庫本には、本篇の後に「海の底・前夜祭」と名付けられた番外編が収録されています。本篇の冒頭、夏木と冬原が二百回の腕立てをする原因となった対テロ模擬戦の顛末を描いた話。コミカルなテイストの短篇で、あちこちでにやにやしてしまった。『きりしお』の川邊(かわなべ)艦長のキャラがいいっすね。それだけに、本篇を振り返ると・・・・・・(泣)
 この番外編を収録した作者と出版社の粋な計らいに、感謝。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.64
(5pt)

ツボにヒット!!

しつこく何度も読み返したくなるおもしろさでした。
恋愛メインではなく、巨大ザリガニ退治に関わる男達の熱い戦い、政治的駆け引き、潜水艦に閉じこめられた子ども達や自衛隊員の精神的な葛藤等々、様々な要素を含んで読み応えばっちりでした。
海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.63
(5pt)

ツボにヒット!!

しつこく何度も読み返したくなるおもしろさでした。
恋愛メインではなく、巨大ザリガニ退治に関わる男達の熱い戦い、政治的駆け引き、潜水艦に閉じこめられた子ども達や自衛隊員の精神的な葛藤等々、様々な要素を含んで読み応えばっちりでした。
海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.62
(5pt)

パニック小説であり、青春小説であり、恋愛もあり

桜祭りのため、市民に開放された横須賀米軍基地。
祭りにわく人々だったが、そこへ人喰いの巨大甲殻類が大挙する。
まだ若い自衛官の夏木と冬原は、祭りに来ていた子どもたち13人とともに
停泊中の潜水艦に避難したが、そこから出ることはできなくなった。

閉じ込められた潜水艦の中でおこる子どもたちの人間ドラマと成長を主軸に
地上で奮戦する機動隊をはじめとした警察機関や自衛隊、行政などの姿が描かれます。

人を喰らう怪獣という非現実的な出来事を事件の中心に据えてはいますが
機関同士の駆け引きや、関わる人々のそれぞれの人生や感情はリアルで
恐怖と感動と、登場人物たちの会話の軽妙さにひきこまれて、一気に読みました。
ぶっきらぼうな夏木、人当たりはいいけどシビアな冬原のコンビや
閉じ込められた中で唯一の女子で、しっかりしようとがんばる望という
若手の登場人物たちも魅力的ですが
夏木たちの上官の川邊艦長をはじめ、ひと癖ある県警の明石警部や警察庁の烏丸警視正など
年輩の登場人物たちも、多くはない出番なのに印象深かったです。
パニック小説であり、青春小説であり、恋愛もホラー要素もありな小説ですが
読後感も爽やかで、大満足でした。
自衛隊が登場するような小説はちょっと苦手意識があったのですが、文句なく面白かった。

アスキー・メディアワークスの単行本の文庫化。
「電撃文庫MAGAZINE」創刊号収録の番外編「海の底・前夜祭」も併録されています。



海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029
No.61
(5pt)

パニック小説であり、青春小説であり、恋愛もあり

桜祭りのため、市民に開放された横須賀米軍基地。
祭りにわく人々だったが、そこへ人喰いの巨大甲殻類が大挙する。
まだ若い自衛官の夏木と冬原は、祭りに来ていた子どもたち13人とともに
停泊中の潜水艦に避難したが、そこから出ることはできなくなった。

閉じ込められた潜水艦の中でおこる子どもたちの人間ドラマと成長を主軸に
地上で奮戦する機動隊をはじめとした警察機関や自衛隊、行政などの姿が描かれます。

人を喰らう怪獣という非現実的な出来事を事件の中心に据えてはいますが
機関同士の駆け引きや、関わる人々のそれぞれの人生や感情はリアルで
恐怖と感動と、登場人物たちの会話の軽妙さにひきこまれて、一気に読みました。
ぶっきらぼうな夏木、人当たりはいいけどシビアな冬原のコンビや
閉じ込められた中で唯一の女子で、しっかりしようとがんばる望という
若手の登場人物たちも魅力的ですが
夏木たちの上官の川邊艦長をはじめ、ひと癖ある県警の明石警部や警察庁の烏丸警視正など
年輩の登場人物たちも、多くはない出番なのに印象深かったです。
パニック小説であり、青春小説であり、恋愛もホラー要素もありな小説ですが
読後感も爽やかで、大満足でした。
自衛隊が登場するような小説はちょっと苦手意識があったのですが、文句なく面白かった。

アスキー・メディアワークスの単行本の文庫化。
「電撃文庫MAGAZINE」創刊号収録の番外編「海の底・前夜祭」も併録されています。



海の底 Amazon書評・レビュー: 海の底より
4840230927
No.60
(4pt)

まさに「掘り出し物」。清々しい気分になれます。

コピーからエイリアン系の壮絶な展開を期待して読み始めたら大違い。
バトルは二割で潜水艦に非難した自衛官と子供たちの6日間のバトルと言うか
触れ合い。「亡国のイージス」等の詳しいメカニック・指揮系統の説明はないので
講釈好きな男の人には期待外れですが、読み終えた後の「清々しさ」は100%保証します。

海の底 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海の底 (角川文庫)より
4043898029