売れっ子絵師・清麿の美人画に描かれ大人気となった町娘のおみねとおその。

「もの凄いモテ年になる」―。おかまの繁蔵の占いどおり、静湖姫の周りには次々と素敵な男性が現れていた。

江戸の町の不思議事件を解決する“謎解き屋”を始めた静湖姫に、奇妙な依頼が舞い込む。

平戸藩の江戸屋敷に住む静湖姫は、微妙なお年頃のお姫さま。

あの日の夜、豪商“薩摩屋”の蔵から聞こえた猫の声。

「既に現われているんだよ、静湖の運命の人は」飲み友達・繁蔵のよく当たる占いを胸に留めつつ、平戸藩の元藩主・松浦静山の娘・静湖姫は、独り身のままもうすぐ三十二歳。

元目付で剣の達人である愛坂桃太郎は、愛する孫の桃子の平穏を守るため、摩訶不思議な事件の数々を解決してきた。

大川の小舟で発見された心中死体は、別々の事件で死んだはずの二人だった。洗い直すと怪しいことばかり。

その幇間と遊んだ客はなぜか数日以内に非業の死を遂げる。紙問屋大松屋の若旦那が溺死。

軽妙洒脱な“おじい”たちが悪を斬る! 痛快隠居活躍型時代小説 身分を超えた友情で結ばれた藤村・夏木・仁左衛門の古馴染み三人組は、老後を楽しむために〈初秋亭〉という隠れ家を作った。

始めは深川、次に神田の床屋で身元不明の首無し遺体が発見された。

精進料理の店「雲海」から魯明庵が出て来たという目撃情報を仕入れた魚之進。

大地震の被害を受け、江戸の治安は乱れきっていた。

松前藩の抱え医師である宇津木新吾は、路上の急病人を助けたことから上屋敷への到着が遅れ、 腹に傷を負った藩士が死亡した。

とある神社で殺しが起きた晩、神社の狛犬が別の犬の像に置き換わった。

田安徳川家の御曹司でありながら、身分を隠して同心見習いとして働き、江戸の町の平和を守るべく奮闘する徳川竜之助。

浅草橋近くにある海産物問屋〈三陸屋〉が、朝になるのに戸が開かない。

味見方同心・魚之進は獣の肉を食べさせる店・ももんじやに潜入することに。

戦国時代の名刀・露斬りの出物が同時に二本現れた。

火事が多発する江戸。廻船問屋の宴に巨大な顔の怪かしが出現。

将軍暗殺の企てを探るため、魚之進は南町奉行・筒井和泉守に連れられて生まれて初めて江戸城の門をくぐる。

大身の旗本・山崎主税助の屋敷の池に妙な生き物が棲んでいるとか。

悩み苦しむ市井の人々を助けるために、自ら封印していた風鳴の剣を解き放った徳川竜之助。

おみくじを引いたら大凶ばかり、墓からは死人が化けて出るし檀家は落ち目になる一方という深川の題経寺。

星が降るような夜空の下、織江と初めて出逢ったのは、もう2年近くも前のことだった。

天下の日本橋。ふらふらと橋を歩く坊主頭がいた。

柳生全九郎との決着と引き換えに、致命的な傷を負ってしまった徳川竜之助。

かつて死闘の果てに打ち破ったはずの宿敵、柳生全九郎が生きていた…。

お江戸は高田馬場の竹林に棲む、若くて美人で評判の月照尼（げっしょうに）の元には、人生相談に訪れる者がひきもきらない。

かつて長崎の出島で、死闘の末に鬼藤蛇文を撃退した、くノ一織江。だが最凶の長州忍者は、再び姿を現した。

近頃、男が弱くて仕方がない――平和が続く江戸で千葉道場の筆頭剣士となっていた秋月七緒。

刀屋ばかりを狙う盗人「おたすけ兄弟」が、近所の神社に金を隠すのを見た町奉行所の中間・与之吉は、娘の薬代にとこれを奪うが、やがて兄弟に嗅ぎつけられ、身の回りに危険が迫る。

待ち受ける、驚愕の真相と江戸の命運をかけた大決戦。恋と歴史の行く末は? 江戸の命運をかけた大決戦。

大人気妖談シリーズ、堂々完結! 江戸版UFO遭遇事件と目される「うつろ舟」伝説。

刀が落ち目の時代、刀の周りが騒がしい。

名刀が、謎と刺客を呼び寄せる。 お庭番の推理に、女剣士が助太刀! 真骨頂のシリーズ第二弾、ついに登場。

渋谷の南、白金あたりで立て続けに、裕福な家の若い娘四人が行方知れずとなった。およそ半月ほど前の話だという。

味見方の魚之進は南町奉行から密命を受ける。

若い頃、肩に赤鬼の刺青を彫る無頼をしながら、六十二歳で南町奉行まで昇り詰めた名奉行・根岸肥前守鎮衛。

将軍直属の隠密、お庭番の下忍である織江は、凄腕のくノ一。

ついに織江の正体を知った雙星彦馬。しかし彦馬は、それでも妻を信じて再び逢える日を待つ。

松浦静山の下屋敷に飯炊き女として潜入した織江は、ついに静山の密貿易と野心の証拠をつかんだ。

平戸藩の御船手方書物天文係の雙星彦馬は、三度の飯より星が好きという藩きっての変わり者。

北辰一刀流を学ぶもののうちで異端と忌み嫌われる一人の遣い手が、葵新陰流の評判を聞きつけ、徳川竜之助のことを探り始める。

美人姉妹が住む谷中の“猫屋敷”で事件が発生した。姉妹の父親は、五年前に押し込み強盗で殺された海産物問屋のあるじであった。

御三卿・田安徳川家の十一男で変わりものと評判の徳川竜之助。

同心見習いとして江戸の町を駆け回る徳川竜之助のもとに、スリの親分であるさびぬきのお寅が訪ねてきた。

強引な商法で、ここ数年急激にのし上がった木場の材木問屋“日野屋”。

激闘を経て、柳生新陰流の遣い手、柳生全九郎は姿を消したが、今度は肥前新陰流の刺客が徳川竜之助の身を狙い動き出しているとの噂が届く。

同心の息子で臆病者の夏之助と、与力の娘でしっかり者の早苗。

入り婿の右京が、妻に手渡した一枚の小判。

騙されて江戸に来た13歳の少女・お末の奉公先「鱗や」は、料理茶屋とは名ばかりの三流店だった。

度重なる刺客との戦いに、織江は疲れを感じていた。彦馬を好きでなくなれば、一人で逃げ切れるかもしれない。

神田明神近く、大通りの外れにいつのまにかできたごく庶民的な飲み屋「浜路」。

夫の彦馬に逢いたい。その想いを抑えられず、お庭番を抜けて逃亡中の織江は、変装して彦馬の家にほど近い妻恋坂を歩いていた。

織江が実の娘であることを知った松浦静山。だが静山は、織江にそれを知らせぬまま、ひそかに守りつづけることを決意する。