愛の海峡殺人事件
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種別
長編
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あらすじ
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評判
愛の海峡殺人事件の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
愛の海峡殺人事件の総合評価:
8.00/10点 レビュー 3件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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僕は初期の山村作品はなかなか意欲的で面白いと思っているのだが、本書もドタバタと人が死んで慌ただしいものの、わりと凝った構成で楽しく読むことができた。その後、無冠の女王であった著者が開き直ったように乱造する京都なんたら殺人事件の類に比べると、本当に思い入れたっぷりに書かれていることも好印象だった。
戦後の日韓関係は、戦後補償や歴史認識問題など、さまざまな問題を抱えていた。やっと日韓の国交が正常化するのは、1965年のことである。こうした複雑な時代背景のなかで、改稿に際しては「国際情勢を考えて、あまり他国民の感情を刺激しないように書いてください」と、新聞社の出版部から注文があったという。
本書には北朝鮮と韓国の政治不安の問題も、やや絡んでくる。1960年代、韓国に対して強硬策をとり、テロ事件などを起こしていた北朝鮮という国の体質も、垣間見える。そう考えると、本書にはなかなか刺激的な設定が描かれていると思う。
と、小難しいことを書いたが、内容は一編の推理小説だ。主人公の野際彩子という女性をめぐる、著者いわく「ロマン・ミステリー」である。そこでは、決して恨みつらみばかりではない、血肉の通った民間レベルでの個と個の交流が、リアリティをもって描かれている。