(短編集)
平安妖異伝
- 平安妖異伝 (2)
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平安王朝怪異譚連作短編集。 まだ若い頃の藤原道長はとても後々の大権力者様とも思えない常識人+好青年(でも妻二人持ち)でして、極端な巻き込まれ体質のため、あちらこちらで怪異に遭遇することに。そんな道長の窮地に駆けつけ、あっという間に怪事件を解決するのが不思議な力を持つ少年楽士の秦真比呂。道長が怪異の案内役、真比呂がヒーローという、絵に描いたような役割分担であります。 全十編、それぞれボリュームはそれほどではないですが、登場人物は実物の宮廷関係者揃い、まことに華やか。音楽がらみの怪異という趣向も楽しい。 安倍晴明や源頼光も登場しますが、これがびっくりするくらいのチョイ役で、時代の流れを感じます。 | ||||
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面白い、面白いんですが どーしても夢枕獏さんの陰陽師にダブってしまいます。 というよりまんまです。 二人のキャラ、怪異の導入、解決まで・・・ | ||||
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「かわせみ」ファンながら、平岩先生の他の時代物を読むのは初めて。 次々と娘を天皇の後宮に送り込み、天皇の外祖父となり、権力者として傲慢にさえ見える道長の、青年期を選んだあたりが、びっくり。 摂政関白になるようなあても、つもりもない頃の、一青年のすがすがしさ、心のまっすぐさ。 楽士の息子・真比呂とは、出会うべくして出会ったのだろう。この世のものであって、そうでないような、不思議なこの少年が、楽器を用いて事件をおさめていくさまは、見事。 道長の、複雑な人間関係とからまり、時代のうねりとともに、どう物語は今後進むのか。期待したい。 | ||||
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平安の世、まだ人が目に見えぬモノを畏れ敬った時代、京の都に起きる怪異の数々。立ち向かうは、若き日の藤原道長と楽士の少年、秦真比呂(はた・の・まひろ)。雅楽の妙なる音色のなか語られる妖異譚十編を納めた短編集。 平安時代で妖異譚というと真っ先に陰陽師安部清明が思い浮かぶところですが、妖異と対決するのに藤原道長を起用したのは、とてもおもしろいことだと思います。一族の女を次々と送り込み、皇室までもを意のままに操れるほどの巨大な権力を持ち、「この世をば・・・」の歌に見られるような傲岸不遜な人物というイメージが強い道長ですが、本作ではまだ権力を手に入れる前の二十代半ば、凛々しく心優しく描かれていて好感が持てます。一方、類稀なる楽器演奏の技を持ち、常に神秘さを漂わせている秦真比呂、なかなかよいコンビです。 ただ、真比呂が楽器や音楽の力で妖しのモノを退治・成仏・調伏していくのに対し、道長はそれを見ているだけということが多く、もっと活躍させればいいのにと不満に思っていたら、長編『道長の冒険』では、囚われの身となった真比呂を助けるべく、道長が大冒険大活躍を繰りひろげる内容なのだとか。楽しみです。 | ||||
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平安の闇は現在より濃く深い。 その中には鬼や魑魅魍魎が潜んでいたかもしれませんね。 長年使われている楽器には魂が宿ることだってありそうです。 けど、魔性の物と決め付けてしまうには、あまりにも悲しい声が楽器から聞こえてきます。 関白・兼家の息子、道長の前に現れた不思議な力をもつ少年、真比呂。 彼は楽器の心の悲鳴が聞こえるのでしょうか。 物の怪として退治してしまうのではなく、開放して救っているように感じました。 | ||||
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