閻魔さまを祀る渋谷村の寺で、食べると罪が許される「恐ろしく辛い稲荷寿司」を売っているという。魔食かもしれない。

駿河小島藩に仕える倉橋寿平には、もう一つの顔がある。「恋川春町」の名前で滑稽本を執筆する江戸で人気の戯作者だったのだ。

夕闇迫る江戸の町で、懐の大金を失くし茫然と橋から川面を眺める同心。

同心の息子でちょっと臆病な夏之助と、与力の娘でしっかり者の早苗。

将軍直属の隠密、お庭番の下忍である織江は、凄腕のくノ一。

戦国時代末期。越中の佐々成政は、天下取り最中の秀吉の野望を挫くため、孤軍奮闘していた。

鋭い味覚と嗅覚で江戸の事件を解決! 前代未聞の「寿司ミステリ」 日本橋で寿司屋「すし銀」を営む銀蔵は、かつて定廻り同心だった。

占い雑誌「ルナノート」が次の号を最後に休刊することに。 高屋らは本社の上司との面談に臨む。

待ち受ける、驚愕の真相と江戸の命運をかけた大決戦。恋と歴史の行く末は? 江戸の命運をかけた大決戦。

軽妙洒脱な“おじい”たちが悪を斬る! 痛快隠居活躍型時代小説 身分を超えた友情で結ばれた藤村・夏木・仁左衛門の古馴染み三人組は、老後を楽しむために〈初秋亭〉という隠れ家を作った。

2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう』の主人公で「江戸のメディア王・蔦重」こと蔦屋重三郎と、彼と共に江戸の町人文化を熟成させた戯作者・絵師たちたが登場するアンソロジー小説集。

大地震の被害を受け、江戸の治安は乱れきっていた。

魚之進を襲った同心・丸川重三郎は謎の自死を遂げる。

精進料理の店「雲海」から魯明庵が出て来たという目撃情報を仕入れた魚之進。

大身の旗本・山崎主税助の屋敷の池に妙な生き物が棲んでいるとか。

御三卿・田安徳川家の十一男で変わりものと評判の徳川竜之助。

激闘を経て、柳生新陰流の遣い手、柳生全九郎は姿を消したが、今度は肥前新陰流の刺客が徳川竜之助の身を狙い動き出しているとの噂が届く。

同心見習いとして江戸の町を駆け回る徳川竜之助のもとに、スリの親分であるさびぬきのお寅が訪ねてきた。

最強の刺客・柳生全九郎との死闘を終え、いつも通りの日常に戻った南町奉行所の見習い同心徳川竜之助。

北辰一刀流を学ぶもののうちで異端と忌み嫌われる一人の遣い手が、葵新陰流の評判を聞きつけ、徳川竜之助のことを探り始める。

田安徳川家の御曹司という身分を隠しながら、南町奉行所の同心見習いとして働き、江戸の町を騒がす奇妙な事件の数々を解決すべく日々奮闘する徳川竜之助。

かつて死闘の果てに打ち破ったはずの宿敵、柳生全九郎が生きていた…。

柳生全九郎との決着と引き換えに、致命的な傷を負ってしまった徳川竜之助。

悩み苦しむ市井の人々を助けるために、自ら封印していた風鳴の剣を解き放った徳川竜之助。

元目付で剣の達人である愛坂桃太郎は、愛する孫の桃子の平穏を守るため、摩訶不思議な事件の数々を解決してきた。

若い頃は無頼の限りを尽くして悪の道にはまりかけ、しかしいまは「赤鬼」の綽名を持つ南町奉行の根岸肥前守（ねぎしひぜんのかみ）。

茶店の主人が首を吊った。南町奉行・根岸肥前守は事件のカギが目黒にありと察知、家臣である宮尾玄四郎を派遣する。

年の瀬も間近に迫る師走。

男たちの愛憎が入り乱れる、シリーズ第15弾! 「金魚釣りに引っかかっちまったよ」。謎の言葉を残して旗本の倅が死んだ。

かねてから憧れていた同心見習いとなり、慌ただしくも充実した日々を送る御三卿・田安徳川家の十一男、徳川竜之助。

江戸の味を知り尽くした、あの人気料理人も驚愕の面白さ。「料理は無限である。

兄・波之進を殺害した下手人を追って浮かび上がってきたのは、かの御三家水戸藩。

味見方の魚之進は南町奉行から密命を受ける。

将軍暗殺の企てを探るため、魚之進は南町奉行・筒井和泉守に連れられて生まれて初めて江戸城の門をくぐる。

大泥棒たちが集まる秘密の会。そこで供される「五右衛門鍋」は驚くほどにうまいらしい。

毒殺の恐れがある中、将軍が城を出て、寛永寺で昼食をとる日がやってきた。不測の事態が起きれば味見方の魚之進は切腹必至だ。

味見方同心・魚之進は獣の肉を食べさせる店・ももんじやに潜入することに。

魚之進のもとに嫁いできたおのぶは、より積極的に事件の解明に関わるようになった。

近ごろ話題の「料亭駕籠」。駕籠に乗って江戸の名所を巡りながら、人気料亭の弁当をつかうというもので、客足が絶えないらしい。

寿司を海苔でくるんで真ん丸にした、見た目はおにぎりで食べると寿司──そんな「おにぎり寿司」という変わり種が品川で流行っているという。

浅草で雷を捕まえようとする大工の若い衆。深夜に突如炎上した有名な榧の木。

耳袋を勝手に刊行しようとしていた版元が白昼店で殺され、版木が盗まれてしまう。

おみくじを引いたら大凶ばかり、墓からは死人が化けて出るし檀家は落ち目になる一方という深川の題経寺。

浅草橋近くにある海産物問屋〈三陸屋〉が、朝になるのに戸が開かない。

火事が多発する江戸。廻船問屋の宴に巨大な顔の怪かしが出現。

とある神社で殺しが起きた晩、神社の狛犬が別の犬の像に置き換わった。

始めは深川、次に神田の床屋で身元不明の首無し遺体が発見された。

大川の小舟で発見された心中死体は、別々の事件で死んだはずの二人だった。洗い直すと怪しいことばかり。

その幇間と遊んだ客はなぜか数日以内に非業の死を遂げる。紙問屋大松屋の若旦那が溺死。

ある大名屋敷に、猫に姿を変える鴉が現れるという噂が。

神田界隈で、一家全員が突然、唄い踊り出していなくなるという事件が相次いだ。