超特急燕号誘拐事件



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初公開日(参考)2001年05月
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長編小説

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超特急燕号誘拐事件 (光文社文庫)

2001年05月01日 超特急燕号誘拐事件 (光文社文庫)

昭和10年、超特急燕号は、奇妙な事件に巻き込まれた。走行中に起きた殺人事件、そしてトンネルの中で、機関車と一等車が突然消えた。重なる事件は混迷の度合いを深めていく。伯爵家の出である、四条杉彦と連れの小百合は駆け落ち途中で、この列車に乗り合わせていた。そして、陸軍高官のさる高貴な身分の人物も乗り合わせていたのだった。(「BOOK」データベースより)




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No.1:
(4pt)

戦争と鉄道電化論争または原子力発電

「あとがき」で著者の辻真先先生が
「ぼくは戦前からのベテランというより古手の鉄道ファン」
と宣言して、鉄道趣味に関して熱く語っておられます。
「鉄道ミステリーの極北は列車消失にあるというのはぼくの勝手な思い込みだが」
と、幾つかタイトルや作家の固有名を挙げられています(分かりますか?私は分かりません)。
 実は辻先生も『ニッポン絶体絶命』では碓氷峠で、『幻の流氷特急殺人事件』では湧網線で、べつべつのトリックで列車を消している、どちらの線も廃線になった、と回想されています。
 何と辻先生の仕事場は、本作品で燕号が消えた丹那トンネルの真上にあるそうです。
    
 本書で描かれる事件は、超特急燕号の先頭機関車と最後尾の一等客室が消失することと、列車内で発生した二件の殺人事件。
 背景には、東海道本線を電化するか、非電化のまま石炭で走らせるか、という“鉄道電化論争”があります。
 食堂車でお互いの論客が激論を交わすシーンが見どころです。
 陸軍は、来たるべきアメリカとの戦争を想定して、鉄道電化に反対しています。
 電化して架線が必要になると、砲撃や爆撃で使えなくなるから、ということです。
 なかなか興味深い論争ですが、検索しても、歴史的にそのような論争があったという記述を見つけることはできませんでした。この辺、辻先生の創作でしょうか?
 とはいえ、2015年の現在から見ると、戦争や災害に弱いから鉄道電化に反対する、という意見は、なかなか筋が通っているように思えます。
 それにしても、原子力発電を動かしながらテロリストと戦おうとしている人物の下で独裁体制に向かっている日本の現状は大丈夫か、本書で描かれた昭和10年から日本は全く変わっていないのではないか、いやむしろ、劣化しているのではないかと思うのであります。
[・・・]
超特急燕号誘拐事件 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:超特急燕号誘拐事件 (光文社文庫)より
433473152X



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